切れ痔の治し方は薬か手術か!症状【かゆみ・出血】や原因は?
切れ痔の症状【痛い・痛くない】と治療は市販薬のオロナイン?
痔の一種である切れ痔は発症してしまった場合、かゆみや出血といった症状の他、非常に痛みがあると言われております。
そのため切れ痔の治し方、すなわち薬や手術などの方法や何故ひきおこったのかといった原因を調べている人も多いでしょう。
本記事では切れ痔について焦点を当てて治し方や原因を調べていきます。
切れ痔とは?症状について【かゆみや出血も?】
切れ痔とは裂肛とも言われており、肛門が切れることで排便時に痛みを感じることが多く、出血が伴ってしばらくの間その痛みが続くといった症状があります。
治りかけの時はカサブタになるのでかゆみが発生することもあるでしょう。
この切れ痔のサイクルは肛門が切れる⇒強い痛みが出る⇒内肛門括約筋が痙攣する⇒痛みを我慢し続ける⇒トイレを我慢するようになる⇒便秘になりやすくなる⇒力まないと便が出ないので肛門が切れる可能性が高まるというもので、このサイクルにはまってしまうとなかなか切れ痔から脱出できなくなります。
切れ痔は知覚神経が通っている肛門上皮が裂けることで発生しますが、この部分が裂けると出血したり、強い痛みが出ることが多く、トイレに行くたびに痛みを我慢することになってしまうのです。
そして裂肛を繰り返すと炎症が内肛門括約筋に波及し、この筋肉が痙攣するのですが、そうなるとさらに痛みが続くようになるので悪循環に陥ります。
切れ痔でも痛くないケースもある?
痛みが発生しやすい切れ痔ですが、痛みが発生しないケースもどうやらあるようです。
いぼ痔の方が痛みが出ないケースは多いのですが、切れ痔でもまれにあると言われております。
ネット上でも痛くない切れ痔になってしまったという声が多少はあるので、逆に気を付けた方がいいでしょう。
痛みが薄い分だけ我慢が可能なので、放置する人が多いのです。
放置した結果慢性化していて非常に良くない状態になり、今すぐに手術をした方がいいと言われた患者さんも過去にはいたようです。
また、痛みがない痔だった場合はいぼ痔の可能性もありますので、どちらにしても出血が発生している場合は注意した方がいいでしょう。
内痔核は神経がない部分で出血するいぼ痔なのでこちらも放置するのは危険なのです。
切れ痔の治し方は薬か手術?
切れ痔の場合は痔瘻と違って薬剤の投与や生活習慣の改善など、様子を見ながらの温存療法が基本となっており、手術をしないと治らないものではありません。
炎症が発生しているのなら炎症を抑えるために経口薬、座薬、軟膏などを使って消炎剤を投与することになるでしょう。
この炎症が下痢が原因なら下痢止めを使うことになりますし、便秘が原因なら軟便剤を使うことになります。
また、切れ痔の原因は便秘と下痢になるので、便秘と下痢になるような生活習慣をやめるように注意されるようになります。
つまり生活習慣の改善が必須であるということです。
特に食生活については食物繊維の摂取量や水分補給量などが具体的に指示されるでしょう。
原因について
切れ痔の原因は便が異常に硬い状態にあることでしょう。
便が硬い状態で無理やり押し出すようにすることで、肛門上皮が切れて裂けてしまうということです。
もともと、この肛門上皮は弾力性がない皮膚組織なので刺激に弱いのです。
つまり、多くの人が悩む便秘で便が硬くなると肛門を通りにくくなるので切れる確率が上がるのです。
また強い腹圧が原因でもあるので、女性の場合は出産の時の強い腹圧から切れ痔になってしまうこともあると言われております。
また、下痢が多すぎる人は肛門粘膜に水分が浸透してしまうことで炎症が発生し、粘膜が弱くなってしまって肛門上皮が弱くなり、ちょっとした刺激でも切れ痔になってしまうこともあるようです。
また肛門管は、内肛門括約筋と外肛門括約筋に囲まれた構造をしているので、内肛門括約筋が緊張状態にある人は肛門の内圧が高くなって切れ痔になることもあるでしょう。
切れ痔が疑われる場合は病院の何科を受診?
