アレルギー性結膜炎は治らない?原因はコンタクト?治療は目薬?
アレルギー性結膜炎の原因と治らないものなのか?
結膜炎の一種であるアレルギー性結膜炎。
原因の一つにはコンタクトがあると言われております。
結膜炎の基本的な治療方法は目薬を用いた薬物療法になるのですが、これは果たして症状を抑えるものなのか治すものなのか気になる所かと思います。
本記事ではアレルギー性結膜炎は治るものなのかをはじめ記載していきたいと思います。
アレルギー性結膜炎は治らない?
アレルギーという言葉を聞いた場合、まず気になるのは治るか治らないかではないでしょうか?
そして基本的にアレルギー体質は治らないものであると考えている方も多いと思います。
確かに一生症状と付き合うことになる方も中にはいますが、アレルギー性結膜炎の場合は10歳代をピークとして加齢とともに頻度が低下していく傾向があります。
そのため年をとることによって体質が変わって症状が出なくなることがあるのです。
ただし加齢によってしか症状を回避できないからといって治療をおろそかにしてはいけません。
症状がある間はしっかりと治療を行うようにしましょう。
原因はコンタクト?
まずアレルギー性結膜炎には大きく分けて2パターンあるということを説明させていただきます。
一つ目は花粉などが原因で、ある時期限定で症状が出る「季節性アレルギー性結膜炎」と二つ目はペットの毛やハウスダストなどが原因で季節問わず通年で起こる「通年性アレルギー性結膜炎」があります。
通年性アレルギー性結膜炎はコンタクトレンズの汚れによっても引き起こされると言われており、季節性アレルギー性結膜炎の症状を悪化し、通年になっていくとされております。
コンタクトレンズの場合、十分な洗浄が行われないと、目が汚れる→汚れが目に移り、目の分泌物が増える→分泌物がコンタクトに付着しやすくなる→コンタクトが汚れる→目が汚れやすくなる……おのように悪循環が生じることによって結膜炎を悪化させる危険性があるので注意が必要です。
治療は目薬?
結膜炎の治療は基本的に目薬を用いた薬物療法となります。
ここで感染症による結膜炎なら抗菌剤や抗生物質を用いて、アレルギー性の結膜炎なら抗アレルギー薬や抗炎症薬を用います。
この抗炎症薬で多いのはステロイド系のオドメールという目薬です。
これは炎症反応を起こすアラキドン酸の発生を阻止してくれる効果があり、結果として炎症を抑えることができます。
ただしこのようなステロイド系の目薬は眼圧を高めるという副作用があるため必ず使用方法は医師の指示に従ってください。
完治するまでの期間は?
今までの記事をお読みになられた方は推察できると思われますが、この完治するまでの期間は未定であるとしか言えません。
あくまで処方される目薬も症状を抑えるものであって症状をなくすものではないため、完治という症状が出ないレベルに達するのは体質が変わった時という他ありません。
ただし、ハウスダストが原因である通年性の症状ならアレルギーの原因を寄せ付けない生活環境に切り替えることで症状が出なくなることが多いです。
実際に生活環境をどのように整えるかというと、まず下記のようなダニ対策を必ず行ってください。
①室内清掃を意識して毎日掃除機をかけてゴミはためないようにする
②布団は必ず布団乾燥機等を使って干して、掃除機をかけてダニを除去する
③空気清浄機を頻繁に使う
④クローゼットなどの収納場所は必ず除湿する
それ以外にも免疫機能の低下がアレルギー症状の悪化につながることがあるため、過度なアルコール摂取や睡眠不足は厳禁です。
そしてストレスを溜めない生活も大切になります。
アレルギー性結膜炎の症状について
それではまずアレルギー性結膜炎の症状において、どのようなものがあるのかを記載していきます。
・目のかゆみ
・涙が出る
・まぶたの裏にぶつぶつがでる
・目ヤニがでる
・目が充血する
・目に異物感が生じる
・目の奥の痛み
・眼精疲労
・頭痛
この中で最も多く起きる症状で代表的なものが目のかゆみでしょう。
このかゆみによって目をこすったりかいたりすることでも「痛い!」と口に出るような痛みが生じることがあります。
これはアレルギー反応の特徴で、かけばかくほど、こすればこするほど症状が悪化するのです。
また目ヤニも特徴的でゼリー状の目ヤニが生じます。
重症例としては角膜の合併症を引き起こし角膜の濁りが発生し、結果視力低下が生じることもあります。
この角膜の濁りが永続的なものとなってしまうと角膜移植による治療法以外、現在の医学では治す方法はないと言われております。
アレルギー性結膜炎を引き起こすアレルギー源は?なぜ目に症状が出やすい?
