過食嘔吐で顔にむくみが?唾液腺が腫れる?原因や治療法について
顔のむくみなど過食嘔吐の影響と原因や治療について
過食症の一種でもある過食嘔吐症は、様々な症状を引き起こす原因となります。
その中に顔にむくみが生じたり、唾液腺が腫れたりするという話がありますが、本当なのでしょうか?
またメンタル的な問題のため治療にも時間がかかるとも言われています。
本記事では過食嘔吐によって顔にむくみがでるのか、また唾液腺が腫れることもあるのか、そして原因や治療法はどのようなものなのかを中心に説明していきます。
過食嘔吐による顔のむくみについて
まず過食症とは食欲をコントロールすることができなくなってしまうことにより、食べ過ぎといった症状が出てしまうことを意味しています。
そしてこの過食症には食べ過ぎた分を吐いてどうにかしようとする過食嘔吐症と、吐かないでひたすら食べ続けるようになるパターンがあります。
ここでひたすら吐き出している過食嘔吐の人は、症状としてむくみが多く起こるようになります。
これは顔だけではなく手足にも発生するものですが、過食嘔吐をすると食生活が基本的に乱れがちになってしまって基礎代謝が一般人よりも大きく低下し、体内にある老廃物である水分が排出されなくなってしまい全身がむくみやすくなるのです。
この時に良くむくむのが顔や手足となるのです。
唾液腺が腫れる?
過食嘔吐になってしまうと、食べ物を咀嚼して消化するために分泌される唾液の量が必然的に一般の人より多くなってしまいます。
そうなると顎下線や顎の後ろにある耳下腺が酷使され、腫れてしまうことがあるのです。
これは症状が重い人の場合、首の周りや顎の周りがパンパンに腫れてしまうので外見がひどいことになってしまいます。
この症状は過食症全般に多いものなので少しでも症状に詳しい方は、外見のみでこの人は過食症かなと気が付くこともあるでしょう。
過食嘔吐の原因は?
拒食症や過食症、過食嘔吐症のような食事に対しての障害は主にメンタル的なものに関係しています。
それは両親の不和であったり、離婚であったり、学校や仕事における人間関係であったり様々なストレスが原因となって過食嘔吐に繋がることがよくあります。
それ以外にも必要以上に他人に対して自分を良く見せたいという思いがあり、ダイエットを行っていたが拒食症になってしまって反動で過食嘔吐症になってしまう人もいるようです。
現代日本人は痩せ願望が強い人が多いので、どうしてもエスカレートしがちになるのです。
過食嘔吐症はある意味一種の麻薬に近いものがあり、食べていても嘔吐していれば大丈夫という気持ちに大きく依存しているので、どんなに吐くことが苦しかったとしても、吐いた後には異常なまでの安堵感を得られるようになってしまうのです。
治療法について
過食嘔吐の治療方法はメンタル的なものがあるので、かなり時間がかかるケースもあります。
そのためにもまず必要なのが、過食嘔吐が異常であることをまず理解してもらうことでしょう。
あまりにも精神状態が追い込まれている人は、過食嘔吐をしている自分にひどい嫌悪感を覚えていたり克服できない自分に愛想をつかしていることもあるので、病院を受診して精神ケアを行っていく必要があります。
また、病院にかかった場合は必ず過食嘔吐になってしまった原因が何であるかをはっきりさせることになるでしょう。
これは克服するために一番大切なことで、カウンセリングをして一つずつ問題を見つめなおしていきます。
そうして原因を見つけることができれば、ストレスを解消しやすくなるので、克服できる可能性が高まるでしょう。
克服するための食事メニュー
まず過食嘔吐を克服する際の注意点として、食事メニューに血糖値が上昇しやすいお米などを入れるのは危険であることを覚えておきましょう。
過食嘔吐の人は基本的に血糖値のバランスが崩れていて、食事によって血糖値が上昇しやすくなっています。
そのため血糖値が急激に上がるものを食べるのは危険なのです。
どうしてもお米を食べたいなら玄米にしましょう。
とにかく血糖値を上げないようにするために油脂類と炭水化物は一緒に食べないようにしたり、未精製の食材を使用するようにしてください。
過食嘔吐で太る?痩せる?
