歯周病の原因は?細菌や歯ぎしり・歯石・プラーク・病気?


細菌や歯ぎしりなど歯周病の原因について
歯周病の原因は歯周病菌のような細菌によるものと考えられていますが、それ以外にも歯ぎしり・歯石・プラーク・病気といったものの要因で発症確率が上昇するとも言われております。
歯周病は歯の健康を害するものであり、私たち人間にとって歯はものすごく大切のものなので、ぜひとも歯周病は防ぎたいものです。
その為には原因を知っておく必要がある思いますので、今回は歯周病の原因について色々と言及していきたいと思います。
歯周病の原因
細菌について
歯周病の原因となるのは歯周病菌になりますが、この歯周病菌が増殖してしまう理由は口内環境の悪化になるのです。
もともとこの菌は人間の口の中には存在していないのですが、歯周病菌を持っている人の食器をそのまま使うなどして感染してしまうものなのです。
異性などと長期の接触関係で感染すると言われていますが、一説には子供のうちに親から原因菌はうつされてしまっているので防ぐことはできないとすら言われております。
歯周病を引き起こす菌はP.g.菌、T.f.菌、Td.菌など10種類以上あると言われておりますが、できる限り増やさないようにするためにも歯周病菌が好むプラークや歯周ポケットを徹底的に清潔にする必要があります。
歯ぎしりについて
歯ぎしりは睡眠中に無意識に行われるものですが、この歯ぎしりによって口内環境が悪化することがあります。
強い歯ぎしりは歯と歯茎にかなりの負担を与え、あごの関節にも負荷がかかります。
そうなると、知覚過敏を引き起こしたり、歯の揺れを生じることすらあるのです。
ここで最大も問題となるのが、歯ぎしりをすると歯の根元を砕いていき最悪神経が死ぬ可能性があることと、歯ぎしりで歯が揺さぶられることで骨が溶けてしまい歯周病になる確率が高まることです。
歯を支える骨が痩せると歯周病になる確率が高まるので、歯や歯茎を歯ぎしりの力から守るためにもマウスピースを使うことが推奨されるようになります。
歯石やプラークについて
歯周病の原因というよりは、歯周病菌を活発化させてしまい状況を悪化させる原因といったほうが正しいでしょう。
歯石やプラークが多ければ多いほど虫歯菌や歯周病菌は活動がしやすくなるので、口内環境が悪化する確率が高まるのです。
そのため、歯の衛生管理についての記事を出しているサイトや医師たちの説明にはプラークや歯石を除去するのは大切なことだと強く訴えているのです。
よくみがいたつもりでも、歯と歯の間は普通の歯ブラシでは磨けないので、みがき残しが発生する確率が高く歯間ブラシといったものを使うようにするべしと訴えている人も少なくありません。
病気について
歯周病患者と密接な関係があると言われているのが糖尿病患者です。
まず、糖尿病患者は高血糖状態が続いているので、感染症になりやすくなっております。
そのため、あらゆる感染症になる確率が高まっているので、歯周病になる確率も通常の人よりも高いものとなっているのです。
逆に歯周病患者の場合、糖尿病になる確率が高まるというデータもありました。
また、他にも遺伝性の病気や白血病のような血液の病気、そして皮膚の病気が原因で歯周病になる確率が高まってしまうこともあるようです。
ストレスについて
口内環境が悪化する原因の一つにストレスがあります。
まずストレスが溜まりすぎると交感神経支配になってしまうので唾液量が減少します。
唾液は口内環境を完全するためにも一定量以上分泌される必要があるのですが、この量が少なくなると口の中の菌を減らすことができなくなるので、虫歯や歯周病になる確率が上昇するのです。
さらに、ストレスが高まってしまうと血行不良になる確率も高まるので歯周病になる確率が高まるという説もあります。
食べ物について
しっかりと歯磨きといった口内環境のケアを行わないと歯周病や虫歯になると言われておりますが、実は食べ物の種類によっても歯周病になりやすいかどうかも変わってくるのです。
ケア以外の問題もあるのですね。
その最大の原因となる食べ物は糖分を多く含む食べ物です。
それ以外にも粘着性の高い食べ物も歯磨きでなかなか落とせないので、歯周病の原因になりやすいでしょう。
逆に、キシリトールが含まれている食べ物や特殊なヨーグルトなどは歯周病予防に最適なのですが、食べ物にもいろいろあると考えておいてください。
たばこについて
タバコは歯周病を悪化させる原因としてよく取り上げられます。
その理由を一気に記載すると下記の理由のためです。
