子供に出やすい結膜炎の症状は?コンタクトや風邪が原因に?
子供の結膜炎の症状と原因や目薬など治療について
結膜炎は免疫力の低い子供に起こりやすい病気なのでしょうか?
本記事では結膜炎の原因を探りつつ子供がかかりやすい結膜炎の種類や症状、そして治療法を紹介していきたいと思います。
結膜炎の原因にコンタクトや風邪が関係しているのかも調べていきます。
子供の結膜炎の種類と症状
子供がかかりやすい結膜炎は主に二種類あります。
それはウイルス性結膜炎とアレルギー性結膜炎です。
ウイルス性結膜炎には種類があり特に気を付ける必要があるのは「咽頭結膜熱」「流行性角結膜炎」「急性出血性結膜炎」でしょう。
咽頭結膜熱はプールによって集団感染があったことからプール熱とも呼ばれている病気です。
この症状は高熱やのどの腫れといった喉の症状と目ヤニや充血といった目の症状があります。
高熱は40℃に達することもあり3~7日間続いたりします。
流行性角結膜炎【別名はやり目】の症状は白目の充血・目ヤニ・目の痛み・涙目・異物感・目がしょぼしょぼする・光がまぶしく感じるといったものがあります。
かゆみはほとんど生じません。
急性出血性結膜炎の症状は目ヤニ・目の痛み・角膜への傷・充血といったものがあります。
アレルギー性結膜炎の症状は目のかゆみ・目の腫れ・充血・目ヤニ・異物感というもので症状が重い人は白目が水膨れを起こすこともあります。
もし結膜炎の症状が見られた場合、早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。
感染力の高いウイルス性結膜炎の場合は出席を停止されるものであるため、正確な判断を医師より下していただく必要があります。
コンタクトが原因に?
コンタクトレンズが原因で結膜炎になることがあります。
といってもコンタクトレンズそのものが原因というよりコンタクトレンズについた汚れが原因となります。
どういうことかというと、コンタクトレンズはタンパク質や脂質を含む涙が必ず付着するものとなっているため、しっかり汚れを取る必要がるのですが、ソフトコンタクトの場合しっかりと汚れを落とすのが難しくタンパク質や脂質が残ったままになることがよくあります。
そしてこのたんぱく質と脂質は花粉や細菌などのアレルゲンを付着させやすいという特徴があります。
このアレルゲンが付着したコンタクトレンズを使用することでアレルギー反応を引き起こすことがあり、そこからアレルギー性結膜炎が発症することがあるのです。
ちなみに結膜炎の症状が出ている時にはコンタクトの使用は避けたほうがいいです。
汚れたコンタクトレンズを用いることで症状が悪化する危険性があるため、結膜炎にかかった場合は医師からコンタクトレンズの使用は止められるでしょう。
風邪が原因に?
風邪の症状があらわれてしばらくした後に、目のかゆみや充血といった症状があらわれたことはありませんか?
実はそれ風邪のウイルスによるウイルス性結膜炎の症状なのです。
基本的に風邪のウイルスによるウイルス性結膜炎は失明につながるような重大な病気にまで症状が重くなることはほぼありません。
原則、風邪によって引き起こされる結膜炎は風邪ウイルスが目に入ったことで引き起こされるものです。
またウイルス性結膜炎は抗生剤が効かないため自然治癒が基本となります。
病院に行った場合、症状が悪化しないように炎症を抑える抗炎症薬や混合感染を防ぐ抗生物質の点眼が処方されるでしょう。
目薬など治療法は?
