腎臓結石の症状や原因【ストレスや食事?】治療・予防法
腎臓結石の症状と原因と治療法【予防する食事や生活習慣】
尿路結石という言葉を聞いたことがある人は多いかと思いますが、それとは別に腎臓結石という病気もあります。
本記事ではこの腎臓結石にはどのような症状があるのか、原因は何か、ストレスや食事が関係しているとのことだが、具体的にどういうことなのか、治療法はどのようなものなのか、予防をするために気をつけるべきことは何なのか等を調べて参ります。
尿路結石と腎臓結石とはどのような繋がりがあるのかも記載いたしますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
腎臓結石とは?
腎臓結石とは腎臓にできてしまう何らかの結石です。
その中でも最も代表的なのがシュウ酸カルシウム結石とリン酸カルシウム結石でしょう。
結石とは尿で除外することができずに残ってしまった物の固まりなのです。
もう少し分かりやい例でお伝えすると「コーヒーに入れた砂糖が多すぎると砂糖が少し溶けずに残ってしまった」ということが尿でも発生するということで、この溶け切れなかったものが結石となってしまいます。
この結石は腎臓の尿がしみ出てくる乳頭部にできるのですが、ここから外れて腎杯や腎盂に移動して詰まってしまうことで何らかの症状が出るようになってしまったり、尿管に落ちて詰まってしまうことで症状が出るようになってしまいます。
この尿管に落ちてしまう結石がいわゆる尿路結石なのです。
腎臓に結石が残っている場合は腎臓結石という呼び方になりますし、尿管に落ちてしまった場合は尿路結石という呼び方になります。
腎臓結石の症状について
腎臓結石は通常の尿路結石と違って症状が出ないことが多いです。
尿管に落ちて尿路結石になってしまった場合は、脇腹や腰、下腹部といった部位に激しい痛みが発生してしまうのですが、尿管に落ちない限りはそこまでの強い影響はないのです。
ただし、腎臓にできてしまった結石が肥大化して珊瑚のようになってしまうと(サンゴ状結石)、腎臓が正常に働かなくなってしまうので、腎機能障害が起こるようになります。
腎機能障害が起こると、むくみが多く発生するようになってしまって血尿が出るようになってしまったり、トイレがやたらと近くなるでしょう。
それ以外にも頭痛が起きたり呼吸が速くなってしまうこともあります。
食欲不振や疲労感といった症状も出るようです。
症状が重くなってしまった人は骨がもろくなって直ぐに骨折するようになってしまうとか、意識障害が発生することもあるようです。
このように腎臓結石は小さいうちは悪影響が少ないのですが、大きくなり過ぎると腎不全を発症していろんな症状を引き起こすようになってしまいます。
サイズが小さくても尿路結石になる可能性はつきまとうので要注意です。
腎臓結石の原因【ストレスや食事?】について
結石はシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムといったカルシウム結石がほとんどなので、昔はカルシウムのとり過ぎが原因だから摂取しない方が良いという意見がありました。
しかし、今ではシュウ酸と結びつけられるカルシウムを意識して摂取した方が体外に除外しやすくなるから摂取しない人が発症しやすいという意見が主体のようです(「OMRON 結石はどうしてできるの(https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/47.html)」を参照)。
他には、動物性タンパク質を多く摂取することで体内にシュウ酸が増えるので結石ができる確率が上がるという記載もあります。
日本の洋食文化が進むことがこのように結石が発症する人が増えた要因ということです。
そして、野菜には結石の原因になるシュウ酸が含まれているとのことなので、野菜ばかり食べている人も要注意という記載がありました。
できる限り野菜を茹でたり流水にさらしたりすることでシュウ酸の量は減らせるとのことですが、偏った食事はやはりあまり良くないと考えましょう。
それ以外には、一部の疾患を有する人は結石罹患率が高くなるという報告もあります(「(兵庫県医師会 再発することが多い尿管結石)」を参照)。
いわゆる治療のために使う薬によってステロイドホルモンやカルシウムのバランスが崩れることが原因とのことです。
一説にはストレスが多い人ほど発生するとか、運動不足の人ほど発生するなどいろんな情報があります。
このように様々な原因がありますので、この結石対策はかなり厄介なものとなっています。
率直に申し上げて腎臓結石ができてしまう原因は明確に特定されていないようです。
腎臓結石の治療法について
腎臓結石の治療法は石の大きさに左右されます。
ものすごい痛みが発生する尿路結石になってしまっても、尿と一緒に自然に排出される可能性があるので尿管を広げる薬を服用しつつ水分を多く摂取して様子を見るといったこともあるのです。
ただし、尿管を通ることができないほど大きな結石ができていた場合は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を用いた治療が一般的となっています。
それ以外には内視鏡を用いた手術や開腹手術もありますし、内視鏡とレーザーで破砕する経尿道的腎尿管結石破砕術や皮膚を経由して腎結石を破砕する経皮的腎結石破砕術とよばれる方法もあります。
ただし、体外衝撃波結石破砕術といった治療は施設設備が整っていないと行えない治療になりますので、まずはこの治療ができるかどうかをチェックする必要があるでしょう。
これはおよそ4mm以下までの結石を体外より衝撃波を使って砕くという方法であり、非常に早く終わる治療のようです。
ただし、砕くだけで全部外に結石が出るわけではないので、積極的な水分摂取を行って体外に出やすい状況を自分で整える必要はあるようです。
腎臓結石を予防する食事について
尿路結石や腎臓結石になりやすい食生活は以下のようなものが考えられるようです。
脂肪の摂取量が多い・総タンパク質摂取量が多い・カルシウム摂取量が少ない・野菜のみを摂り過ぎる・甘味飲料の摂取のし過ぎ・夕食が遅い・食事のバランスが夕食に偏っている・とにかく食事の量が多い、これらが該当します。
いわゆる肥満の人で運動不足の人ほど尿路結石や腎臓結石になりやすいので、肥満になりやすい食生活をしている人ほど気をつけた方が良いでしょう。
食事で結石を予防したい人は、十分な水分を摂取して、カルシウムを意識して摂取し、クエン酸も摂取することが重要です。
その上で塩分や糖分や脂質やシュウ酸を過剰に摂取しないという意識も重要になります。
血清尿酸値を上昇させるのも危険と言われておりますので、プリン体を多く含む物も良くないですし、アルコールも避けた方が良いでしょう。
腎臓結石を予防する生活習慣について
結石ができる明確な原因は分かっていませんが、できやすい食生活や日常生活はある程度わかっています。
具体的には先ほど注意した食生活を続けつつ、肥満にならないように運動をしながら体形維持をしつつ、ストレスを減らすことが重要と言われております。
いわゆる、生活習慣病予防に繋がるような健康的な生活をすれば、尿路結石や腎臓結石が発生する確率は自然と低下していきます。
特に、食事の改善と水分補給に軽めの運動をセットすると結石が自然と砕けやすくなって、結石に悩む確率も減るという情報もありますので、健康的な生活を意識して続けるのが大切と言えそうです。
尿管結石につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では腎臓結石について色々と調べて記載して参りました。
結石ができてしまうメカニズムは何となくしか判明しておらず、原因もちょっとあやふやな部分があるのです。
しかし、できやすい生活とできにくい生活はあります。
生活習慣病予防を意識した健康的な生活をすると、予防になりますので、普段の運動習慣と生活習慣を見直していきましょう。
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