赤ちゃんのアトピーの原因【母乳も?】治療と対策で治る?
赤ちゃんのアトピーの原因と対策や治療について
生まれて間もない「赤ちゃん」も、アトピーを患う可能性があります。
そして、赤ちゃんのアトピーは成人のそれとは異なる特徴を幾つか持っています。
本記事では赤ちゃんのアトピーの原因や治療および対策を中心にお伝えしたいと思います。
赤ちゃんのアトピーの原因【母乳も?】
赤ちゃんがアトピーを発症する原因は、幾つかの要素が考えられます。
まず「遺伝」です。
両親の両方、あるいはどちらかにアトピーの症状が見られる場合、そうでない場合に比べてアトピーの発症率は高まります。
次に、環境的な要因です。
アレルギーを起こすようなハウスダストの多い家や、赤ちゃんにとってストレスとなるような物がある場合だと、アトピーの発症率は上昇します。
また、「母乳」という要素も無視することができません。
母親の母乳には、赤ちゃんの「免疫」に関する様々な成分が含まれており、この母乳に問題が生じていると赤ちゃんの免疫力が低下し、アトピーを発症する確率が上昇するようです。
赤ちゃんのアトピーの対策と治療について
一般的に「アトピー=難治性の病気」というイメージを持つ人が多いですが、赤ちゃんのアトピーの場合はそうでもありません。
重度の症状を呈していない限りは、3歳までにほぼ100%完治させることができるとされています。
具体的な対策については赤ちゃんの症状毎に事情が異なるため、しっかりと病院で診断を受けて、医師の指示のもと有効な対策と治療を進めていく形になるかと思います。
アトピーを起こしている原因をはっきりとさせ、そのための治療と環境を整えることが重要です。
医師としっかり連携し、スキンケアなどを含めた対策をとりアトピーの症状を軽減させ、早めに完治させられるよう行動しましょう。
やってはいけない事は、医師との連携を行わずに、勝手な判断で対策を講じることです。
原因をしっかりと特定させない限り、アトピーを完治させることは難しと考えた方がいいでしょう。
そのためには、きちんと検査を受けなければなりません。
赤ちゃんのアトピーの初期症状
赤ちゃんのアトピーの初期症状としては、「皮膚がカサカサになる」「皮膚が赤く炎症を起こす」「湿疹が現れる」「赤ちゃんがかゆがる」といった、見た目にも分かりやすい症状を呈することが多いです。
最初は頭部から症状が現れることが多く、次第に体の下の方に進行していきます。
耳や肘、膝といった部位が切れたりすることもあります。
次第に痒みの症状が強く現れるようになり、その状態で皮膚を掻くと「じゅくじゅく」とした状態になってしまいます。
また、体に円形の湿疹である「貨幣状湿疹」が現れることも、赤ちゃんのアトピーの特徴と言えます。
ただこの状態は、ほぼ全ての赤ちゃんに見られる「乳児湿疹」との区別は素人目には難しいです。
耳切れを起こすのは何故?
確かに、アトピーを患っている赤ちゃんは耳切れを起こすことが多いのですが、必ずしも絶対的な因果関係があるというわけではありません。
要するに、「耳切れ」=「アトピー」というわけでは無いのです。
ただ前述のとおり、赤ちゃんのアトピーは頭部から次第に下降していく事が多く、耳もその影響を受けやすくなります。
他の部位と違って「付け根」があるので、この部分が切れてしまったりするのです。
また、赤ちゃんが耳切れを起こす原因として考えられるのはアトピーの他に「脂漏性湿疹」「寝る時のよだれなどによるかぶれ」「乾燥」「石鹸や洗剤による刺激」といったものが挙げられます。
なので、耳切れを起こしているからといってアトピーを発症したと決めつけない方がいいです。
赤ちゃんの皮膚はデリケートなので、もともと皮膚トラブルを起こしやすいのだということを理解しておきましょう。
赤ちゃんのアトピーは自然に治ることも?
