肺水腫の症状や原因と治療・予防法

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肺水腫の症状や原因と治療・予防法

肺水腫になる原因【メカニズム】と検査・治療・予防法

肺水腫はそこそこ知られた病気であり犬や猫も発症するので、ある程度の症状や原因について知っている人も多いでしょう。

ただ治療方法や予防するための手段となると、その数は少なくなるようです。

どうすれば防げるのか、発症してしまった場合にどうすればいいのかを理解しておけば何かあったときに必ず役立つでしょう。

本記事では肺水腫に関する色々な情報をお伝えしたいと思います。


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肺水腫とは?

肺水腫とは肺胞の中に液体成分が溜まってしまい肺が正常に機能しなくなる病気です。

肺は酸素と二酸化炭素を交換するという機能があるのですが、これが機能不全になってしまうので普通に呼吸が出来なくなります。

肺は空気を肺中にある小さな袋になっている肺胞の中に取り入れるのですが、この肺胞に血液の液体成分がにじみ出てしまって埋もれてしまうようになりガス交換機能がうまくいかなくなるというのが肺水腫です。

肺に溜まった液体がガス交換機能を阻害してしまう病気と考えれば分かりやすいのではないでしょうか。

酸素は気道から入って肺胞に取り込まれて、肺胞から肺動脈と肺静脈に繋がっている毛細血管を伝って運ばれていくのです。

基本的に肺動脈には二酸化炭素が多く運ばれてくるようになり、肺胞でガス交換をして肺静脈に酸素をたっぷりと含ませて運ぶといったシステムになっているのですが、このシステムがうまくいかなくなると当然トラブルが発生してしまうのです。

症状について

肺水腫は肺が正常に働かなくなるので、肺にまつわるトラブルが発生します。

具体的には息切れ・咳・呼吸困難・喘息・痰・喀血などがあげられるでしょう。

肺水腫の場合の呼吸困難は「仰向けに寝ていると息苦しい」というものなので、寝ている時に息苦しさで目が覚めるようになり、寝不足になってしまいます。

また、呼吸があまりにもしにくいことで喘息症状が出ると、咳に合わせて血痰が出るようになり確実に何らかの大きなトラブルが発生していると気が付けるでしょう。

呼吸がうまくいかなくなっているので、チアノーゼになってしまい唇が紫色になってしまうことも多々あります。

そこでパニックになるとショック状態にまで悪化してしまうことがありますので注意が必要です。

肺水腫の原因【メカニズム】

肺のガス交換システムが肺胞に液体が溜まってしまうことで阻止されてしまうのが原因なのですが、どうして液体が溜まるようになってしまうのでしょうか?

これには大きな要素が2つあります。

一つは心臓に何らかのトラブルが発生してしまい血液がうまく全身に送れなくなることで肺静脈において血液がうっ滞してしまい肺胞に水分が漏れ出してしまうというもので、もう一つは心臓以外のトラブルで液体成分がもれ出るようになってしまうというものです。

前者は心臓機能の低下にまつわる病気なので心不全や心臓弁膜症や重症高血圧症などの心疾患が関係しております。

特に左心不全になっている方は高確率で肺水腫を併発するとのことです。

後者は肺炎・敗血症・重症外傷・高山病・肺塞栓症などがあてはまります。

刺激性のガスを吸入してしまったりアレルギーによって全身にむくみが発生してしまうことで肺水腫になるというケースもあるようです。

肺水腫の検査方法

肺水腫は肺に液体が溜まっていることが原因なので、肺の状態を確認できればすぐにでも状況が分かります。

つまり、胸部単純レントゲン写真や胸部CTを使って画像確認を行えば分かるということです。

基本的に空気が入っている場所に液体成分が溜まっていたら肺水腫と言えるようです。


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ただし、肺水腫であると分かっても何が原因なのかが分からないと治療が出来ませんので、肺水腫であると確認した後は心臓に何らかのトラブルが発生していないのかをチェックすることになるでしょう。

心臓のトラブルから肺水腫になるパターンが非常に多いので、心不全といった病気がないのかを心電図や心臓超音波検査を用いて確認することになります。

他には呼吸不全が発生していないのかを確認するために血液ガス検査をすることもありますし、血液検査を行うこともあります。

肺水腫になると胸部の聴診でブツブツという特殊な音が発生するので、聴診で肺水腫であると判明してしまうケースも多いようです。

治療方法について

肺水腫を治療する場合は薬物療法と手術療法が基本なのですが、あまりにも症状が悪化している場合は人工呼吸器を用いての治療も必要になってくるでしょう。

肺水腫は何らかの病気によって引き起こされるケースが多いので、肺水腫の治療だけではなく原因となっている病気の治療も並行して行うことになるでしょう。

肺水腫で低酸素血症や呼吸困難の状態にすでに陥っているという方は酸素投与や人工呼吸管理をまずは行うことになるでしょう。

薬物療法を行う場合は肺に溜まった液体をどうにかして除外する必要があるので、利尿薬やニトログリセリンといった薬を使うことになると思われます。

この除外がすぐに必要だという人は胸部を開くための手術が必要になるようです。

そこまで悪化していないという人はいくつかの軽い薬と酸素マスクを用いた治療で終わるようです。

病気の悪化状況次第で治療方法が変わるのはどの病気でも一緒なので悪化して手術が必要な状況になる前に病院に行きましょう。

寝苦しくなるとか呼吸トラブルが発生するといった分かりやすい症状が出ますので、呼吸トラブルを感じたら念のため病院で検査をしてもらってください。

特に、高齢者になると全身の筋肉が衰えます。

これは心臓の筋肉の衰えにも繋がりますので、気がつかないで放置され続けるというパターンが多いのです。

これがいわゆる「隠れ心不全」と呼ばれているものなので、ご高齢の方で呼吸がおかしくなったという方は一度肺の検査をしてもらいましょう。

筋肉が衰えて何らかの心疾患が発生してしまうと、突然肺水腫になってしまうというパターンもあるのです。

また、高齢者は風邪が悪化することで肺炎になることも多く、そこから肺水腫になってしまうというケースもあり、かなり危険なのです。

予防方法について

肺水腫を完全に予防する方法はありませんが、心疾患にならないように健康的な生活をすることやワクチン接種や定期的な検診が予防策になってくれます。

特に、心臓周りのトラブルは悪化しない限り気がつかない人も多いので、悪化する前に病気かどうかを判明してくれる定期検診は非常に役立ってくれるでしょう。

また、肺炎やインフルエンザなどから肺水腫になってしまうケースもありますので、それらの病気を予防するためのワクチン接種も役立ってくれます。

高齢者の場合は風邪やインフルエンザから悪化して肺水腫になるケースが多いので、特に意識して予防接種を受けるのがおすすめです。

あとは、肺の機能そのものが低下することで肺水腫になるケースもあると言われておりますので、タバコは止めた方がいいでしょう。

タバコを止めることも肺水腫予防の一つになっております。

 

肺水腫につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。

一般社団法人 日本呼吸器学会

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか?

本記事では肺水腫の症状や原因などをまとめて記載いたしました。

肺水腫はかなり分かりやすい病気ではありますが、心疾患という重くならないと分からない病気から併発することが多いので、気がつきやすいのに本当の原因には気がつきにくい厄介な病気となっております。

100%予防するのは難しいですが、健康的な生活と定期的な検診によって致命傷は高確率で避けられるようですので、一度生活習慣を見つめ直しましょう。


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