閉経年齢の平均【日本】と早い遅いの要素や30代で迎える原因
閉経の兆候となる症状!遺伝やピル・性交は閉経年齢に影響する?
女性であれば必ず訪れる閉経ではありますが、現代日本では非常に年齢差があり早い人では30代で迎えてしまうようになります。
いったい今の日本では閉経年齢の平均はどのくらいなのでしょうか?
遅いあるいは早い人はどのような要素が関係しているのかも気になるところかと思います。
本記事では女性の閉経年齢について可能な限り調べ、早くなってしまう原因や遅い場合の理由を突き止めていきたいと思います。
日本の閉経年齢の分布と平均は?
(更年期のココロエ:https://www.konenkino-kokoroe.jp/ja/home/menopause/about/)
日本の閉経年齢は色々な資料を読みあさってみましたが、45~55歳に終息しており、50歳というのが多くの方々の意見となっております。
日本では閉経の平均年齢は50歳くらいと考えていいでしょう。
また、分布についてよくまとまっているグラフが一つありました。
それが画像のものとなります。
このグラフは1995年のもので20年以上前のものだったのがちょっと気がかりですが、今でも概ねこのグラフ通りに推移していると考えられるでしょう。
ただ、今の若い人たちは早いうちに閉経してしまう人たちも多いようなので、分布図の閉経年齢が若いうちでも多くなってしまっていることが予想されます。
閉経が早い遅いに影響を与える要素は?
自己免疫疾患や卵巣手術といったことも考えられるなど、病気や手術によっても影響はあるようです。
それ以外に日常生活の部分ではホルモンバランスの乱れに大きく繋がってしまうような行動は全て閉経年齢に直結していると考えられています。
極端なダイエット・不規則な生活・乱れた食生活・慢性的なストレスや疲労など何気ない日常が閉経の時期に関係していると考えられているのです。
30代といった年齢での早期閉経の原因は?
早期閉経の原因は多岐にわたりますが、染色体の異常によって早期閉経になってしまうという人も中にはいますので、特に原因に心当たりが無いという方は染色体異常がまず考えられます。
それ以外の方はいろんな原因が絡み合って早期閉経になっていることでしょう。
どのような原因があるのかというと、栄養不足になってしまうようなダイエットを頻繁に行う・異常なまでにストレスが溜まりやすい環境にいる・生理不順が多発している・自己免疫異常になっている・癌に対する化学療法を受ける・卵巣を外科的切除しているなど色々なものがあります。
このように原因が多岐に渡りすぎていることから、はっきりと原因が言い当てられている早期閉経は1割程度しかないと言われているのです。
閉経の年齢は遺伝する?
そこで気になってくるのが、この閉経年齢は体質の部分が関係しているのかどうかです。
体質はどうしても遺伝的なものがありますので、閉経年齢も遺伝してしまうのではないのかという考え方も出てきたりします。
これは様々な説がありますが、海外の医療機関の調査において閉経年齢はある程度遺伝するものではあるという統計調査が出ているようなので、ある程度は遺伝されると考えた方がいいでしょう。
ただし、生活環境やその人の食生活によってもこの閉経までの期間はかなり変わってきますので、遺伝によって必ず早くなるのかどうかと言われた場合は絶対的にうなずけるものではないようです。
考え方としては、家族皆が早かった場合はその家族と同じような生活習慣を送っていた可能性が高いということで、早くなる確率が高いと捉えた方がいいでしょう。
遺伝的な要因もありますが、閉経が早くなっている人の生活と似たような感じで過ごしているという人は、早くなってしまうライフスタイルになっている可能性が高いと考えられます。
性交の頻度と閉経の年齢には関係がある?
