吃音の症状や原因と治療法【病院の何科を受診?】

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吃音の症状や原因と治療法【病院の何科を受診?】

吃音の種類と症状や原因と治療法【障害者手帳取得の対象?】

吃音はとあるドラマによって世間的な認知度が高まってきました。

ドラマを見た人ならばどのような症状なのかお分かりかも知れませんが、改めて症状や原因、治療法や対応する病院は何科なのかを整理していきましょう。

 

本記事ではこの吃音に関する色々な情報をお伝えしますので、ご自身の改善は勿論、意外と身近な人でも悩んでいたりしますので、そのような方に対しても役立てばと思います。


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吃音とは?

吃音とは言葉を発する時にスムーズに言葉が出てこないで「おはようございます」が「お、お、おはようございます」という表現になってしまうような症状のことです。

いわゆる特定の言葉を発するときにうまくいかなくなるのが吃音になります。

日本でも昔から見られる症状の一つではあるのですが、失語症のように言葉を失っているわけではありません。

しゃべることは可能なのですが、言葉がうまく出てこないことが多いのでコレをコンプレックスに感じてしまって、次第に無口になってしまいます。

米国精神医学会の以前のDSM-IV(精神障害の診断・統計マニュアル)では吃音症と呼ばれていましたが、改訂されている今は小児期発症流暢症/小児期発症流暢障害といった表現がされています。

日本では吃音の方が馴染みがあるでしょう。

また、一部の人たちは「どもり」という表現をしていますが今では差別用語や放送禁止用語となっているので使ってはいけません。

基本的に言葉とは自分にそのような差別的な意志を込めていなくても相手がそのように受け止めてしまったら良くないなので、差別用語になる可能性のある言葉は使わない方がいいでしょう。

吃音の種類と症状

吃音には種類があります。

先ほど説明したように「おはようございます」が「お、お、おはようございます」といった同じ音を繰り返してしまう表現になるものは「連発」と言われ、「おはようございます」が「おーーはようございます」とった不自然な言葉の引き延ばしをしてしまう言い方は「伸発」に該当します。

もう一つが「おはようございます」と発しようとしているのに言葉がなかなか出ないで「・・・おはようございます」といった空白が入ってしまう「難発」という言い方もあるので合計3種類です。

これらの症状が基本となっており、2〜4歳といった幼少時に発症することがかなり多く第二次成長期の子供や大人が発症することは稀です。

発症確率は2~4歳で5%程度と言われておりますが、50%程度が放置しても勝手に治るのでだいたい100人に2人程度がこの吃音に大人になっても悩まされていると言われております。

言葉がうまく話せない状態が続くと会話が出来ないことに対するイライラが加速するようになり、会話以外のコミュニケーション方法を模索するようにもなります。

人とのコミュニケーションが少し取りづらくなるので、この吃音を抱えている人は想像以上にしんどい思いをしているのです。

何とか抜け出すために他のコミュニケーション方法を模索した結果、瞬きするとか手足をばたつかせるとか、目をこするとか体をのけぞらすといったリアクションを取るようにもなります。

これがずっとコミュニケーション方法として通じればいいのですが、成長すればするほど細かい表現が求められるようになるのでこのようなボディランゲージだけでは伝わらなくなってしまい、やめたいけどこの行動が癖として残ってしまうという新たな悩みの種となってしまったりします。

また、この吃音のせいでうまく話せない状態が嫌だと思う心理が圧倒的に強いので、うまく言葉に出来ない状態が続くと顔がこわばってしまったり赤面してしまうこともありますし、視線をそらすようになって小声になって言葉が単調になってしまう人もいます。

とにかく独特の癖が見られるようになるのです。

それ以外にも語音に弾みをつけるとか話すスピードがかなり速くなるとか、回りくどい表現をするようになるとか「えーと」とか「これはですねー」といった表現が増えるようにもなります。

このように言葉にする表現をクリアするために吃音の方特有の癖が出るようになりますが、この癖がかなり強くなると癖が出ている現状に嫌気が差すようになり、言葉を発するという行為そのものが嫌になったりします。


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吃音の原因について

吃音で考えられるのはまず遺伝です。

家族や親族に吃音の方がいるとかなりの確率で発症すると言われています。

実際にアメリカ在住の遺伝子学のデニス・ドレイナ氏は吃音の方の遺伝子を調べた結果、第1染色体に50から60個の関連遺伝子を突き止めて原因究明を行っております。

また、これらの遺伝子の影響を受けている方は何らかの脳機能障害となっているという説も存在し、脳内物質や脳神経の一部が関連しているという報告も10年以上前から出ています。

このように原因不明で遺伝によって発症してしまう吃音を「発達性吃音」と分類されています。

また、脳の損傷や脳血管障害といった脳に関するトラブルによって発生する吃音も存在しているので、この場合は「獲得性神経原生吃音」に分類されています。

また、心理社会的原因で追い詰められたことで発症するのが「獲得性心因性吃音」となります。

発達性吃音以外は、はっきりとした原因があるのですが、遺伝で発症するものは最も厄介で予防するのも困難とされています。

吃音の治療方法について

吃音の治療法は色々な方法が提案されています。

具体的には直接法と間接法の2種類が存在しており、直接法は話し方を意図的にコントロールすることで吃音から卒業させるというアプローチで、間接法は正常な発話を促していく訓練となります。

それぞれの方法について名前だけ列挙すると直説法は流暢性形成法・吃音緩和法・統合的アプローチなどが該当し、間接法は発話環境の調整・系統的脱感作法・自律訓練法・年表方式のメンタルリハーサル法などが該当します。

吃音は病院の何科を受診する?

吃音は病院の何科を行けばいいのかは、どのように発症したのかで変わってきます。

子供の頃に発症してしまう吃音は「発達性吃音」に該当し、ストレスや脳へのダメージで発症する吃音は「獲得性吃音」に該当します。

これがメンタルのダメージからスムーズに言葉が出なくなっている吃音ならば精神科や心療内科に行くの良いのですが、遺伝によるものならここという科がありません。

吃音に関しては色々な治療法が提案されており明確になっていないのです。

一応吃音の治療をしてくれる病院の科を記載すると精神科・心療内科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科となります。

この吃音の治療で役立つのは言語聴覚士というリハビリのプロで、発生に関わったトラブルに関するリハビリは得意分野となっております。

ただし、すべての病院に備わっているわけではないので、事前にチェックして探した方がいいでしょう。

吃音は障害者手帳取得の対象?

これは色々なところで議論が出ているのですが、吃音の方は軽度でも精神障害者保健福祉手帳3級を取得できるという記載が今のところ有力だと感じます。

明確な判断がつかない理由はネット上で吃音での障害者手帳取得はおかしいとか貰えないという主張もあるので、何が正しいのか正直わからない状態になってしまっているのです。

「今の世の中にいる医師は吃音に対して正しい知識を持っていない可能性がある」という記載もあったので、本当は取得対象なのに病院に行っても診断書が出てこないというケースもあるようです。

 

吃音につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。

国立障害者リハビリテーションセンター研究所 吃音について

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか?

本記事では吃音についてお伝えしました。

吃音は大人になっても続いている方はずっと苦しめられているかと思いますので、本来ならば障害者手帳取得が正しいのでしょう。

しかし、ネット上の書き込みやこちらの記事(https://www.huffingtonpost.jp/takahiro-koguchi/disfluency_b_12614138.html)を見るとトラブルが実際に存在していると厚生労働省の職員が認めているので、これらの情報はもっと公に広めていいのではないかと思っております。


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