白内障と緑内障の症状の違いは?併発して同時手術する事も?

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白内障と緑内障の症状の違いは?併発して同時手術する事も?

白内障と緑内障の症状の違いや合併について

「高齢になると患う目の病気」と聞くと「白内障」や「緑内障」というワードを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。

どちらも似たような文字で構成されている病名ですが、病気自体、似ているのでしょうか。

それとも大きな違いのある病気なのでしょうか。

本記事では両者の症状などの違いを中心に解説してきます。


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白内障と緑内障の症状と違い

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まず、白内障と緑内障は全く違う病気です。

どちらも目の病気であり、目の見え方等に関係する病気ではあるのですが、それぞれに異なる症状を呈します。

まず、白内障は「視界がぼやける」「視力が低下する」といった症状を引き起こします。

これは、白内障の原因が「水晶体の濁り」であるため、光情報がしっかりと読み取れず、濁って見えたりよく見えなくなったりするのです。

次に緑内障は、同じく目の見え方に関する症状を呈するのですが、全体的な見え方の問題ではなく部分的な見え方に問題が生じます

緑内障では視野が狭くなったり一部分が欠けて見えるといった症状を引き起こします。

これは緑内障が視神経による病気であるために、視覚情報を正確に読み取れなくなることでそうした症状を呈するのです。

どちらの場合でも目の見え方に何らかの問題を引き起こしますが、「視界がぼやける」ことと「視界が狭まる」という全く異なる症状の違いがあるのです。

白内障と緑内障が併発することもある?

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白内障と緑内障、それぞれ単独でも視力に影響する病気なので患いたくないものなのですが、「併発」というリスクを抱える病気でもあります

詳しくはそれぞれの病気の原因についての項で解説するのですが、それぞれが異なる病気であることと、それぞれの原因などの背景から、併発してもおかしくないという関係を持ちます。

まず、白内障を放置することで緑内障の原因を生み出し、緑内障を併発してしまう可能性があります

逆に緑内障の場合だとそれ自体が白内障の原因にはなりませんが、白内障の原因である「加齢」は時間の経過とともに進行するものであり、緑内障を患ってから年齢を重ねることで自然と白内障を併発してしまう可能性があるのです。

このように、白内障と緑内障は併発のリスクを抱える病気であり、同時に発症すれば視力に関する大きな弊害をもたらすことになります。

白内障と緑内障の同時手術はできるの?

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白内障と緑内障を同時に患っている場合、これらを同時に手術することが可能です。

むしろ、医師の方から「白内障と緑内障の同時手術」を勧められることもあります

その理由としては、まず緑内障手術をした後に白内障が進行する可能性があるからです。

そのため、発症している白内障を前もって治療しておくことで、病気進行のリスクを下げるのです。

また逆の方面からも見ることができ、白内障手術が緑内障の改善にも役立ちます

緑内障の原因の一つとして「眼圧が上がる」ということが挙げられますが、白内障手術を行うことで眼圧を下げられるので、緑内障の治療にも寄与するのです。

これらの理由から、単独の手術ではなく、両方の治療のための手術を同時に進めることが推奨されているのです。

ただし、個々のの病気の進行度合いによっては、どちらかの手術を優先して単独で行うこともあります。

白内障の原因

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白内障の原因は、目の中で「カメラのレンズ」のような役割を果たしている「水晶体」が濁ることで発症します。

レンズとはいえ、水晶体も人体の一部であり、その主成分はタンパク質です。

このタンパク質が何らかの原因で変質することで濁ってしまい、網膜に光を届ける役割を正常に果たせなくなることで白内障を発症します。

その最たる原因は「加齢」です。

年齢とともに細胞の酸化が進み、これが水晶体にも影響をおよぼすことでタンパク質の変質をもたらします。

それ以外にも「アトピー性皮膚炎」「糖尿病」「ステロイド薬の副作用」といった原因でも発症します。

とは言え、一番の原因が「加齢による老化現象」であり、これは誰にも止められないものです。

つまり、どんな人であっても年齢とともに少なからず白内障の症状を発症する可能性があるということです。

もちろん、「アンチエイジング」などで老化現象を抑えることで発症する年齢を引き上げたり症状を軽減することはできますが、最終的には誰でも発症するものであると考えたほうが良いです。

緑内障の原因

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神経の異常で起こる緑内障の原因には、様々なものが考えられます。

まず、目の怪我や病気を患い、それに合併して発症する「続発緑内障」です。

次に、眼の中を循環している液体の通り道が生まれつき未発達であることによって起こる「先天緑内障(発達緑内障)」です。

最後に、詳しい原因が不明な「原発緑内障」という3つの分類があります。

また、原発緑内障はさらに「開放隅角緑内障」「正常眼圧緑内障」「閉塞隅角緑内障」という3つの分類に分かれています。

緑内障の発症原因として最も多く見られるものは、原因不明である原発緑内障です。

どういった危険因子があると発症しやすいかということは判明しているのですが、詳しい原因が不明な病気でもあるのです。

視神経が障害を受けると再生することはなく、自然に視野が元に戻るということはありません。


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なので、見えなくなってしまった部分は、そのままでは一生見えなくなっている状態が続き、悪化すればさらに視野は狭まっていきます。

白内障の検査方法は?

