蕁麻疹が顔に出る原因について 危険?対処法は?
顔に出る蕁麻疹の症状と対処法について
蕁麻疹は色々な部位に出る可能性がありますが、顔に出るじんましんは特に辛いと思います。
もちろん身体に出る蕁麻疹も辛いですが、顔に出ると仕事や学校に行くなどで、人に会う機会があったりする場合、かなり抵抗感があるかと思います。
そして顔に出る蕁麻疹は重いレベルとも言われていますので、こちらも気になるところかと思います。
本記事では蕁麻疹が顔に出る原因や危険性、対処法、治療法などについて触れてみたいと思います。
蕁麻疹が顔に出る原因は肝臓?危険?
まずはそもそもの蕁麻疹が出る原因についてですが、原因として考えられる要素はとても多く、解明できていないようです。
ただ、おそらくこういったことが原因ではないか?と考えられているものがあり、それらを挙げてみたいと思います。
肝臓の機能低下、ストレス、紫外線、食べ物、食品添加物、自律神経の乱れ、化粧品、汗、寒さ、暑さ、抗生物質などの薬剤、植物、虫、細菌、ハウスダスト、花粉・・・などなど本当にたくさんあります。
これが原因と特定できるケースは20%くらいで残りの80%は何が影響しているのか分からないと言われています。
そして顔に出る原因は?というと症状が重いと身体だけでなく顔にも出る傾向があると言われています。
ただ「危険」というほどに恐れることはないのですが、症状が長く残りやすいといった点があります。
従いましてどこかしらに蕁麻疹が出た場合は早めに病院で診てもらうのが良いでしょう。
また上記要素の中で、顔に出やすい要素としては紫外線があるとされています。
蕁麻疹を引き起こす主な仕組みとして考えられているのは、上記原因に挙げたような(食べ物、食物添加物・・・など)様々な外部からの刺激によってアレルギー反応が起こり、体内の肥満細胞が刺激され、ヒスタミンやロイコトリエンという物質が出てきて蕁麻疹が出てくるというものです。
その他、肝臓の機能が低下した場合、肝臓は体内の毒素を体外に排出する役割を持っていますが、その機能の低下によって毒素が尿など本来のルートで排出し切らず蕁麻疹が出てくるという流れもあるようです。
この場合も即座に危険と言えるものではないですが、危険な場合も無きにしもあらずですので、やはり蕁麻疹が出る場合はきちっと医師の診断を受けておいた方が良いでしょう。
紫外線アレルギーについては次のページをご参照下さい。
アレルギー症状の1つに花粉症がありますが、花粉症に関することは次のページをご参照下さい。
蕁麻疹の対処法は?
蕁麻疹が出たらかゆくて気分も憂鬱になり、また突然出ると焦ってしまうかと思います。
発症した時のさしあたりの対処法を挙げてみたいと思います。
かゆい部分を冷やす
とにかく辛い痒みを何とかしたいかと思います。
まずは患部を冷やしましょう。
特にかゆみの強い部分を中心に氷水で冷やしたタオルを当てると良いかと思います。
ただ寒冷蕁麻疹といって冷えると出てくる蕁麻疹の場合は逆に温めるようにしましょう。
それから人間の体は原則温めた方が健康には良いので、冷やしてかゆみが収まったら冷やすのを中止しましょう。
心身を休めましょう
蕁麻疹の原因は様々ですが、その根底にはストレスが潜んでいるケースが多いです。
従いまして蕁麻疹が出た時は無理をせずにゆっくりと心身を休めましょう。
うつ病に関することにつきましては次のページをご参照下さい。
顔に出る蕁麻疹の症状は?
顔に出る蕁麻疹は赤い斑点がたくさん出没したり、頬や目の上、おでこ、顎などが赤く腫れたような感じで出没したりします。
そしてかゆくなります。
アトピー性皮膚炎と間違われやすいですが、アトピー性皮膚炎の場合は赤みや湿疹が数日あるいは長期に及んで続きます。
そしてステロイド薬を日々塗り続けると改善していく傾向にあります。
また皮膚がカサカサして痒みが強く、湿疹のできる場所が左右対称であることが多いという特徴があり、良くなったり悪くなったりを繰り返す傾向があります。
一方の蕁麻疹は1日の中でも症状が変化し、薬を塗ろうが塗るまいが斑点や腫れが出たり消えたりします。
かゆみは強烈なことが多いです。
アトピー性皮膚炎については次のページをご参照下さい。
蕁麻疹で唇が腫れる?
画像出典:全身かなりのじんましん!!
