酒さの症状や原因・漢方など治療法は?完治と予防について


酒さの原因や治療法【ステロイド?】酒さ様皮膚炎との違い
意外に多くの方々が悩んでいる酒さと呼ばれる疾患があります。
症状を知っている人は比較的多いかもしれませんが、原因は何なのか、漢方など薬の治療で完治できるものなのか、予防するにはどうしたらいいのかなど知らないことが多くあることかと思います。
そこで、今回は酒さについて説明し、治療法など気になりそうな点をまとめていきます。
酒さとは?症状は?
酒さとは原因不明の慢性炎症性疾患の一つであり、わかりやすく説明すると40代以降に多いほほや額などを中心に長時間続く赤ら顔のことです。
顔が赤くなりますが、この赤さは炎症によって生じているのでほてりを感じることでしょう。
具体的な部位は鼻・アゴ・額・眉間・ほほに出やすく人によっては首筋にも赤みがさしてほてり始めることがあります。
症状としては、顔がほてって赤みが出るようになり数時間〜数日間持続してしまうといったものです。
人によっては特に痛みなどを感じることはありませんが、ひりひりとした刺激を継続的に感じる人もいるようです。
ここからさらに悪化すると赤く腫れあがるようになってニキビのような発疹が出てくるようになります。
ただし、ニキビではないのでニキビ用のケア用品では効果がなく数週間我慢することになります。
しかし、人によっては鼻がだんご鼻のように肥大して見た目が大きく変わってしまうこともありますので、その場合には手術が必要になるでしょう。
原因について
酒さが非常に厄介といわれる最大の理由が原因です。
この酒さは根本的な原因は全く分かっていません。
原因不明の謎の病となっています。
現代医療は非常に進化しているのですが、いまだにこの酒さは原因が特定できていません。
原因を想定するための仮説ならいくつか存在します。
例えば慢性的な化粧品かぶれが原因になって酒さが発生しているとか、末梢血管が拡張しすぎているために炎症が頻発して酒さになっているとか、皮膚の表面における毛包虫によるものだとか、胃のピロリ菌感染によって発症しているとか色々な説が存在します。
それらはすべて仮説の段階なので、そのような説もある程度での認識しておいて頂ければと思います。
治療法について【漢方?ストロイド?】
原因不明の酒さはこの治療をすればOKというものがあるのでしょうか。
これに関してはその病院の医師の見解や検査結果によってさまざまなので絞ることは困難なようです。
一般的には抗生物質のテトラサイクリン系抗生物質や抗菌薬のメトロニダゾールといった内服薬を用いて治療するとのことですが、原因が不明なのでそれで治るかどうかも定かではありません。
それ以外には、肌に良いとされているビタミン類のサプリメントを処方することもありますし、直接的に赤みを消すためレーザー治療を実行するという例もあります。
細菌によるものではないと断言する人も多いので、抗菌薬を使わない医師も多いとのことです。
ステロイドなどの塗り薬は重症化しているときに一時的に使うことはありますが、悪化させることもあるとのことなので使用を控えている医師も多いようです。
このように原因がわからないため病院側も対処に困っている病気が酒さとなっております。
もちろん、医師から処方された薬を用いたとしても全く治らなかったというケースも存在しますので、その場合は赤ら顔や酒さに良いとされている対策を自分たちでも実行する必要性が出てきます。
完治する?
酒さは原因不明であり治療法も確定していない慢性的な皮膚疾患なので、完治する確率がどうやら低いようです。
それでも対症療法のように意識して症状をコントロールできればある程度は抑えられるようになるとのことなので、完治はせずとも問題ない見た目に抑えることは出来ると考えましょう。
先ほどの治療の項目では説明しませんでしたが、酒さは原因がわかっておらず「とりあえず酒さを悪化する可能性がある項目」がいくつかありますので、それらを徹底的に除外するように対処すれば症状は軽くなるといわれております。
それは、アルコールや辛い食べ物や刺激が強い香辛料といった体に刺激的な飲み物や食べ物を避けること、非常に冷たいお湯や水に皮膚を触れないようにして刺激を避けるようにすること、刺激が強くない化粧品を使うこと、紫外線をできるだけ避けること、摩擦といった物理的刺激をできるだけ少なくすることと、乾燥による皮膚ダメージをできるだけ少なくすることとなります。
これらを守ることが出来れば酒さによる影響も少なくなるとのことです。
予防法について
酒さの予防法は先ほど説明した項目がぴったり当てはまります。
つまり、アルコールや辛い食べ物や刺激が強い香辛料といった体に刺激的な飲み物や食べ物を避けること、非常に冷たいお湯や水に皮膚を触れないようにして刺激を避けるようにすること、刺激が強くない化粧品を使うこと、紫外線をできるだけ避けること、摩擦といった物理的刺激をできるだけ少なくすることと、乾燥による皮膚ダメージをできるだけ少なくすること、これらを守りましょう。
それ以外にも、皮膚にプラスになる作用があるビタミンCを積極的に補充するようにするとか、肌トラブルを引き起こすことが多い腸内環境の悪化をただすために乳酸菌を摂取するとか、ストレスによって肌あれば頻発するという方はストレスを発散できるようにスポーツをする時間を設けるとか、ストレス解消のためにリラックスできる環境を増やすという工夫も有効でしょう。
酒さと赤ら顔との違いは?
酒さと赤ら顔を見分けるのは非常に困難です。
ある程度症状が悪化して鼻が肥大するとかニキビのように発疹が出ているのならばそこで区別がつくでしょうが、初期段階であるほてって赤みが出るという症状と赤ら顔を見極めるのは困難となっております。
より具体的に違いについて解説すると赤ら顔の場合は毛細血管が拡張するというはっきりとした原因がわかっているのですが、酒さの場合は原因不明なのでどうして発症しているのかがわからないことでしょう。
そして、赤ら顔はしばらくすると元に戻ってくれますが、酒さは放置するとどんどん悪化して取り返しがつかない状態になってしまう可能性があるという違いもあります。
酒さ様皮膚炎とは?
酒さには実は酒さ様皮膚炎というものが存在します。
これは原因がステロイドの副作用と明確になっており、酒さとは実質的には異なります。
短期間ならそこまで問題ないですが、長期間ステロイドを使い続けたことで顔のほてりやブツブツなどの皮膚トラブルが発生してしまうのです。
見た目はアトピー性皮膚炎に似ていますが、アトピー性皮膚炎よりもかゆみは薄いといわれております。
改善する方法はステロイドを止めることなので、酒さのように原因や治療法までしっかりと判明していない病気とは異なることがわかります。
酒さの原因や治療につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。
株式会社日本医事新報社 酒さの原因と治療
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回は酒さについてお伝え致しました。
この酒さは原因不明である非常に厄介な皮膚症状なので、予防するためには皮膚にとってプラスになるような行いを続けるしかありません。
一度発症すると完治することが困難という点もありますので、出来る限り肌トラブルが起きないようにケアする気持ちが大切になるでしょう。
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