急性心不全の症状や原因・治療・予防法は?若者も増加?
急性心不全の兆候や治療・予防について
最近若者でも増加していると言われている急性心不全はどのような症状や原因、治療方法や予防方法があるかご存知ですか?
昔は高齢者の病気と思われていましたが、若者にも増えているため自分は関係ないと思ってはいけない病気となっているのです。
本記事では急性心不全の症状や原因・治療・予防法についてお伝えしていきたいと思います。
急性心不全の前兆や症状
心不全は心臓から血液を正常に送り出せない状態、つまり心臓の機能が低下した状態になっています。
この病気の前兆は息苦しさ・だるさといった症状が主なものでしょう。
しかしこれらの症状がでてきたとしてもただの体調不良として放置されることが非常に多く、いつものこととしておざなりになることも多いのです。
そして、その後に現れる症状としては咳・息切れ・動悸・呼吸困難・尿の減少・頸動脈の腫れといったものが挙げられます。
呼吸困難・息切れ・動悸といったものは症状が軽いうちは運動をした時に生じますが、悪化すると階段を上るだけで呼吸困難になることもあります。
ここからさらに進行すると動かない状態でも息切れをするようになってしまい、寝ていても呼吸が困難になってしまいます。
原因について
心不全は心臓に異常をきたすと発症する病気でその原因となる病気になってしまうことが引き金となります。
具体的には狭心症・心筋梗塞・心筋症・心臓弁膜症などの病気が原因で心臓に疾患が出るようになってしまうのです。
これらの病気以外にも心臓の機能を低下する要因に睡眠不足やストレスがあります。
ストレスについてもう少し詳しく解説しますが、ストレスによって交感神経の働きが活発になり心臓を強く動かすことが増えてしまうのです。
つまりストレスが持続的に続いていると心臓への負担が常にかかっている状態になり、急性心不全へのリスクも高まることになります。
つまり大きく分けて心疾患によるものと、ストレスによるものが主な原因と考えられていると言えます。
これらの原因とは違う説として放射能の影響で急性心不全などの突然死が増えていると訴えている人もいますが、これは全く信憑性なない為、信じる必要はなさそうです。
どうしてこのような説が出たのかわかりませんが、震災後に突然死した人が増えたという事実があり、それがおそらく放射能のせいであると言われるようになったのではないかと予測しております。
治療法について
急性心不全の治療は基本的に心臓の機能が不完全になるので、緊急性が高いものとなります。
まず急性心不全の原因が心疾患の場合は手術が必要となります。
次にそこまで急を要するものではない場合でも入院をして絶対安静の状態にして酸素吸入や点滴を行います。
そして心臓の働きを補助する「ジギタリス剤」や体にた溜まった水分を取り除く「利尿剤」の投与が行われます。
呼吸が困難な場合は酸素吸入を行いますが、最悪の場合は気管内挿管をして人工呼吸を行うようになるでしょう。
予防法について
急性心不全は心臓に負担をかけない生活を心がけるようにすれば必然的に予防につながるので、生活習慣や食事内容の見直しが重要になるでしょう。
まずは動脈硬化の原因になる高血圧や糖尿病に気を付けるべく栄養バランスの良い食事を心がける必要があります。
心不全の症状を防ぐために血液をサラサラにするため納豆を食べるのもいいでしょうね。
次に睡眠不足やストレスは心臓に負担をかけるため生活習慣の見直しを行いましょう。
ストレス解消や健康体の維持のため運動を行うのもいいですね。
とにかく規則正しい生活を行い生活習慣病にかからないようにすることが最大の予防になるということを覚えておきましょう。
心不全における生存率や予後は?
心不全は予後が良くないとされている病気です。
たとえ命を取りとめたとしても、生存率は高くなく5年で約50%の死亡率と言われております。
ただし、昔のデータとの比較などを行った結果、改善傾向にはあると言われておりますが、現代人は糖尿病や高血圧の人が増加しているため極端に改善することはないだろうと言われております。
というのも、心不全は心臓という臓器にのみ注目しがちですが、あくまで、全身疾患であり、糖尿病・メタボリックシンドローム・高血圧などの心臓に負担がかかる可能性のある病気の影響を受けているのです。
これらの成人病を患っている方は予後不良になる確率も上がります。
また、この予後も心臓移植治療などの手術が必要な段階や息切れ・動悸などの心不全症状が出てしまうようになった状況だと極端に悪くなります。
表だって症状が出ていないような軽傷の段階で治療を開始することができた場合は予後はかなり良くなるようです。
参考URL: http://www.jhf.or.jp/publish/pro/hint/c4/hint020.html
若者にも増えている?
若い人が突然死する原因に先天的な異常が心臓にあって、心臓に血液を送っている冠動脈に異常がある人もいます。
そのような症状を抱えている人が、激しい運動を行ったことで心臓に負担がかかってしまい突然急性心不全になってしまうケースもあるのです。
このように若い人でもかかるケースがある急性心不全ですが、増えているという説があちらこちらから聞こえております。
実際に突然死の約6割は心臓病に関するものなのは確かなので、若者でも油断できないのは間違いないでしょう。
そのため若者であったとしても不規則な生活をしてストレスを溜める生活をし続ければ、なる可能性が高まるということは覚えておく必要があるでしょう。
これらの心臓の疾患は生活習慣病と密接にかかわっていることが多いので、若者というカテゴリーに入る人でも昔に比べたらなる確率は高まっていることは予測できます。
急性心不全と慢性心不全の違い
急性心不全と慢性心不全の違いについて説明します。
まず急性のものは突然息苦しさといった症状が出てきて緊急で入院する事態になるような状態になる心不全のことです。
次に慢性のものは心臓の機能が徐々に低下して慢性的に心不全の症状がでるものになります。
まれに慢性心不全が何らかの原因で急激に悪化することがありますが、この場合は急性心不全として扱われることになります。
この二つは病状の現れ方が突発かどうかの違いがありますが、それ以外にも治療方針の違いもあります。
まず慢性の場合は心不全の悪化防止や予後の改善、原因疾患や合併症の治療が方針となりますが、急性の場合はとにかく治療のスピードが命となり血行動態(心臓や血管を流れている血液の状態)を急いで正常化させて素早く原因究明と緊急治療を行うのが方針となります。
また急性心不全に使われる薬は静脈に管をいれて注入することが多いですが、慢性心不全の薬は経口薬が中心となっていて薬の投与の方法が異なります。
そのため治療方針以外にも薬の種類も異なります。
その他、心不全に関しましては次のページを参考にしてください。
慢性心不全の症状や定義・原因・治療法は?急性憎悪とは?
うっ血性心不全の症状は?原因や診断・治療・予後・余命は?
心不全の症状【うっ血性・急性・慢性など】と原因や治療法
急性心不全につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事では「急性心不全の症状や原因・治療・予防法は?若者も増加?」という題目で心不全についてお伝えしてまいりました。
急性心不全は突然襲ってくるものであるため、未然に防ぐのは非常に難しいものではありますが、心臓の疾患となる原因が生活習慣に関わっていることが多く食生活や日々の日常を気を付けるだけで発症確率は減るものであるということがわかりました。
病気はなってからでは遅いと言われておりますが、このような突発性のあるものでは特にそれを強く感じるものであるため皆さんも常日頃の健康を強く意識してエレベーターを使うのをやめて階段を使うなどをしてみてはいかがでしょうか?
この記事が急性心不全に対する参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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