蕁麻疹で唇が腫れる場合もあります。
これは【血管性浮腫】という蕁麻疹の特殊型の一つです。
普通の蕁麻疹は皮膚の表面部が反応して症状が現れますが、血管性浮腫は皮膚の深い部分が反応します。
そのため通常の蕁麻疹のような境界のはっきりした膨疹ではなく、赤みもあまりはっきりしない皮膚の腫れとして現れてきます。
そして普通の蕁麻疹と違って、かゆみがなく、一度現れると消えるまでに2~3日かかることがあります。
血管性浮腫につきましては次のサイトも参考にしてみて下さい。
公益社団法人 日本皮膚科学会 蕁麻疹 時々眼や唇が腫れるのも蕁麻疹ですか?
蕁麻疹の種類の1つ【減汗性コリン性蕁麻疹】に関しては次のページをご参照下さい。
蕁麻疹の原因としてピロリ菌も1要素として考えられています。
ピロリ菌に関しましては次のページをご参照ください。
子供の顔の蕁麻疹
子供の場合も顔の蕁麻疹は症状が重い時に出てくると考えられています。
顔が腫れてきますが、瞼が最も腫れてきます。
子供の場合、皮膚が大人よりも薄く、体質的にも刺激に敏感に反応するので、顔のみならず蕁麻疹全般において大人より発症しやすいところがあります。
原因としては食物性アレルギー、ダニやカビ、虫、急激な温度変化、他の病気が潜んでいたり、紫外線、発汗、ストレスなど大人と同様いろいろあります。
ですので原因は特定し難いです。
また子供は半袖半ズボンで外遊びをすることが多く、草や虫などの影響でかぶれるケースも多いです。
ちなみに子供の蕁麻疹は比較的短期間で治ったり、成長とともに出なくなったりする傾向があります。
その他の蕁麻疹に関する内容につきましては次のページをご参照下さい。
蕁麻疹はうつるのか?
蕁麻疹はかゆいので掻きむしってしまいがちです。
そして、その後悪化したり・・・。
あたかも別の場所にうつってしまったのか?と思うこともあるかもしれませんが、蕁麻疹は細菌やウィルスといった感染するような種類のものではないので、うつることはありません。
勿論他人にうつすこともありません。
手足口病の感染力のことに関する内容は次のページをご参照下さい。
蕁麻疹は治らない?治療法は?
蕁麻疹は原因が色々考えられ特定できないケースが多いことから、最適な治療が施されづらいところもあり、改善に時間がかかる傾向があります。
なかなか良くならないので「治らない?」と思われがちですが、基本的には治るものです。
以下に治療法を挙げたいと思います。
病院を受診する。
最初に受診する科は皮膚科がいいでしょう。
病院ではまず問診やアレルゲンの検査などが行われます。
そして治療法としては主に、抗ヒスタミン剤や抗ロイコトリエン剤の投薬、痒みが強い場合はステロイド系の塗り薬で蕁麻疹の症状を抑えたりします。
ただ薬は症状を押さえる対処療法であり、根本的な治療ではありません。
原因は特定し難いところはありますが、生活習慣やストレス、食生活、環境など、日常生活のどこかに原因はあるはずです。
つまり、日常生活の何かが原因で、外部からの刺激によって体内の肥満細胞が刺激され、ヒスタミンやロイコトリエンという物質が出てきて蕁麻疹が出てくる体質になってしまっているということです。
以下の「ストレスを排除する」以降に記載したような項目の他、症状の考えられる原因を全て洗い出して1つ1つ潰してクリアしていく努力が必要かと思います。
ちなみに子供の蕁麻疹は先に記載したように比較的短期間で治ったり、成長とともに出なくなったりしますので、お医者さんと相談しながら、焦らずに治療を行っていかれるといいと思います。
ストレスを排除する
先にも記載しましたが、蕁麻疹を発症させている原因(紫外線、食べ物、食品添加物などなど)の更なる根本的な原因としてストレスが関わっていることが考えられます。
日々の中で怒り、イライラ、不安・恐怖、緊張、嫉妬、恨み、悲しみなど心が不愉快になるような感情を頻繁に抱いていないかチェックしてみましょう。
ストレスがあるなと感じる場合は、ストレスは考え方によって軽くさせることができますので、1つ1つストレスの元になっていることを冷静に見つめてどうすれば緩和できるか整理してみましょう。
その他、自律神経の働きが整うことでも、ストレスが緩和されるところがあります。
自律神経を整える方法については次のページをご参照下さい。
食事を見直してみましょう
人間の体は言うまでもなく食べている物から作られます。
しっかり次のような点を意識して食事を摂りましょう。
Ⅰ.偏食を避け、栄養バランス良く食べましょう
Ⅱ.お菓子など砂糖の使った食べ物は避けましょう
Ⅲ.食べ過ぎることなく腹八分目にしましょう
Ⅳ.よく噛んで食べましょう
Ⅴ.じんましんが出ると分かっている食べ物は避けましょう
Ⅵ.体を温める食べ物を少し多めに摂りましょう
Ⅶ. アルコールは避けましょう
上記を守ろうとした場合、好きな物を飲食できずに苦痛に感じる人もいるかもしれませんが、蕁麻疹が出ることの辛さとの比較になるかと思います。
そして蕁麻疹が出なくなってしまえば、少し好きな物を飲食してみて様子を見て蕁麻疹が出なければ、ほどほどに食べられるようになると思いますので、しばらくの辛抱と思って頑張って頂けたらと思います。
体を冷やす食べ物と温める食べ物については次のページをご参考にして下さい。
栄養バランスの良い食事については次のページの「バセドウ病の食事量と栄養バランス」(バセドウ病に限らず一般的な食事法について記載しています)をご参照下さい。
蕁麻疹におすすめの食べ物や飲み物は?
