肺炎の治療法【入院して抗生剤を点滴?】や期間は食事は?
抗生剤や点滴など肺炎の治療法について
肺炎は油断していると恐ろしい病気にもなり得るもので、入院が必要となることもあります。
入院となった場合の治療とはどのようなものなのでしょうか?
抗生剤や点滴によるものでしょうか?
そしてその期間はどのくらいになるのでしょうか?
本記事では肺炎の治療法や期間についてや、入院して抗生剤を点滴することはあるのか、食事はどのようなものになるのかなどを中心にお伝えします。
肺炎の基本的な治療方法は?
肺炎を治療するためには、まず原因が何なのかを特定する必要があります。
肺炎の原因はウイルス性のもの、細菌性のもの、マイコプラズマによるもの、カビによるものがありますが、まず発症していた場合これらのどれに該当しているのか、ウイルスや細菌によるものだったならそのウイルスや細菌は何であるのかを特定します。
そして、細菌性の場合は抗生物質を使った薬物療法が基本となって、ウイルス性の場合は特効薬がないので対症療法が基本となります。
マイコプラズマ肺炎の場合でも細菌性の時と同じく抗生物質を用いての治療となるでしょう。
カビの場合は、カビの胞子に対するアレルギー反応が原因なので、とにかく室内を清潔にすること。
それでも駄目なら引っ越すということも一つの案となるでしょう。
抗生剤や点滴について
肺炎になると原因を特定するために、痰や尿の検査が行われるようになるのですが、それ以外にも身体所見や胸部のX線写真などで状態を確認し肺炎の種類を特定します。
ここで菌が特定されるとβラクタム系抗菌薬を用いたり、このβラクタム系抗菌薬が効かない場合はタンパク質の合成を邪魔するマクロライド系やテトラサイクリン系を用いることもあるようです。
また、抗生物質投与や水分補給の際には点滴で行われるケースもあるようです。
治療期間は?
どの病気にも当てはまることですが、発症した患者の体力や免疫力によって治療期間は異なります。
また、肺炎の場合は発症する原因が複数あるので、その原因によっても期間が異なるでしょう。
大まかな目安としては、治るまでの期間は通院しながらなら数週間前後、長い人は1カ月以上かかると考えてください。
また、入院するケースなら早い人は5~7日、長くても10~14日になるようです。
そのため、肺炎と診断されて通院生活を望んでいる方は完治まで1ヶ月はかかるかもしれないと、考えておくのがいいでしょう。
入院?自宅から通院?
入院する必要性に関しても、患者の容態しだいの部分もありますが、症状が軽くても入院をすすめる医療機関もあるようです。
なぜなら、肺炎に用いる抗生物質は即効性に乏しいので、結果が出るまで3~4日かかる人もいるためです。
そのため、効果が出る前に症状が悪化するケースもあるので、基本的に入院というスタンスの病院もあります。
特に、免疫力や体力が少ない子供や高齢者は要注意でこれらの方々は発症してしまったら入院するように促されるかと思います。
ちなみに、高齢者はインフルエンザによる合併症のインフルエンザ肺炎になった場合は命を落とすケースも多々あるので少しでも怪しいと周りの人が思ったらすぐに病院に連れていきましょう。
体力がある大人で症状が軽い場合は自宅からの通院治療も許されるでしょうが、どうしたらいいのかは、かかりつけの医者に相談するのがいいでしょう。
入院する場合の期間は?
入院することで治りが早くなることが多々あるので、肺炎になってしまうと入院するケースは非常に多くあります。
先にも少し触れましたが実際に、自然治癒や通院による自宅療養を行っている人は1ヶ月以上かかることはざらにありますが、入院の場合は5~14日で治ると言われております。
ただし、仕事の都合上そう簡単には入院できない人も多くいるのが実状なので、通院しながら治す方も大勢いるのが現実です。
実際に入院してしまうことになると、パソコンが使用できなくなる病院が大半なので、パソコンを用いた仕事もほとんどできないでしょう。
治療時における食事は?