性行回数と閉経及び更年期についてのデータはどうやら存在していないので、関係しているのかどうかというのは明確に示せないようです。
ここはある程度の推測混じりのお話になりますが、一生涯セックスレスで生活してきた人というのは、女性として自分を魅力的に魅せようとする機会も確実に低下していると予想できるので、女性ホルモンの分泌が減ってしまうという推論は立てられます。
この状態になった人は女性ホルモンが減少してしまうことで、更年期に早く入りやすい状態になっているのは確かなので、閉経までの年齢が下がってしまうのではないかと思われます。
つまり、分泌される女性ホルモンが日常的に少なくなりやすいので、減少してしまう時期に入ると早々に閉経してしまうのではないかと考えられると言うことです。
ただし、性行回数よりもストレスによる影響の方がよほど大きいという考え方から、あまり気にしない方が良いという意見もあります。
性行回数と閉経の関係についてはそんな説もあるのだなぁ程度でいいでしょう。
ピルの長期服用と閉経に関係はある?
これは諸説ありますが、専門家の意見には「ピルの内服で更年期が早まると言うことはありません」というものがあったので、そこまで影響はでないという考え方が一般的なのではないかと思います。
ただし、ピルを飲み続けることで閉経に伴う症状が出にくくなることが考えられるので、気がついたら閉経していたという状況になってしまうという考えはあります。
ちなみに、ピルはエストロゲンの量が多く含まれているため、更年期に内服することでホルモン系の病気を誘発する恐れがあると言われています。
従いまして、いつまでも飲み続けるのは良くないとされています。
とりあえず、ピルの長期服用と閉経のタイミングは関係ないと考えて良いでしょう。
閉経の年齢を計算で出す方法なんてあるの?
ネット上ではこの閉経の年齢を算出する式なんていうものも見つかります。
これはまずは前提条件として、女性が一生に使える卵子は500個と考えた時に、これに対して365日をあなたの生理周期の平均値で割って算出された数字で割って下さい。
そして、その数字に生理が始まった年齢をプラスすれば計算式が成り立ちます。
例えば、生理周期の平均が30日という人の場合で、生理が12歳で始まった場合は「500個÷(365日÷30日)+12歳=500÷(12)+12=53.6歳」となるという計算です。
妊娠期間中は卵子の生産がストップするのでその期間の分だけさらに閉経までの年齢が延びると考えることができます。
これが現実的かどうかは、はなはだ分かりません。
閉経前には何か症状など兆候はある?
閉経にはある程度の予兆や前兆というものがありますので、女性ならば気がつくことも可能でしょう。
具体的には、予定日が大きくずれる・周期が飛ぶことがある・頻度が減ったり増えたりするといった生理周期の乱れが発生するのです。
人によっては卵巣の機能が低下してホルモンバランスの乱れに繋がることで月経の期間が8日以上続いてしまうという人もいます。
前兆としては、とにかく生理周期や生理の状態に何らかの異常が発生すると考えると分かりやすいでしょう。
この閉経になる過程には3タイプ存在していおり、予兆がない人もいます。
この3タイプとは、いきなり閉経してしまう人、生理の間隔が徐々に延びて来なくなる人、生理周期が早くなったり遅くなったりした後に来なくなる人の3種類です。
閉経しても妊娠する?避妊は必要?
完全に閉経しているのであれば、妊娠することはありません。
閉経しても妊娠したという人は、実は閉経していなかったというケースです。
完全な閉経は卵巣内に卵子が存在しないので妊娠することはあり得ないのです。
実際に、更年期になると生理周期が大きく乱れて、人によっては1年後に再び生理が来ることもありますので、「閉経していたと思っていたが実はまだしていなかった」という状況はそれなりに存在すると言われております。
更年期や閉経に関連する書籍として次のようなものがあります。
横森理香 (著) コーネンキなんてこわくない (集英社女性誌eBOOKS)
閉経年齢につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
OMRON 更年期は何歳くらいから症状が出始めますか?
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では閉経年齢について色々と資料を集め考察し記事作成を行いました。
閉経年齢についてのデータというのはネット上でも実はそこまで出そろっていない感じです。
今後、さらに閉経関連のデータが集まれば年齢分布なども分かりやすくなって、対策も立てやすくなってくるでしょう。
けっこう気になる情報ではあるのですが、ネット上でもこれらの情報が意外に不足していると感じられました。
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