閉経前の兆候【大量出血・おりものが多い・下腹部痛など?】
生理痛や周期の乱れ・不正出血・基礎体温の変化は閉経の前兆?
閉経前の兆候というものはいくつかあります。
大量出血・おりものが多い・下腹部痛を始め色々と言われていることがあります。
40~50代の女性において、今までと違う変調が体に表れると、もしかして閉経の前兆?と思ったりするかもしれませんね。
本記事ではこの閉経前の症状について詳しく調べて、できるだけ多くの症状をまとめて記載していきたいと思います。
閉経の兆候について
生理時の大量の出血
色々と厄介な位置づけのものに感じられている女性が多い生理ですが、原因が全く分からないのに量がかなり増えたり、かなり減ったりすることがあります。
この原因不明な生理時の出血量変化は閉経のサインとなっている可能性があると言われているのです。
更年期になると生理の期間がかなり長くなってしまい、その分出血量が多くなってしまうケースが存在します。
また、その反対で生理周期が不安定になって2か月に1回程度しか出血しなくなり、総合的な量が激減するケースも存在するのです。
つまり、閉経のサインとして、生理時の出血量が増えることもあれば減ることもあるということです。
こればかりは人によって異なりますが、閉経前に出血量が不安定になることは、かなりの確率で起こるようです。
おりものが多くなる
おりものの量に関しても通常とは違う状態になることがあります。
具体的には、更年期になるとエストロゲンの分泌量が低下することで、膣内の自浄作用も低下します。
この状態になった時に子宮の内部を保護するために、人体はおりもので保護しようと働くので、おりものが多く出てしまうことがあると言われているのです。
基本的に、年を重ねるごとにおりものの量は減っていくものですが、閉経前になると一時的に増えてしまうことはあり得ると考えましょう。
生理痛【下腹部痛や腰痛など】が起こる
全く関係ないと思うかもしれませんが、閉経が近くなると下腹部痛や腰痛が発生するケースもあります。
特に厄介なのが腰痛で、更年期以外でも多くの人たちが悩まされている症状となっており、これだけでは前兆と気が付く人はいません。
閉経前後になると女性ホルモンのエストロゲン分泌量が激減するので、エストロゲンによって形成が促されていた骨がうまく作られなくなってしまいます。
カルシウム吸収効率も低下していますので、骨粗鬆症になる確率が上がるのです。
こうなると脊椎が変形してしまう確率も上がるので、腰痛を引き起こすようになります。
また、更年期になると基礎代謝もかなり落ち込みますので、肥満になりやすく腰に負担がかかりやすくなってしまいます。
そして、更年期になると自律神経が乱れやすくなりますので、腸の蠕動運動の働きも弱まってしまい便秘がちになります。
そして酷い便秘になると、下腹部の痛みにつながってしまうのです。
生理周期や色に表れる?
閉経の前兆として、生理周期の乱れは高確率で発生します。
かなり間隔が長くなってしまったり、短い周期で起こったり、発生したもののなかなか終わらなくなってしまったりといろんな変調が発生するようになるのです。
具体的には24日以内に生理が来ることもあれば39日以上間隔が空くこともあると考えてください。
ひどい人では3ヶ月以上も生理が来なくなってしまいます。
かなり分かりやすい前兆なので、閉経が近いサインとして受け取れるでしょう。
また、閉経が近くなると赤い色だった血がうまく排出されなくなってしまうことがあり、酸化して黒い血や茶色の血が増えるようになるとも言われております。
これも分かりやすい前兆と言えるでしょう。
うまく排出されなくなってきたということは生理がなくなる前段階と捉えることができます。
基礎体温に変化が表れる?
