腸閉塞の原因【ストレス・食べ物・便秘・手術】と治療法
食べ過ぎやストレス・便秘など腸閉塞の原因と治療・予防法
徐々に減少しつつあるとはいえ、まだまだ発症者が絶えない腸閉塞。
原因には何があるのでしょうか?
ストレスや食べ物、便秘や手術の影響といった要素を耳にしますが、実際の所はどうなのでしょうか?
また、腸閉塞を治すためにどのような治療を行うのでしょうか?
本記事ではこの腸閉塞の原因と治療法を中心にお伝えしたいと思います。
腸閉塞とは?
腸閉塞は大まかに説明すると、腸のどこかで通行が遮断されて食べ物や消化液が流れずに留まってしまい、詰まってしまっている状態のことです。
これは別名でイレウスとも呼ばれており、そちらの呼び方をする人もいます。
この腸閉塞は異物や炎症によって腸管が塞がれることで発症するパターンと開腹手術などで腸管がうまく機能しなくなってしまったことで発生するパターンなど、いくつかの原因があり、誰にでも発症する可能性があると考えた方がいいでしょう。
腸閉塞の原因
では具体的に腸閉塞の原因として考えられる要素にはどのようなものがあるのでしょうか?
以下に可能性のあるものを挙げてみたいと思います。
ストレス?
いろんな病気の大きな原因とされるストレスですが、どうやら強いストレスが続いている状態だと腸の動きが鈍くなってしまい腸閉塞になってしまう可能性を高めるようです。
ストレスは人体において様々なマイナス要素をもたらしますが、消化器系にも大きなトラブルを呼び込みますので、気をつけなければなりません。
また、精神的なストレス以外にもよく眠れていないとか疲れをとる暇もないといった肉体的なストレスが長期間続く生活をし続けても発症する可能性があると言われておりますので、アグレッシブに動き回っている人でも気がついたら発症しているというケースもあるようです。
現代はストレスのかかりやすい社会と言われていますので、解消する方法を自分なりに見つけないと様々な病気に悩まされるようになる恐れがあります。
食べ物?
食べ物は腸閉塞を引き起こす大きな原因の1つです。
どのような食べ物が腸の詰まりを誘発する可能性が高いのかを調べた結果、イカ・タコ・タケノコ・レンコン・コンニャク・海藻類・キノコ類・餅といった消化するのに負荷がかかる食べ物や水分を摂取することで膨らむ性質が強い食べ物となります。
具体的には「ふえるわかめ」のような一気に増える性質がある食べ物を丸呑みしてしまったとか、もちをよく噛まないで飲み干すように食べたという人たちが該当するでしょう。
餅は喉に詰まる可能性の高い食べ物で有名ですが、腸閉塞を引き起こす可能性も高いという二重の危険をはらむ食べ物となっております。
食べ過ぎ?
上述したように腸閉塞を誘発する可能性の高い食べ物は消化に時間のかかるものですが、消化の良い食べ物であったとしても、消化が追いつかないスピードでひたすら食べるといった無理な食べ方をしている方は要注意です。
特に、消化器系のトラブルや婦人科疾患の手術経験がある人は術後に癒着が発生しやすく、腸が通常よりも狭くなりやすいです。
その状態でハイスピードの食事をすると詰まってしまう確率が高まるのです。
全ての人の食べ過ぎが腸閉塞に繋がるわけではありませんが、ゆっくりと噛みながら食事をしている人たちよりは腸閉塞を発症しやすい状態にありますので、暴飲暴食は避けた方がいいでしょう。
手術?
腸閉塞の原因となる確率がかなり高いのは手術によって内臓が傷ついてしまい腸同士か他の臓器が癒着してしまうことでしょう。
癒着してしまった腸は圧迫されるようになることで通りにくくなってしまうので閉塞が発生する確率がかなり上昇してしまうのです。
今では医療技術がかなり進歩したので、手術中の出血も最小限になり、そのようなトラブルは昔と比べるとかなり低下してきてはいるのですが、それでも癒着が引き起こされる確率はゼロではないので、注意をした方が良いです。
現代医療は色々と進化していますが、発症するかどうかというのは個人差がかなり大きく、医師側も100%防げる手立てを用意することは非常に困難のようです。
便秘?
腸閉塞になった人は便秘になりやすいというお話がありますが、便秘になる確率が高い人は腸閉塞になりやすいというお話もありますので、関係性はあるでしょう。
しかし、便秘は腸閉塞の結果という認識も強く、主な原因として考えられているのは食事の内容や手術後の癒着、大腸癌やヘルニアなので、そこまで深刻に捉える必要はないのかもしれません。
便秘がひどい中、胃痛がかなりひどくなった場合は腸閉塞を疑って一度診てもらうといいかもしれません。
治療法について
腸閉塞はウイルスや細菌による病気とは異なり、一度詰まってしまうと自然治癒することは滅多にありません。
そのため、保存療法や外科的な手術治療が行われるようになります。
しかし、外科的な手術は再び癒着が発生するリスクがつきまといますので、最初は高確率で保存療法からスタートすると思われます。
具体的には、チューブを鼻から入れて腸の詰まっている物を排出するとか点滴による栄養補給を行いつつ絶飲食を続けて回復を促すという方法です。
これを1週間程度続けても効果がないとか血行障害になっているという人は手術が実行されるようです。
医師側から見ても腸閉塞の手術は再発のリスクがあるので、できればやりたくないという考えが一般的のようです。
ただ、最近では腹腔鏡下手術という内視鏡の一種の腹腔鏡を使った通常の外科手術よりも出血量が少なく再発リスクが少ないものも登場しているのでこちらを積極的に取り入れている病院もあります。
予防法は?
腸閉塞は手術が原因で発症する人もいますが、その他に食事の仕方によって引き起こされるケースもあり、こちらはある程度予防することができます。
予防方法はシンプルで早食いと暴飲暴食を止めることです。
これだけでも十分に予防となります。
そして食べる食品の内容にも気を配ると良いでしょう。
これは手術をしたばかりという人にも当てはまるものです。
そして消化に悪いものは控えるようにしましょう。
具体的には油の多い料理や脂肪がたっぷりな料理を食べるのは危険です。
ラードや油の多い天ぷら、ごぼうやタケノコといった硬い繊維が多い食品も避けた方が良いでしょう。
他には、嗜好品のアルコール飲料や炭酸飲料なども控えた方がいいという意見もありますので、腸閉塞を予防したいという方は健康的な食生活をすることが最大の予防になるということがよく分かります。
消化管や婦人科疾患の手術経験があるという方は特に気をつけて食べ物を厳選するようにしましょう。
腸閉塞に関連する書籍として次のようなものがございます。
三毛 牧夫 (著) 腸閉塞症
腸閉塞につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では腸閉塞の原因や予防方法についてお伝えいたしました。
腸閉塞は非常にやっかいな病気でありながらも放置して治るものではありませんので、発症させないことが非常に大切なのです。
特に消化管や婦人科疾患の手術を行ったばかりの人というのは癒着するリスクが高く、医師からも注意喚起が必ずされますので、この警告をしっかりと聞いて食生活を正しましょう。
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