ウイルス性・クラミジアなど結膜炎の治療は?市販薬もOK?
結膜炎の治療法【ウイルス性・クラミジアなど】
結膜炎にも様々な種類があり、治療にかかる日数や方法も変わってきます。
今回はウイルス性結膜炎やクラミジア結膜炎などの様々な結膜炎の症状や治療方法を検証していきたいと思います。
あなたのわずらわしい目の症状の緩和に少しでも繋がればと思います。
結膜炎の種類と症状
一言に「結膜炎」といってもいろんな種類があることをご存知ですか?
結膜炎は大きく分けて4つに分かれます。
それは「ウイルス性結膜炎」「クラミジア結膜炎」「細菌性結膜炎」「アレルギー性結膜炎」です。
この中で「ウイルス性結膜炎」は複数あり、流行性角結膜炎(はやり目)・咽頭結膜熱(プール熱)・急性出血性結膜炎等があります。
はやり目やプール熱は時に世間を騒がせるほど感染拡大してしまい、ニュースになることもしばしばあるほどです。
それでは症状がどのようなものがあるのかを掘り下げていきます。
まずウイルス性結膜炎の流行性角結膜炎の症状は、目のかゆみ・目の痛み・ひどい充血・ひどい目ヤニ・むくみ・腫れ・涙・光がまぶしく感じる・リンパが腫れるといった症状があり、治りかけの状態のときに濁りが目に生じることもあります。
咽頭結膜熱の症状は結膜炎の症状である目ヤニ・充血・目の痛み・光がまぶしく感じるといったものと咳・鼻水・頭痛・吐き気・食欲不振・下痢・発熱といった症状もあらわれます。
急性出血性結膜炎は目の痛み・目ヤニ・充血・角膜への傷が症状としてあります。
クラミジア結膜炎の症状はリンパ節が腫れて痛む・黄色い目ヤニが出る・視界がぼやける・まぶたが腫れる・充血・光をまぶしく感じる・排尿時に痛みが出るといったものがあります。
細菌性結膜炎の症状は目ヤニが多くなることと白目の充血が代表的なものとなるでしょう。
アレルギー性結膜炎の症状は異物感・目のかゆみ・充血・目ヤニ・涙が主なものとなります。
目ヤニはさらさらとして水のようなものになるのが特徴的です。
またアレルギー症状としてまぶたの裏にブツブツが生じることもあります。
ウイルス性結膜炎の治療
ウイルス性結膜炎の治療法なのですが、現代医学では特効薬がまだ発見されていません。
そのため炎症を抑えることと二次感染を防ぎつつ体内にウイルスに対する抗体ができるのを待つといった方法がとられております。
ウイルス性結膜炎は感染してから抗体ができるまでだいたい2~3週間かかると言われております。
ここで注意することは感染力が高いため自己判断で治ったと思って学校に行ったり出勤してはいけないということです。
医師による感染力がなくなったかどうかの判断を必ず仰ぐようにしてください。
クラミジア結膜炎の治療
クラミジア結膜炎の治療法は抗生剤の点眼と眼軟膏を塗る形になっております。
また、性病のクラミジアが発生している場合や症状が重い場合には飲み薬も処方されます。
気を付けることとしては薬を止めると再発する危険性があるため、ある程度の期間は継続的に使う必要があることです。
基本的に眼軟膏は8週間、内服薬は3週間と言われておりますが、もし新生児が発症した場合2カ月ほど点眼を行うことになります。
アレルギー性結膜炎の治療
こちらの結膜炎も特効薬が見つかっておらず症状の悪化を抑える治療が中心となります。
主に使用されるのは抗アレルギー点眼薬や抗炎症薬を用いての薬物療法となります。
基本的に目薬と同じ方法で使われるものではありますが、副作用がある場合もありますので必ず医師の指示された方法に沿ってご使用ください。
またハウスダストが原因の場合は徹底的な掃除や健康管理に気を配ることで症状が弱くなることもあります。
それでも効果が薄い場合は年を重ねることで体質が変わって自然と症状が弱くなることに期待するしかないでしょう。
アデノウイルス結膜炎の治療
アデノウイルスとはウイルス性結膜炎の中でも感染力の非常に強い流行性角結膜炎(はやり目)と咽頭結膜熱(プール熱)の原因となるウイルスです。
これは前述したとおり特効薬はないため対処療法が基本となり二次感染を防ぐ抗菌剤と炎症反応を抑える抗炎症剤を点眼薬として処方されます。
そして自然治癒が行われるまで、待つことが基本となります。
前述したとおり、もし回復して行動に問題が無い状態になったとしても必ず病院に行って感染力がなくなっていることを確認してください。
市販薬でも大丈夫?