結膜炎を市販の目薬で治したいという方もいらっしゃると思いますが、それは可能ならばやめていただきたいです。
理由としてはどうしても素人判断になってしまい誤った選択を行う可能性があるからです。
結膜炎には種類があります。
つまり判断材料として「自分の症状が~だからきっと~結膜炎だ」と判断して目薬を自分で選んだとしても、結膜炎の場合は似たような症状がよくあることから間違えることも多いです。
症状が軽い場合はある程度の自己判断で動いたとしても問題はそんなに生じませんが感染力の高いウイルス性結膜炎だったのに自己判断で別の結膜炎と判断し病院に行かずに感染が拡大してしまったら大きな問題となります。
そのため結膜炎の症状が出た場合可能な限り病院に行き、どのタイプの結膜炎かを診断してもらって最適な目薬を処方してもらいましょう。
症状のピークと治るまでの期間は?
結膜炎の完治する期間は原因によって変わってきます。
細菌性の場合は抗生物質が使えるので早く治るでしょうが、ウイルス性の場合は抗生物質が効かないので治るまである程度の期間がかかります。
そのため、1~3週間程度かかるというのが1つの目安となるでしょう。
ただし、結膜炎が悪化して角膜炎になった場合は数カ月以上治療が必要になるので気を付けてください。
結膜炎は発病から1週間前後がピークとなっているので、それに合わせて治療を行っていきましょう。
結膜炎は種類が多いので、治るまでの期間はそれによってかなり異なってきます。
ここでの期間はあくまで参考程度に考えてください。
結膜炎とものもらいの違いは?
ものもらいと結膜炎は症状が似ている部分が多々あります。
ここでは具体的にどのような違いがあるのかを記載します。
基本的にものもらいは感染しないことと、細菌によって引き起こされることが特徴です。
発症する原因は細菌がまぶたの皮脂腺やまつげの根本に入り込むことです。
これによって化膿性の炎症・まばたきでの痛み・目の充血・異物感という症状があらわれます。
また細菌以外にもまぶたのマイボーム腺が詰まることでまぶたの腫れやできものが生じることもあります。
結膜炎にも細菌性のものがありますが結膜炎はウイルス性のものがあり感染する危険性がある、という点がものもらいとの違いと言えるでしょう。
結膜炎はうつるのか?
先ほど感染する危険性があると記載しましたが、結膜炎は感染する種類のものもありますし感染しないものもあります。
感染するもので特に危険なのはウイルス性結膜炎の流行性角結膜炎(はやり目)と咽頭結膜熱(プール熱)、急性出血性結膜炎でしょう。
特にアデノウイルスが原因のはやり目とプール熱は非常に感染力が高く、一気に感染拡大する危険性があるため注意が必要です。
実際にそのウイルス性結膜炎の感染力は国も認めていて、幼稚園を含む学校を守る法律の中にこれらの病気を感染症として出席を禁止としているほどです。
ちなみに会社は法律によって定められていないため、感染力の高いウイルス性結膜炎を患ったとしても会社から「いいから出てこい」と言われる可能性があります。
その時は病院からウイルス性結膜炎であるという診断書を出してもらって会社と相談するしかありません。
感染しないものにはアレルギーによって引き起こされるアレルギー性結膜炎があげられます。
この結膜炎は基本的に人から人にうつるということはないため、感染を気にすることはありません。
子供の結膜炎の種類や症状につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は「結膜炎の症状は子供に出やすい?コンタクトや風邪が原因に?」と題しまして、子供がかかりやすい結膜炎の症状と結膜炎の原因について調べていきました。
感染力の高いウイルス性結膜炎の感染を阻止するには手洗いを本当に丁寧にすることが大切になります。
ウイルス性結膜炎の原因であるアデノウイルスはなかなか強力であるため、ウイルス性結膜炎の患者が手で触れたものを触ることで簡単にウイルスをと取り込んでしまいます。
予防する方法はその手で目を触らないことと手洗いをこまめに丁寧にすることしかないのです。
子供の場合、体力や免疫力が大人より少し低いので、症状がひどくなりがちです。
従いまして、大人が感染することで子供まで感染してしまい子供の症状が重くなってしまっては目も当てられませんので注意が必要です。
今回のこの記事が多くの方の結膜炎に対する知識向上に繋がれば幸いに思います。
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