生理不順の原因はストレスや病気?中学生や高校生の場合は?
ストレスや病気など生理不順の原因
女性固有の症状の1つに生理不順があります。
生理不順になる女性は多くいますが、何が原因となるのでしょうか?
ストレスも原因になるのでしょうか?
本記事では生理不順がどういった原因で起こるのかということについて、中学生や高校生の場合も含めてお伝えしたいと思います。
生理不順とは
生理不順とは、女性の体に起こる「生理」の周期が、通常とは異なりバラバラのタイミングになることです。
通常であれば、25日~38日という周期で生理がやってきます。
ところが、何らかの原因でこの周期が乱れてしまい、期間が長くなったり短くなったりします。
具体的には前述の期間に該当しない、生理周期が24日以内か、39日以上の間隔で生理を繰り返す場合に、生理不順であると定義することができます。
稀に上記の範囲外になるという程度であれば、それほど問題視することはないでしょう。
しかし、生理周期の乱れが3回以上起こる場合は、生理不順を患っている可能性が強まります。
生理周期が乱れるというだけでなく、「月経前症候群(月経前に乳房のはり、頭痛、イライラ、怒りっぽい、気分変調、イライラや頭痛など)」の症状を呈することも少なくありません。
生理不順につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
茶屋町レディースクリニック心斎橋 生理不順(月経不順)月経異常について
生理不順の原因はストレス?
生理不順の原因として、「ストレス」という要素を無視することはできません。
生理不順の原因は、ホルモンバランスが乱れていることが基本となります。
ストレスは過剰に蓄積され続くことで興奮状態が続きます。
これにより、自律神経が「交感神経」優位な状態が続いてしまい、自律神経の働きが乱れてしまいます。
自律神経を司っている「視床下部」という部位は、自律神経だけでなくホルモンの分泌にも深く関わっています。
つまり、ストレスを受け続けることで自律神経が乱れてしまい、その影響で視床下部が影響を受けてホルモンバランスが乱れてしまうのです。
女性の場合、「ダイエット」「家事」「育児」といった、日常的にストレスを溜めやすい原因が数多く存在しています。
何かの病気が原因になっていることも?
生理不順を起こしている原因が、日常生活によるものではなく「病気」によるものである可能性もあります。
生理不順をもたらす病気としては「甲状腺機能亢進症」「甲状腺機能低下症」といった、甲状腺に関する病気が考えられます。
これらは甲状腺ホルモンの分泌量に関わる病気なのですが、甲状腺ホルモンは適度な量が分泌されていることが重要であり、多くなっても少なくなっても問題です。
生理不順の原因となる女性ホルモンも、甲状腺ホルモンの影響を受けやすいのです。
そのため、甲状腺ホルモンの分泌に異常をもたらすこれらの病気を患うことで、生理不順になる可能性があるのです。
その他にも、何らかの病気が原因となって女性ホルモンのバランスを乱し、結果として生理不順を患ってしまう可能性は十分に考えられます。
高校生の生理不順でありがちな原因
高校生の生理不順となると、ある程度はその原因も特定しやすくなります。
この時期の女性にありがちな原因としては「ストレス」が大きく関わります。
「勉強」「恋愛」「受験」など、この時期の女性にはさまざまなストレスになりやすい要因があります。
肉体も精神も未発達なこの時期の女性は、迫り来る出来事から溜まってしまうストレスに対して、十分な対処が行えません。
また、「生活習慣の乱れ」や「過度なダイエット」など、それが体に及ぼす悪影響を知らずに継続する生活習慣が、積もり積もって女子高生の生理不順の原因になります。
この時期にはあまり見られませんが、「甲状腺」や「子宮」の病気である可能性も捨て切れません。
「若いから」という理由で甘く見てしまうと、本来すべき対応が遅くなってしまう可能性があります。
中校生の生理不順でありがちな原因
ネット上でも「中学生の娘が生理不順だ」ということで、質問サイトや専門サイトに質問を投げかけているケースをよくみかけます。
それだけ、中学生の生理不順もよく見られています。
これにも、きちんとした理由が存在します。
中学生といえば、まだ初経が到来してからそこまで時間が経過していない、成長期のまっただ中です。
この時期というものは、ホルモンバランスが乱れやすく、生理不順になりやすい時期であると言えます。
またこの時期もストレスはそれなりに溜まりやすくなっています。
なので、ストレスの蓄積が見られればその改善を行い、様子を見るのが現実的な対処法です。
成長とともに、生理周期が安定してくれば、あとはストレスや生活習慣などに気をつけて生活すれば問題無いでしょう。
タバコは生理不順の原因になる?