過食嘔吐になっている人の心理の中に、間違いなく食事はしているけど吐いているので体重への影響はほとんどなく痩せることができるというものがあるでしょう。
しかし、これの答えは逆に太りやすくなってしまって、太ってしまうことの方が多いのです。
その原因の一つが摂取カロリーが少なくなりすぎて飢餓状態を回避するために少ないエネルギーで体の維持を行うようになってしまい、少量の食事でも太ってしまうようになることにあります。
そしてもう一つは嘔吐してしまうことで、過剰に分泌されたインスリンによる血糖値低下が発生し、空腹感が倍増してしまい更に食べてしまいたくなるという悪循環に陥ってしまうというものです。
この二つが噛み合ってしまうと、体重が結果的に増加してしまうのです。
嘔吐といっても胃の中の物を全部嘔吐できる人なんていないので、嘔吐の回数が増えたところで栄養吸収を完璧に抑えることはできません。
過食嘔吐によるリスクは?
そしてここからが大問題です。
これは過食嘔吐によって大きなリスクが発生し、他の病気になりやすくなってしまったり異常に太りやすくなってしまうのです。
まず過食嘔吐を繰り返すことで食道が胃酸で傷つけられてしまうので、食道炎や食道がんになる可能性が高まります。
それ以外にも声が枯れたり、咳が異常に増えたり、胃に常に不快感が生じるようになったり、逆流性食道炎になってしまったりと様々な症状が起こることになるでしょう。
また、嘔吐を繰り返しているため胃酸が歯に何度も接触するようになるので、どうしても歯がボロボロになりやすくなってしまいます。
歯の表面は柔らかいエナメル質になっているのですが、胃酸によって簡単に溶けてしまうので虫歯になる頻度が上がってしまいます。
そしてこの過食嘔吐を繰り返している人は自分に自信がかなったり、自分という存在を許せないと考えているところがあるので、うつ病などの精神疾患や最悪自殺を図ろうとしまうこともあります。
過食嘔吐になりやすい人の性格は?
過食症や拒食症になりやすい人は基本的に自己評価がかなり低いか、性格的には非常にまじめという部分があり、これは過食嘔吐になりやすい人でも同じようです。
過食嘔吐も摂食障害の一種なので、発症しやすい人というのは同じになってくるのでしょう。
過食嘔吐になりやすい人はどうしても自己評価が低い一方で、完璧な理想像を追いかけるためなら、並々ならぬ執着心及び努力を見せる傾向があります。
特に、無理や無茶と言えるようなダイエットをしてしまう若い女性が当てはまってしまうことが多く、友達との会話で何気なく言われた一言で非常に大きく傷ついて、無理な食事制限を行い、最終的には過食嘔吐になってしまうというケースが非常に多くあるようです。
自分自身の評価が厳しく、そして自分を追い込むことができる人だからこそ発症してしまうのです。
過食嘔吐されている方の妊娠について
妊娠している人が過食嘔吐症になってしまった場合、赤ちゃんに対しても悪影響を及ぼすので、早めの治療が必須となります。
基本的に赤ちゃんは母体からの栄養によって成長しているので、その母体が栄養不足なら赤ちゃんも栄養不足となってしまいます。
さらに、妊娠中に栄養が全く足りていない場合、その栄養が優先されるのは母体になってしまい、赤ちゃんへの栄養供給が止まってしまう可能性すらあります。
実際に過食嘔吐症の人が妊娠していた場合、切迫早産や突然の破水が起こることもあり、非常にリスクが高いものとなってしまっています。
過食嘔吐につきましては次のページも参考にしてください。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では、過食嘔吐で顔にむくみがでるのか、また唾液腺が腫れることもあるのか、そして原因や治療法はどのようなものなのかを中心に説明してきました。
過食嘔吐症は綺麗に見られたいとか太るという行為は絶対に許せないという美意識の高さが原因となることが多い症状です。
そのため10代から20代の女性がなることが非常に多くなっています。
最初は簡単なダイエットを実施していっただけなのに、それが加速度的に過激なものとなって過食嘔吐になってしまう人もいるでしょう。
そうならないためにも、過食嘔吐がどれほど怖いものかをしっかりと理解していただきたいと思います。
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