睡眠障害の症状や原因と薬など治療法【病院は何科を受診?】


自分でできる睡眠障害の改善法と病院での治療法
睡眠障害の症状はいろいろとあります。
多くの方が悩まされているこの睡眠障害における原因はいったい何なのかと気になっている人も多いでしょう。
治療する方法として薬が使われるのかですとか、病院に行くのなら何科に行くべきかなども気になる要素かと思います。
そこで、今回は睡眠障害の治療に関する内容を中心にお伝えしたいと思います。
睡眠障害の種類と症状
睡眠障害は夜になっても眠れないとか朝起きるのが非常につらいといったものを思い浮かべる人も多いですが、実際にはたくさんの種類が存在しており、その種類によって症状も異なっているのです。
先に種類について解説すると、不眠症・睡眠関連呼吸症候群・過眠症・概日リズム睡眠障害群・睡眠関連運動障害群・睡眠時随伴症群といったところでしょう。
不眠症の症状は寝つきが悪くて眠ることができない入眠障害、眠ったとしても途中で何度も目が覚めてしまう中途覚醒、目標時間よりもかなり早く目が覚めて眠れなくなってしまう早朝覚醒、しっかりと睡眠時間を確保したのに眠気や疲れが取れずに熟睡した感じがしない熟眠障害と症状がわかれております。
睡眠関連呼吸症候群は眠っている間に無呼吸状態になってしまう呼吸障害が症状として出てくるようになります。
これは何らかの理由で空気の通り道となっている喉の上気道が塞がっていることが原因となります。
過眠症は日中でも急激に眠気が襲ってきて動けなくなってしまうナルコレプシーといった症状があります。
これもなかなかに厄介な症状で、未解明な部分が多い病気なのです。
それでも昔よりは対策方法や治療方法が発見されているので、どんなに寝ても日中に強烈な眠気に襲われるという方は過眠症を疑いましょう。
概日リズム睡眠障害群はわかりやすく言うと体内時計が狂ってしまうことで眠ることができなくなってしまっている状態です。
例えば夜勤と日勤を何度も繰り返すような生活をしている方や、海外と日本を行ったり来たりして時差を頻繁に感じてしまう方が該当します。
夜間に強い光を浴びる頻度が増えたことで夜勤がないのにリズムがくるってしまうこともあります。
睡眠関連運動障害群は足がムズムズして睡眠が妨害されてしまうむずむず脚症候群や寝ているあいだに足がピクピクと何度も繰り返し動いてしまうようになる周期性四肢運動障害が該当し、睡眠を浅いものにしてしまいます。
睡眠時随伴症群は寝ているときに発生する疾患の総称で症状は様々です。
いわゆる金縛りや夢遊病、歯ぎしりや寝言、夜驚症はココに該当します。
原因について
睡眠障害はこのように非常に多くの種類があるので、その種類によって原因も変わってきます。
例えば、不眠症の場合は強いストレスなどの心の問題もあるでしょうし、ただ単にカフェインやアルコールの摂取のし過ぎや花粉症や風邪による病気も考えられるでしょう。
明るさや気温も関わってきます。
過眠症の場合はいまだにわかっていないことも多く、脳の機能に異常が発生しているか質の良い睡眠がとれていないことが原因といわれておりますし、睡眠時随伴症の原因は慢性的な強いストレスや脳の発達状況にも左右されます。
このように原因が非常に分かれておりますので、どの睡眠障害なのかを調べるところから始める必要があるのです。
安易に自分は睡眠障害だと決めつけるのはここまで原因がわかれていると実際には違っていることも多いので危険です。
治療法は?薬が中心?
睡眠障害になっている方はとりあえず睡眠薬と考えるかもしれませんが、状況次第では睡眠薬を使ったら悪化する可能性もありますので、安易に薬と決めつけることは出来ません。
そのため治療法は非薬物療法にするのか、薬物療法にするのかを原因から見極めて実行します。
薬を使わない場合は精神的なストレスを解消させるための精神療法や、身体の要求する睡眠時間との差を減らす睡眠制限療法、自己暗示を行って良好な睡眠ができる体制を整えるようにする自律訓練法などを用いることがあります。
睡眠時無呼吸症候群の場合は睡眠薬を使うとむしろ危険なので、まずは睡眠時無呼吸症候群になってしまっている原因を取り除きます。
肥満の場合はダイエットが推奨されるでしょう。
寝つきが悪くてつらいとか途中覚醒が多すぎるという方は睡眠薬が使用されることもありますし、それがメンタルからくるものであれば、抗不安薬や抗うつ薬を使うときもあります。
このように状況次第で治療方法もかなり変わってきますので、「とりあえず睡眠薬」という考え方はやめましょう。
市販されている睡眠薬に頼るというやり方もありますが、睡眠時無呼吸症候群によって良質な睡眠が得られない場合は状況が悪化しかねませんので、まずは医師に相談してください。
病院の何科を受診すればいい?
睡眠障害の原因は多岐にわたりますが、基本は精神科や心療内科を受診することになります。
しかし、終夜脳波や眼球運動などを測定する必要がある場合はある程度設備が整っていないと検査をすることができませんので睡眠専門外来を受診するのが良いでしょう。
ただし、この睡眠専門外来を設けている病院はかなり少ないので、まずは心療内科や精神科に行って診療してもらうのがいいかと思います。
病院を探すときはネット検索で「睡眠クリニック+住んでいる地域」で探すところから始められると良いでしょう。
ただし、睡眠クリニックや睡眠専門外来を設けている病院は都心部非常に集中しているので地方にはほとんどないようです。
地方に在住の方でどうしても、最初からある程度の検査をしてもらいたいという方は総合病院に行って睡眠科を探すというのも1つの方法でしょう。
ネット上で細かく記載されていなくてもちゃんと用意されていることもありますので電話で確認するのも有効です。
改善に向かわせるために自分でできることは?
脳の機能障害など、回避することが難しい睡眠障害も確かに存在しますが、多くの方々が悩んでいる不眠症はメンタル的な部分を解消することや生活習慣を見直すことで解消されることが多々あります。
例えば意識して睡眠の質を上げるような生活をしている場合は、ほかの人よりも睡眠時間が短い人であっても質の部分では凌駕しているのでしっかりと体力が回復してすっきりとした目覚めを手に入れることができるでしょう。
具体的には、夜にアロマやラベンダーなどの好みの香りをかいでリラックス状態を作り、落ち着いた音楽を聴いてメンタル的にも落ち着かせるとか、寝る前はテレビやパソコン、スマートフォンを見ないようにしてブルーライトから離れた生活をするとか、自分に合った寝具を見つけるとかできることはたくさんあります。
ストレスが原因だった場合は、落ち着くことも重要ですが、運動などを行ってストレス解消を行うことも重要になるでしょう。
睡眠障害につきまして次のような書籍がございます。
大熊 輝雄 (著) やさしい睡眠障害の自己管理
睡眠障害につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回は睡眠障害の症状や原因についてお伝え致しました。
このように睡眠障害にはたくさんの種類があります。
しかし、睡眠の質は自分の生活スタイルや睡眠環境で大きく変わるので、ある程度の睡眠障害なら防げるのです。
それでも、ストレスの部分は自分自身ではどうにもならない部分もありますので、必ず解消できる方法を身につけて、寝るときにもイライラを継続させないようにしましょう。
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