1.喫煙によってビタミンCが消費されるので手術後の治りが遅く悪化しやすい
2.タールが付着するとプラークや歯石が付きやすいので発症確率が高まる
3.唾液が減りやすいので口の中が乾燥して口内環境が悪化しやすい
4.ニコチンは血行不良を引き起こすので、歯茎に酸素といった栄養素が届かなくなる
5.ニコチンは免疫細胞の働きを抑えてしまうので抵抗力を落としてしまい発症しやすい
これらの理由からタバコは歯周病を悪化させてしまうと言われております。
それ以外にも厄介な点は、歯周病の症状の一つである歯茎の腫れや出血といった症状がほとんどでないで進行してしまうという点です。
これらの症状は無いほうが良いと思うかもしれませんが、初期段階の症状なので気が付くためにはありがたいものと考えましょう。
喫煙者はこの初期症状がほとんど無いために悪化するまで気が付かないのです。
加齢について
歯周病になってしまう確率を引き上げる要因の一つに加齢があります。
歯周病菌にやられやすいかどうかは、その人の免疫力によるところが大きいので、若いうちは歯周病菌が口の中にいたとしても跳ね除ける力があるのです。
しかし、免疫力は20代以降ずっと低下していき、40代には半減すると言われているので発症する確率が若い頃よりもはるかに高くなってしまうのです。
そのため、歯周病は高齢者がなる確率が圧倒的に高いものとなっています。
歯医者に行くと解ると思いますが、歯周病患者は高確率である程度の年齢になっている人です。
その他原因について
他に歯周病になる確率を上げる要因は虫歯治療の多さが関係しているかもしれません。
早い段階で治療を終えている方なら問題ないのですが、かぶせ物をしている人は要注意です。
歯に被せものが多いとそのかぶせ物と歯の間にプラークが溜まって歯周病になってしまう確率が上がります。
他にも事故や運動などで歯が無くなっている人はブリッジや入れ歯を行っていると思いますが、これは残っている歯の負担になるので歯周病が悪化する要因になると言われているのです。
あとは親知らずがあると他の歯に悪影響をもたらす可能性が高く、親知らずの前の歯に食い込んでいる場合はそこから歯周病が悪化することもあるので、綺麗に生えなかった親知らずは除去した方が良いとも言われています。
そして、女性は妊娠や出産、そして閉経によってホルモンバランスが乱れることが多いのですが、ホルモンバランスが狂うと歯茎からの出血が増えてしまることがあり、歯周病になる確率が高まるとも言われております。
他には妊娠時は特に嘔吐反射がでてしまうので、奥歯が磨けずそこから歯周病になるパターンもあるようです。
親知らずの虫歯の放置は危険?口臭やリンパの腫れ・頭痛だけでない!
歯周病は治るのか?
歯周病そのものは治すことは可能です。
しかし、再発する可能性が非常に高いので、一生涯歯周病と付き合っていく可能性はとっても高いものとは言えます。
また、歯周病が悪化してしまうと歯茎や顎の骨がかなりダメージを負ってしまうようになるので、見た目も悪くなったりします。
たとえ歯周病を改善したとしても、この見た目を完全に元通りにすることは非常に難しいので、その部分で考えれば治らない病気ともいえるかもしれません。
一般的な風邪や怪我は見た目もほとんど変わらないでほとんど同じように動ける状態になれば「治った状態」と考えますが、このように見た目の変化や日常生活に治療が終わったとしても変化が生じてしまうと、どうしても治ったと言いにくいという気持ちが多くの人にはあるので、一生治らないと考えている医師もいるようです。
しかし、歯周病によって歯周組織が悪くなったとしても顎の骨を再生させる特殊な治療法もありますし、歯茎の見た目を回復させる治療法もありますので、現代医療ではある程度見た目の改善の部分も期待できるようになってはいるようです。
歯周病に関しましては次のページも参考にしてください。
歯周病の原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
日本歯周病学会 歯周病Q&A 歯周病の原因
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回は歯周病の原因について色々と言及していきました。
歯周病の原因菌は多くの方が感染しているものではありますが、ケアさえちゃんと行えていれば発症する確率は下げられるのです。
特に、免疫力が低下しやすい高齢者は歯周病になりやすいので、若い頃よりもケアの頻度や密度を高めるようにしましょう。
LEAVE A REPLY