まず、原因がアレルギーだった場合はアレルゲンとなってしまった食べ物を避けることから始めるしかないでしょう。
例えばエビやカニなどの甲殻類や、果物や魚類、肉類を食べて蕁麻疹が出た場合はそれらを避ける必要があります。
乳製品や青魚も蕁麻疹が出やすい人にはあまり向いていないようです。
アレルギーを起こしやすいとされる小麦や卵も避けたほうがいいでしょう。
加工食品や、食パン、冷凍食品もあまりお勧めできません。
ちなみにアレルギーがないという人でもヒスタミンを放出させやすいこれらの成分を摂り過ぎるのは良くありません。
逆に推奨されているのは無農薬野菜や糠漬け、海藻類となっております。
蕁麻疹の原因についてはまだまだ不明な部分が多く、お勧めとされる食べ物はまだまだ少ないようです。
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適度な運動を行なう
人間の体は長い歴史の中、農作業などで常に使われ続けてきました。
体は動くために備わっており、適度に動かすことが健康に繋がっている面もあります。
現代は電車や車など交通の便が良くなったり、仕事でもデスクワークが多かったりと運動量が極端に減りました。
従いまして、適度な運動を行なうよう心掛けましょう。
かと言ってハード過ぎる運動は逆効果になりますので避けましょう。
1日30~1時間のウォーキングがおすすめです。
但し紫外線で蕁麻疹が出る人は室内で運動するか、外で行う場合は紫外線に当たる時間を考慮して行ないましょう。
自律神経の働きを整えましょう
蕁麻疹の原因の大きな要素に自律神経の乱れがあります。
自律神経というのは生命維持、健康維持の為に無意識に働いてくれている神経です。
例えば私たち人間の体温はある一定の温度を維持していないと生きてはいけませんが、自律神経が体温調節をしてくれています。
日頃から自分で自律神経を整えるよう努めると良いでしょうし、整体院やカイロプラクティック院など自律神経の働きを整える施術を行なっている施設もあるので、このような施設を利用するのも良いでしょう。
紫外線に関することはこちらのページをご参照下さい。
顔に蕁麻疹が出た時の化粧について
結論からの話になりますが、顔に蕁麻疹が出た時は化粧はなされない方がいいでしょう。
蕁麻疹が出ている状態で化粧をするとかゆくてしようがなくなると思いますし、肌は敏感になっているため避けた方が良いでしょう。
どうしても化粧をしなければならない場合は、低刺激のものを使いましょう。
肌荒れにつきましては次のページを参考にしてください。
最後に
顔に出る蕁麻疹は赤い斑点がたくさん出没したり、頬や目の上、おでこ、顎などが赤く腫れたような感じで出没したりします。
そしてかゆみを伴います。
顔に出やすい要素としては紫外線がありますが、その他の様々な要素でも蕁麻疹の症状が重い場合に顔に出たりします。
子供は大人よりも皮膚が弱い為、蕁麻疹は出やすいですが、成長とともに出なくなる傾向があります。
治療方法としては病院では薬によって症状を和らげることができますが、根本改善にはなりませんので、同時に生活習慣や環境、考え方などで問題があると思われるところを洗い出し、1つ1つ改善していくというスタンスが非常に大切です。
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