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子供の腸閉塞の治療法や再発予防法！死亡することもある？

腸閉塞は大人がなる確率は高いですが、子供がなってしまうこともあります。

その場合の原因は便秘と言われていますが、それだけでなるのでしょうか？

具体的な症状や、手術にかかる時間はどのくらいなのか、入院期間はどのくらいかなど親からすると心配になってしまうポイントが色々あるかと思います。

本記事では子供が腸閉塞になった場合における様々な気になる点を解消していきたいと思います。

腸閉塞に子供がなる原因は便秘？

腸閉塞になる原因は子供の場合は便秘もありますが、その他にも色々とありますので、便秘のみが原因とは考えない方がいいでしょう。

ただ便秘がひどいお子さんは体の中に有害物質を溜めている状態になっていますので、この状態が長く続くことで嘔吐といった症状が出るおそれがあります。

これに発熱といった症状が重なれば感染症が疑われることもあるのですが、便秘だけでは症状を見極めることができませんので、子供の調子が何かおかしいと気が付いたのなら自己判断をせずに病院で診てもらうようにして下さい。

便秘以外の原因

便秘以外の原因としては次のようなものがあります。

機械的閉塞：先天性小腸閉鎖症・狭窄、鎖肛、先天性食道閉鎖、先天性十二指腸閉鎖・狭窄、直腸肛門奇形など

機能的閉塞：ヒルシュスプルング病、甲状腺機能低下症など

消化器疾患：肥厚性幽門狭窄症、壊死性腸炎、腸回転異常症・中腸軸捻転、腸重積、メッケル憩室、腸管重複症など

内ヘルニア：お腹の中にある穴やくぼみに腸管などの臓器がはまり込んだ状態

お腹の中の病気による腸管の圧迫：水腎症、腫瘍など

手術後の癒着：腸管同士、または腸管と腹壁とがくっついてしまうことが原因

参考情報）http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/tyou-heisoku

症状について

腸閉塞は腸管の通過ができなくなってしまうことで発症するものであり、そこで起こる症状はお腹が膨れる・吐き気がする・嘔吐を繰り返す・激しい腹痛がする・下血をする・脱水症状・発熱などがあります。

基本的に腸閉塞は子供の場合急激に状態が悪化するケースが多く、突然厳しい腹痛に苛まれるというケースもありますので、歩くことも困難な腹痛に苛まれている場合は腸閉塞が疑われます。

とは言え、激しい腹痛には様々な病気が該当しますので、それだけでは腸閉塞と決めつけられないということは認識しておきましょう。

治療法は手術？

腸閉塞は自然治癒することはありません。

そのため、何らかの方法で原因を取り除く必要があるのですが、必ずしも手術とは限らないようです。

例えば、鼻から胃の中に管を入れる胃管を使って手術をしないで治療を行うという手法や鼻や肛門から腸にまで管を入れるといった方法で腸の内容物を外に排出するという方法もあります。

しかし、腸閉塞によって血流が悪くなって腸が壊死してしまうこともありますので、その場合には壊死した部分を取り出すために開腹手術を行うケースもあります。

基本的な考え方として、腸閉塞になったとしても軽度の場合には手術をしない保存的な治療が中心となり、この保存治療が効かない状態ならば手術を行他、急激に症状が悪化して緊急性が高い場合には手術を行うことになるようです。

現代の医療技術はすごい速度で進化しており、開腹手術は再発を繰り返す恐れがあるとして最近ではお腹を切らずに内視鏡手術を用いるケースも増えています。

子供の場合もこちらのやり方がとられるかもしれません。

手術時間や入院期間は？

腸閉塞の入院期間は保存療法か手術かで大きく変わります。

手術がいらない患者の場合は6日ほどで退院している人もいますが、なかなか症状が治らずに治療に時間がかかるケースもあるようで、その場合には入院期間が2週間以上経過していました。

開腹手術が必要になった場合は2週間程度の入院期間は必要になっているようです。

子供の場合は手術なしだと早く退院できる傾向にあり、手術が必要になると大人と同じように2週間程度必要になるというデータがありますので、やはり大掛かりな手術になると入院期間も長くなると考えましょう。

また、手術時間についてはネット上にほとんど情報がありませんでした。

40代の男性が腸閉塞による腹腔鏡手術が１時間程度で終わったという記述がありましたのでそこまで時間はかからないと思われます。

子供の腸閉塞の再発を予防する方法は？

腸閉塞は大人の場合になりますが、かなり高頻度で再発します。

この原因は色々とありますが、腸の癒着が原因だと再発の可能性も４０％を超えるというデータもありますので、非常に高いです。

この再発を予防する方法は弱くなっていた腸の働きを改善することでしょう。

腸閉塞で手術をすることになってしまった胃腸は健康的な胃腸と比べるとどうしても動きが悪くなってしまうとのことですので、便秘など腸閉塞になる確ざける必要があります。

毎日快便の人はそれだけ胃腸がしっかりと働いているというサインなので、発症確率も下がると言われております。

ただし、下剤や浣腸をして無理やり快便の状況を作るのは腸の働き自体を改善しているわけではないので良くないとのことでした。

他には生活習慣を改善することで腸内も健康的になると言われておりますので、腸を刺激する運動を毎日実行するとか有酸素運動を毎日実行するとか、食べ過ぎや飲みすぎを避ける食生活を考えるとか、よく噛んで食べるといったものが予防法として挙げられるでしょう。

腸閉塞で死亡することもある？

これは確率的に少なからず死亡することはあります。

というのも、2015年に俳優のオダギリジョーさんと女優の香椎由宇さんとの間に生まれていた次男が絞扼性イレウスで亡くなったのです。

これは当時かなり話題になりましたので、死亡する可能性がある病気という認識も一気に広まりました。

もちろん、ただ単に詰まるだけの腸閉塞ならば、よほど長い期間放置しない限り死亡することはめったにないですが、腸がねじれて血行障害が発生する腸ねん転によって引き起こされる腸閉塞だった場合は患部が壊死してしまう可能性が高く、全身に毒素が巡ってしまい敗血症を引き起こして死亡するケースがあるということです。

これはある程度大きくなったお子さんならば、腸閉塞による腹痛も表現できるので、すぐに親が察して病院に連れていくこともできますが1歳のようなうまく伝えることができない年代のお子さんが発症した場合は伝える能力も低く早期発見も困難になり、死亡するケースも出てしまいます。

 

腸閉塞に関連する書籍として次のようなものがございます。

三毛 牧夫 (著)　腸閉塞症

 

子供の腸閉塞につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。

一般社団法人 日本小児外科学会　小児外科で治療する病気 腸閉塞

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか？

本記事では腸閉塞についてお伝えいたしました。

腸閉塞は大人がなるものという認識が強いですが、子供も発症するケースは存在しているので、死亡する可能性もあるということを含めて認識されておくと良いでしょう。

腹痛や発熱といった症状だけでは腸閉塞であると断定することは素人には出来ませんので、何か体調がおかしいと気が付いた親御さんはすぐに病院に連れていくような行動が必要になるかと思います。