生理不順の原因として「タバコ」が関わっている可能性があります。
喫煙の習慣がある女性の場合は、往々にしてこのタバコが深く関わってくる可能性があります。
まず、タバコに含まれる有害物質が、女性ホルモンの分泌にもさまざまな形で悪影響をもたらします。
また、タバコを吸っている理由が「ストレスの発散」である場合には、ストレスに関しても生理不順の原因として関わってきます。
つまり、タバコを吸う事で女性ホルモンのバランスが乱れ、タバコを吸わないことによるストレスにもさらされることで、2重の意味で生理不順の原因となるのです。
女性の喫煙は生理不順以外にも妊娠などに関わる悪影響をもたらすので、可能な限りタバコは吸わないほうが良いのです。
その他の原因
その他にも、生理不順をもたらす原因はいくつか考えられます。
まずは「過剰なダイエット」です。
通常のダイエットの範囲内であれば、生理不順を患うようなこともないでしょう。
しかし、過度な食事制限や、激しい運動などを行い、体重が急激に減少することで一時的な栄養失調状態に陥ります。
そうなると、女性ホルモンが正常に分泌されなくなってしまいます。
また、激しいスポーツは体を酷使することになるので、これが生殖機能のストップにつながり、生理周期が乱れたりします。
その他にも、不規則な生活によって自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れることで生理不順をもたらす可能性もあります。
このように、生理不順は日常的なさまざまな原因で発症する可能性がある、とても身近な病気なのです。
治す方法について
生理不順を改善する方法としては、まず「原因を取り除く」ことです。
ここまでに、生理不順の原因をさまざまなポイントで解説してきました。
それらの中には日常生活の中に潜んでいる「ストレス」や「喫煙」などの原因も含まれており、これを取り除くことで生理不順の症状を改善することが期待できます。
ストレスを発散する方法は、喫煙のようにそれが生理不順の原因になるようなものは避けて、適度な有酸素運動や好きな趣味を行うなどで心身ともにリフレッシュする方法がおすすめです。
また、生活態度を見直し、心身のストレスの原因になるような生活態度があれば、それを改善しましょう。
それでも生理不順が改善しなかった場合は、何らかの病気である可能性もあり、その治療をしないかぎり生理不順が治らないことも考えられます。
仮に病気であろうとも無かろうとも、病院できちんと検査を受けて、その後の対処を行いましょう。
治療で病院で使われる薬は?
生理不順になっている最大の理由は女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」のバランスが整っていないことや分泌がうまくいっていないところにあります。
実際に病院に行くとホルモンバランスがどうなっているのかが検査でわかってくるので、ホルモンバランスを整える薬を使用することになるでしょう。
具体的に処方される薬はクロミッドのように女性ホルモンの分泌を促すもので不妊治療にも用いられる薬や、ルトラールのような黄体ホルモンを促進するような薬でしょう。
それ以外にもセキソビットのような不妊治療によく使われる薬を用いることがあるようです。
また、ピルのようにエストロゲンとプロゲステロンを補う作用があるものを使うことも今では多いようです。
低用量ピルを使うという方法ではありますが、これは女性ホルモンの2種類が含まれている合性ホルモンで避妊効果がありますが月経周期を戻す作用も期待されているのです。
生理不順の原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
タケダ健康サイト 生理不順・生理困難
最後に
生理不順の原因は極めて日常的なものが多く、大したことがないと思っているような原因でも重度の生理不順を患ってしまう可能性もあります。
また、その原因が病気である場合には、その病気によって健康が損なわれてしまい、気づいた時には手遅れになっている可能性も十分に考えられます。
日常生活から可能な限り生理不順の原因を取り除き、それでも改善しなかった場合には病気を原因としていることを疑い、早めに病院で診てもらいましょう。
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