肺炎になってしまった場合における食事は、必要な栄養価を摂り入れるといったもの以外にも、体力を回復しやすくすることが目的になることが多いので、高カロリー・高タンパクなものも摂取することになります。
ただし、身体の負担を少しでも減らす必要があるので、油分は可能な限り抑えることになるでしょう。
また、肺炎になると症状が重い方は常に熱が出ている状態になるので、水分補給は優先的に行われるようになります。
食欲がない時でもスポーツドリンクや果汁100%のジュースなどを摂取する形になるでしょう。
しかし、カフェインが含まれているお茶やコーヒーは咳を誘発する危険性があるので飲んではいけません。
熱が続いて咳もある状態だと、固形物を食べるのがきついことがあるので、おもゆやおじやといった喉を通りやすいものを食べるようにしましょう。
場合によっては流動食になることもあるでしょう。
高齢者の肺炎治療について
肺炎の死亡率は高齢者が圧倒的に高く、65歳以上の高齢者が9割以上となっているので、発症してしまった場合は早急に治療を行う必要があります。
というのも、高齢者は体力も免疫力も低いので、細菌やウイルスによる感染症になりやすく悪化してしまうケースも多々あるのです。
また、高齢者の場合は肺炎によくある症状の咳・高熱・痰・胸の痛みといった症状がほとんどでないケースもあり発見が遅れてしまうことが多いのです。
高齢者の肺炎における症状は倦怠感や食欲不振といった程度の症状に収まることが多いので、ただの風邪と思って放置しないことが本当に大切になります。
また、高齢者は飲み込む能力が低くなるので食べ物や飲み物が食道ではなく気管に入ってしまうことが増えます。
こうなると細菌が気管に入りやすくなるので肺炎になるケースが増えてしまう点にも注意が必要でしょう。
子供の肺炎治療について
子供がよくなる肺炎は細菌性肺炎とウイルス性肺炎、そしてマイコプラズマ肺炎になります。
まず、子供の肺炎の主な症状は咳や発熱以外に多呼吸などがあることを覚えておきましょう。
そして注意点は、子供の場合は普通の風邪によって喉の粘膜に傷がつき、常在菌の肺炎球菌やインフルエンザ菌などに感染してしまうことが多いという点です。
そして、この時に発症した肺炎は重症化しやすい細菌性肺炎なので、40℃以上の高熱が続いたり激しい咳が1ヶ月近く続くこともあります。
なので、風邪をひいた後に急な高熱といった症状が出た場合は、肺炎の可能性があると考えて、速やかに病院に行って診察してもらいましょう。
自然治癒することもある?
病気の中には放置することで問題なく治るものもありますが、これが肺炎になった場合放置していても治るものなのでしょうか?
結論から言えば、自然治癒することももちろんありますが、元から体力が低く免疫力も低いような老人や子供が発症した場合は重症化するケースもよくありますので、自然治癒に任せるのは危険でしょう。
マイコプラズマ肺炎のように今でも日本で発症するケースが多々ある肺炎も、ある程度体力がある人なら3週間程度放置すると治ると言われておりますが、ウイルス性や細菌性の肺炎の場合それらの細菌をまき散らし続けることになりますので、放置するのは本人のためにも周りのためにもなりません。
放置しても治る可能性はありますがおすすめはできないとなりますでしょうか。
ちょっとひどい話になれば、それこそ明治や江戸といった時代の方が現代よりも肺炎は遙かに蔓延しておりましたが、発症者すべてが命を落としている訳ではありません。
そのことからも自然治癒するケースもある病気ということがうかがえるでしょう。
肺炎に関しましては次のページも参考にしてください。
肺炎の治療につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では肺炎の治療法や期間について、入院して抗生剤を点滴することはあるのか、食事はどうするのかを中心にお伝えしました。
肺炎による入院は、抗生剤などの薬の性能が上がったために間違いなく減りました。
そして死亡率も低下しているのも事実です。
しかし、後遺症が残ったり死亡してしまうケースがゼロになったわけではありません。
そのため、普通の風邪と思って油断しないで少しでも肺炎かもしれないと思われる兆候が見られたら確認のために病院に行って診察してもらいましょう。
特に、高齢者の場合は症状を理解していないと気が付かないことも多々あるので、肺炎でも熱や咳が出ないということもあることを理解しておいてくださいね。
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