女性の基礎体温は女性ホルモン分泌量によって上下します。
実際にそれは生理周期に現れており、低温期から高温期になる境目が排卵期となっているのです。
しかし、閉経が近くなると生理周期が大きく乱れるようになるので、低温期や高温期の周期が乱れます。
そして閉経にさらに近づくようになると低温気と高温期とはっきりと分かれていたものが区別がつきにくいグラフに変わっていき、高温期が減っていくのです。
つまり、昔のように生理周期によって体温が上昇したり下降したりするということが無くなるということです。
実際に温度の変化としては、高温期が短くなっていく⇒高温期の温度が低くなっていく⇒高温期の立ち上がりが非常に緩やかになり境目が見ただけでは分からなくなる、といったように、だんだんと温度変化が緩やかになっていきます。
体温の変化に敏感かどうかはその人次第のところもありますが、こちらのサインも比較的わかりやすいのではないかと思います。
おりものの臭いがきつくなる?
更年期になると女性ホルモンのエストロゲン分泌量が減少します。
このエストロゲンは先ほど説明したように自浄作用があるのです。
この自浄作用が減ってしまうということは、細菌による悪影響を受ける確率が上がってしまうことも意味しております。
なので、雑菌が混じるようになってしまい、おりものの臭いがかなりきついものとなってしまうのです。
もともと、若い方でもおりものはストレスや体調不良によって臭いが悪化すると言われておりますが、これも実は起こっていることは同じで、ストレスによって自律神経が乱れることで女性ホルモンの分泌が乱れるようになってしまい、おりものの自浄作用が失われて膣内に菌が繁殖してしまうことにあるのです。
また、臭いが気になり過ぎてデリケートゾーンを洗い過ぎるとおりものの自浄作用がさらに低下すると言われておりますので、洗い過ぎにも注意しましょう。
不正出血がみられる?
閉経前後のトラブルに不正出血が起こるケースもあります。
しかし、この不正出血は閉経前になると気が付かないことが非常に多いです。
なぜなら、生理周期が非常に乱れる時期でもありますので、例えおかしい時期に不正出血があっても「またか…」で済まされてしまいます。
しかし、不正出血かどうか見分けがつかないことも多いので、不安な方は医師に診てもらうのが良いでしょう。
こればかりは何とも言えない部分になります。
閉経前は太る?
体重の話をすると女性はピリピリしがちですが、実際に更年期になった女性は昔よりもはるかに太りやすいです。
基本的に女性ホルモンの一つであるエストロゲンには脂肪燃焼を助ける作用や、内臓脂肪を燃焼させる作用、そして満腹ホルモンの分泌を調整する作用があり、特にお腹周りを太りにくい状態にするには非常に重要なホルモンとなっているのです。
このホルモンが激減するのが閉経前後なので、内臓脂肪がたっぷりついて腰回りやお腹周りが急激に太くなりやすくなります。
この状態になると「そんなに食事の量を増やしていないのに太る」といった現象が起こるのです。
閉経する年齢で妊娠する?
基本的に、完全に閉経している状態ならば卵巣に卵子がもうないので妊娠することはありません。
これは絶対です。
まれに、閉経したけど妊娠したというお話がありますが、それは認識違いによるものでしょう。
実際に閉経前は生理周期が大幅に乱れるので、かなり長いスパン生理が来ない人もいます。
一説には1年後に生理が来た人もいるので、実は閉経していなかったというケースがあるのです。
30代で閉経することもある?
あるかないかの可能性のお話になりますが、若いうちに閉経にいたる「早期閉経」は30代でも発生するケースはあります。
具体的な確率も提示されており、30代の人なら1%の確率で早期閉経が起こっており、20代でも0.1%の確率で発生しているようです。
更年期や閉経に関連する書籍として次のようなものがあります。
横森理香 (著) コーネンキなんてこわくない (集英社女性誌eBOOKS)
閉経の兆候につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
OMRON 更年期や閉経が近づくと、月経の周期や量に変化はありますか。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では閉経前の兆候についていろいろと記載してまいりました。
閉経前の兆候の中には分かりやすいものもありますし、分かりにくいものもありました。
しかも、人によって症状が出る時もあれば出ない時もありますので、総合的に判断するしかないのです。
現代人はストレスや睡眠障害などで女性ホルモン欠乏症になっている人も多く、早いうちから閉経してしまう人もいます。
これらの症状に当てはまっていないか、若いうちから確認した方がいいかもしれません。
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