切れ痔のような痔の疑いがある場合は、肛門科や肛門外科を受診するのが良いでしょう。
しかし、肛門科や肛門外科は大きい大学病院などでないと備わっていないことの方が多いので、基本的には消化器外科を受診すればいいでしょう。
肛門科があるのなら肛門科に通うという考え方で問題ありません。
切れ痔も市販薬で対応できますが、悪化するとなかなかにやっかいな状態になってしまいますので、あまりにも痛みがひどい場合は診てもらった方が良いでしょう。
切れ痔に市販薬のボラギノールやオロナインは有効?
お尻の治療となるとどうしても気恥ずかしい部分が出てきてしまうので病院には行きたくないという心理が働いてしまいます。
そのため、市販薬のボラギノールなどに頼って治そうと考えている人も多いのです。
結論から言うとボラギノールA軟膏は効果はあるというのが意見としては多いようです。
ただステロイドが含まれている分、炎症作用には強いのでしょうが、副作用があるので長期間の使用は避けたほうがいいでしょう。
オロナインの場合は痔に有効な止血剤や乳化剤作用はありますので、ある程度は効果があるようですが、評価を見た限り痔を治したいという場合はボラギノールの方が評判は良いと感じているので、市販薬ならばボラギノールA軟膏に頼るのが良いのではないかと思われます。
もともとオロナインは皮膚用殺菌軟膏剤であり、痔を治す薬ではないので致し方ないのではないかと思います。
ちなみに市販薬を使われる場合は、本当に自分の症状に合うのか薬剤師さんに相談しましょう。
切れ痔は繰り返すことが多い?
切れ痔は人によっては特に治療をしないでも自然に治るということもあります。
それは裂けた部分がくっついて治っているということなので、特別な治療は不要とも言えるのです。
しかし、もともと切れ痔になってしまったという人は生活習慣や食生活に問題があるという人が多いので、慢性的に発生する確率が一般の方々よりも相対的に高いのです。
そのため、治ったと思ってもまたなってしまったとか、なかなか治らないという人も出てくることでしょう。
また、慢性腫瘍性裂肛に移行してしまった場合は裂け目が深くなってポリープやイボができてしまっているので、放置や一般的な治療をしたとしても治る確率は低いです。
肛門狭窄になる可能性もありますので、初期段階でしっかりとした治療を受けるようにして下さい。
予防法について
切れ痔の原因は生活習慣や食生活による便秘や下痢にあります。
つまり、下痢や便秘にならないような生活をしていれば自然と予防につながるということです。
特にポイントとなることは乳酸菌の継続的な摂取にあるでしょう。
腸内に悪玉菌がたくさん発生してしまうとタンパク質をえさにして有害物質が大量発生するようになり、下痢になる確率が上がります。
これを避けるためにも乳酸菌を摂取して善玉菌の量を多くする必要があるのです。
また、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方とも摂取することも大切です。
便が硬くなっている状態で不溶性食物繊維摂取量を増やすと便秘が悪化する可能性もあるので、水溶性食物繊維を意識して摂取して下さい。
また、ストレスによって交感神経が優位の状態が多くなると腸の働きが悪くなることもありますので、ストレスを減らすような生活も大切になります。
痔に関しましては次のページも参考にして下さい。
切れ痔につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では切れ痔に関することについて紹介してまいりました。
切れ痔は痔なので厄介なことは厄介なのですが、ボラギノールを使うとか食生活や日常生活に気を付けることである程度は治すことが可能なのです。
そのため、大便をした時にちょっとした出血があったのなら、下痢や便秘が続いていないかを確かめて、自分の生活を顧みてみましょう。
そして、良くない部分があれば改善しましょう。
LEAVE A REPLY