病院にどうしてもいけない方や、病院に行くのが面倒という方が考えることは市販薬が効果があるかどうかだと思います。
最初に結論を申し上げますと、市販薬を用いることはおすすめできません。
市販薬に頼るのは症状が軽く病院に行くほど重いものではない場合に留めておいてください。
ただ、その症状に選んだ市販薬が合っているのかは一般人の判断では難しいところがあります。
自分で選ぶ場合でも、慎重に症状に合った目薬を使うようにしましょう。
ドライアイならドライアイ用の点眼薬を、アレルギー症状であるならアレルギー用の点眼薬を使いましょう。
ただし、病院で処方される薬は医師が判断した上で症状に一番効果があるものを用意してくれるので、素人判断で用いるものより確実に効果が期待できます。
症状が重いと判断した場合には悪化させないためにも必ず医師に相談するようにしましょう。
眼帯は必要?
結膜炎、特に感染力の強いウイルス性結膜炎になった場合、感染予防として眼帯を用いることがありますが、これは近代医療においては使わないほうがいいといわれております。
確かに多少の予防効果が期待できますが、基本的に結膜炎が感染する場合は手・口・傷などからも感染するため眼帯によって完全に防ぐことはできません。
逆に眼帯によって細菌の温床になる危険性もあるためかえって危険であると言われております。
さらに子供の場合、長時間の眼帯生活のせいで弱視を引き起こす危険性もあるため使わないほうが良いでしょう。
治療にかかる日数は?
結膜炎にも種類があるため、症状によっては治療にかかる日数はばらばらになります。
治療の期間はだいたいになりますが、流行性角結膜炎の場合は10日で症状が治まることが多いです。
咽頭結膜熱では発症から10日ほどで良くなる傾向があります。
急性出血性結膜炎の場合は発症してから1~3週間で良くなっていきます。
クラミジア結膜炎の場合、前述したとおり基本的に眼軟膏は8週間、内服薬は3週間と言われておりますが新生児の場合はもっと長くなります。
細菌性結膜炎は抗生物質入り眼軟膏剤等を使うことで数日で完治します。
アレルギー性結膜炎の場合は完治する方法が見つかっておらず、年を重ねることやハウスダストなどの原因の除去により治ることがありますので日数は定かではありません。
自力で治せる?治療費の目安は?
結膜炎はウイルス性、細菌性、アレルギー性のものがありますが、免疫力が弱まっている時にウイルス性や細菌性の結膜炎にかかる可能性があります。
このケースでは免疫力が上がることで自然に治る可能性があります。
アレルギー性の場合は体質が変わらないと症状が治まらない可能性が高く、体質改善がなされるにしても時間がかかることが予測されます。
自分ではいずれの原因で結膜炎になっているかの判断は難しいでしょうから、無難な治し方としてはまずは病院で診てもらうのが良いのかと思います。
治療費は2000~3000円くらいが目安になるかと思います。
市販薬に頼る場合はその市販薬分の費用がかかります。
結膜炎の治療につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。
医療法人 藤田眼科 結膜炎とは、結膜が赤く充血して炎症を起こす病気です
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は「ウイルス性・クラミジアなど結膜炎の治療は?市販薬もOK?」と題しまして様々な結膜炎の症状や治療方法を記載して参りました。
結膜炎といっても種類があり、場合によっては強い感染力を持っている場合もあります。
大切なことはたかが結膜炎と自己判断しないで、症状が出たら病院に行ってどのような結膜炎であるかを必ず診断してもらうことが大切になります。
もし感染力が強いはやり目のような結膜炎だった場合、知らないうちに家族や友達に感染させている危険性だってあるのです。
病気になっても自分は頑丈だから大丈夫という考えではなく、周りに感染させてしまうかもしれないという考えに変えて症状が見られた場合、病院にかかるようにしましょう。
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