赤ちゃんのアトピーは、大人のそれとは異なり自然に治癒することも考えられます。
そもそも、赤ちゃんは皮膚がまだしっかりと成長しておらず、肌の状態が大人に比べてかなり弱いのです。
そのため、成長にともなって皮脂が増えていくに従い、皮膚のバリア機能がしっかりと働き始めると、アトピーの症状も自然に回復していくことがあります。
また、アトピーを引き起こしている原因を特定できた場合には、それを生活の中から取り除くことによって症状が改善し、アトピーの症状が見られなくなることも十分に考えられます。
しかし、だからと言って放置していても問題ないというわけではありません。
場合によっては重度の皮膚疾患である可能性もあり、そうでなくても赤ちゃんはかゆみに襲われています。
大人でもかゆいのは我慢できないものであり、赤ちゃんの場合は掻くことを我慢できずに皮膚の状態が悪化します。
病院で診てもらうことは必要なことと考えた方がいいでしょう。
赤ちゃんのアトピーにおすすめの保湿剤
赤ちゃんのアトピーは、肌が乾燥することで症状が悪化してしまいます。
そのため、「保湿剤」を利用して肌の潤いを確保し、アトピーの症状が悪化しないようにすることも重要な事なのです。
その際におすすめの保湿剤としては、市販品でも十分に効き目を発揮してくれるとは思いますが、やはり病院で処方される保湿剤の効き目が最も高いと思われるということでおすすめさせていただきます。
大人でもそうですが、肌に直接使うこうした製品は、どうしても「相性」というものがあります。
敏感肌の人には使用できないような物もあり、仮に敏感肌向けの保湿剤であっても肌に何らかのトラブルをもたらす可能性は十分に考えられます。
病院での処方であれば、医師が赤ちゃんの肌質や症状を確認して、最適な保湿剤を用意してくれることでしょう。
おすすめの石鹸
赤ちゃんの体を洗うための「石鹸」についても、できれば医師に選んでもらうことが一番なのですが、市販品の中でも赤ちゃんのアトピー改善のために必要なものとしては「無添加」であることが必要最低限の条件であるといえます。
添加物は肌への刺激となり、アトピーを悪化させる恐れがあります。
無添加というだけではかなりの石鹸が候補に残りますが、買い方のコツとしては「まとめ買いしないこと」です。
前述のとおり、肌に使う製品となると「相性」の問題があり、仮に「無添加で肌に優しい」というキャッチフレーズで売られていても、実際に肌に与える影響は人それぞれ異なります。
口コミでも良い評判を持つ製品であっても、人によっては副作用をもたらす可能性も考えられます。
なので、まずは気になる石鹸を最低単位で購入し、それを使ってアトピーの改善効果があれば使い続け、何か問題があればすぐに使用を中止し、できれば病院で診てもらいましょう。
ステロイドの影響は?
アトピーの治療薬として知名度の高い「ステロイド薬」ですが、ネット上では「副作用」についても危惧されています。
そのため「赤ちゃんにステロイドなんて使えない!」と拒否反応を示す親御さんも少なくありません。
しかし、実際には適切な使用方法を守っていれば、副作用の心配は殆ど無く、赤ちゃんの場合でも同様です。
ただし、赤ちゃんのアトピー治療に用いられるステロイド薬はその「強さ」のレベルが低いものであり、強力なステロイド薬は何らかの問題が発生する可能性があります。
病院でステロイド薬が処方された場合は、用法用量を守って使用しましょう。
基本的に他の治療法で症状が改善されなかった場合に処方されますので、使用法を守り、何か異常が見られた場合には速やかに病院に連れて行き、担当医に相談しましょう。
赤ちゃんのアトピーにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
小学館 HugKum 赤ちゃんのアトピー性皮膚炎はいつわかる?症状と原因、治療法を小児科医が解説
最後に
さまざまな原因で起こる赤ちゃんのアトピーは、時間の経過とともに自然に改善していくことが多く、重度のものでなければ完治するケースが多いです。
しかし、だからこそきちんと治療するためにも、注意すべきポイントをしっかりと抑え、早めに完治させてあげましょう。
皮膚の症状を呈するので、どうしても塗り薬など皮膚に直接影響するものを用います。
できれば病院で処方もしくは案内されたものを使い、そうでない場合でも赤ちゃんの肌の状態を常に確認しながら使いましょう。
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