アレルギー性結膜炎は他のアレルギーとメカニズムは同じで体の外から入ってくる物質によって発生する過剰な免疫反応です。
具体的には目にスギやブタクサやヒノキの花粉・ハウスダスト・カビ・ダニなどが該当します。
先ほどのコンタクトレンズにこのような物質が付着してアレルギー反応が引き起こされることもあるということです。
また、ハウスダストにはチリダニという目のアレルギーの原因となるものが生息しており、これが過敏性のある人に対しアレルギーを引き起こさせます。
ペットの毛はダニの繁殖の原因となります。
眼球は物を見るために基本的に外界にさらされている部分ですので、アレルゲンに直接触れてしまいます。
そのため、アレルギー症状も出やすい部位となってしまうのです。
このような点から、普段から眼鏡をしているような人は発症しにくいともいえるでしょう。
アレルギー性結膜炎の子供はプールに入れない?
子供が結膜炎の症状が出たときに親が気にする1つに、プールに入れるかどうかがあったりします。
結論からいいますとアレルギー性結膜炎はウイルス性結膜炎と違い感染することはないためプールに入っても問題ありません。
ただし、プールの塩素がアレルギー性結膜炎の症状を悪化させる危険性があるためゴーグルをつけることを強くおすすめします。
また最近の学校では少なくなってきましたが、プールから上がった時に水道水で目を洗うことがある場合は残留塩素の影響が生じることもあるので注意が必要です。
もしプールに入った次の日に目ヤニがひどくなったり、ひどい腫れが生じている場合はアレルギー症状が悪化しているサインとなるのでお子さんは残念がるかもしれませんがプールに入るのは避けたほうが良いでしょう。
それでもお子さんが強くプールに入ることを希望している場合、病院に行って診断してもらいプールに入っていいかの確認をとりましょう。
アレルギー性結膜炎はうつることもある?
既に触れていますので、結論から申し上げますと、人に感染することはありません。
基本的に感染するのは、はやり目でも知られるウイルス性結膜炎や細菌性結膜炎などですので同じ結膜炎でも感染する・しないがあるということを覚えておきましょう。
アレルギー性結膜炎は人に感染しないということもあるため、前述したとおりプールに入ることも症状が悪化しない限り問題ないと判断されております。
注意点としては勝手に結膜炎の症状が出た場合、自己判断でアレルギー性のものであると判断しないことです。
咽頭結膜熱などはアレルギー性結膜炎と症状が酷似しているため、症状で判断するのは危険が伴います。
必ず眼科に行って何の病気かを正確に知ることが大切です。
アレルギー性結膜炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
公益社団法人 日本眼科医会 アレルギー性結膜炎の治療と対策
最後に
いかがでしたでしょうか?
「アレルギー性結膜炎は治らない?原因はコンタクト?治療は目薬?」と題しまして、アレルギー性結膜炎の気になるところを調べて記載していきました。
結膜炎と子供が判断された場合、プールに入れないのかと思うかもしれませんがアレルギー性結膜炎の場合は入れるケースが多いため希望を捨ててはいけません!
子供にとって体育のプールは楽しみにしている行事の一つでもありますので、結膜炎だからといってあきらめずに必ず医師に診断してもらってプールに入れるかを確認してください。
またアレルギー=一生治らないというわけではないということを理解していただければ幸いに思います。
この記事がアレルギー性結膜炎に対する参考となれば幸いに思います。
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