白内障の検査方法は眼科を受診したことがある人ならおそらく行ったことがある細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査で判明します。

名前を言われるといま一つわからないかもしれませんが、小さなプレートに「顎を乗せてください」と言われて対面側から医師がレンズを覗くという検査になっております。

これは目の状態を確認するためには非常に有効な方法であり、白内障になっているのかどうかもわかるのです。

ただし、白内障が悪化して水晶体の濁りにまで進んでいる場合はこれだけではわかりませんので超音波エコー検査や網膜電図検査を行う必要があります。

また、緑内障の検査でも用いられている画像検査の光干渉断層計(OCT)を使うこともあるでしょう。

ちなみに、白内障かどうかのセルフチェックもできますので、まずはそちらを実行することから始めてください。

具体的には物がぼやけて見えるようになったとか、2重3重に見えるようになったとか、視力が急速に低下したとか、光がまぶしいと感じることが増えたとか、暗いところの方が見えるように感じるといったものです。

緑内障の検査方法は?

緑内障の検査方法はいくつかあります。

眼球を外から押して押し返す力がどの程度あるのかを測定する「眼圧検査」、目の奥の状態を調べるために光を通す「眼底検査」、どれだけ視野がとれているのかを確認するために光の点が見えたらボタンを押す「視野検査」、網膜の断面図がどうなっているのかを確認するために行う「画像検査(OCT)」

緑内障の早期診断を行う場合はこの画像検査が最も有力であると言われております。

もちろん、自分が緑内障なのかもしれないという自覚がないと検査をすることすらありませんので、このサイト(http://www.ntg40.jp/selfcheck/howtouse02.html)のような視野が欠けていないかどうかを確認する方法を試してみるといいでしょう。

ここで視野の欠けが見つかった人は要注意です。

白内障や緑内障に目薬は効果的?

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白内障や緑内障の治療方法として「目薬」という方法が選択されます。

まず、白内障の場合は、従来であれば「病期の進行を阻止する」という目的で使用されていました。

それでも症状の進行を抑えられない場合には、手術によって治療することが選択されます。

最近では、「白内障を治療することができる」という効果を持った「CAN-C」という目薬が開発されていますが、海外製であり、偽物が出まわるなどのリスクが有りますので、慎重に購入先を選ぶ必要があります。

緑内障の場合は「眼圧を下げる」という目的で目薬を使用します。

しかし、緑内障の場合は目薬を使っても良いのかどうか、患者さん毎に異なります

なので、市販の目薬を使うことはリスクを伴います。

医師の診断を得て、処方された目薬を使用されることをおすすめします

これは白内障にも言えることなので、まずは眼科で診てもらい、適切な目薬を選択することが望ましいです。

白内障や緑内障の予防法

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白内障と緑内障は、それぞれ異なる病気ですので、その予防法も異なります。

例えば老化を原因とする白内障であれば、アンチエイジングに効果のある抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取するという方法があります。

緑内障の場合は生活習慣を改善することで予防効果が認められています

あとは重症化を予防する方法として、両者に共通して言えることは「定期検診」を受けることが挙げられます。

どちらも急速に症状が悪化するというよりは、時間をかけて症状が進行するタイプの病気です。

早期発見できれば治療も早めに行えますし、そもそも緑内障は初期の段階では自覚症状が少ないのです。

なので、定期的に目の検診を受けることで白内障も緑内障も初期の段階で発見し、必要に応じて治療を受けることで重症化を防ぐことができます

 

緑内障に関しましては次のページも参考にしてください。

緑内障の予防法【食事・目薬・レーザー・運動・メガネなど】/a>

緑内障の症状はまぶしいとか痛み?テスト法や手術法は?/a>

緑内障の治療法【目薬・レーザー・手術など】と副作用は?/a>

緑内障の8つの原因【ストレス・コンタクト・糖尿病】と予防/a>

緑内障の禁忌は?食事・葛根湯・目薬・睡眠薬・ステロイド?/a>

緑内障の失明の危険性は?症状や手術など治療法や予防法は?/a>

 

白内障と緑内障の違いにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。

南青山アイクリニック 表参道眼科マニア 白内障と緑内障の違いとは

 

最後に

白内障も緑内障も全く異なる病気ではありますが、併発しやすいことと、視力に関係する病気であることから生活に直結する弊害をもたらす病気であることは理解できると思います。

なかなか自覚しづらい病気ではあるのですが、症状をはっきりと自覚できる頃には病気がかなり進行していることも多いです。

目や視力に何らかの違和感を感じたら、可能な限り眼科で診てもらうことをおすすめします。

上手く行けば、白内障や緑内障を早期の段階で発見することができ、治療することで視力への悪影響を抑えることにつながります。


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