b型肝炎ワクチンの予防接種【スケジュール・料金・何歳まで等】
b型肝炎予防接種の費用と効果や副作用【小学生や大人も?】
テレビCMといった報道媒体でもb型肝炎という言葉はしばしば出てくるため存在を知っている人は多いでしょう。
しかしこのb型肝炎ワクチンの予防接種に関しては一般的には受けるものになっているのかや、スケジュールや料金、何歳までに受ければいいのかといった情報までしっかり把握できている人は少ないのではないでしょうか?
本記事ではこのb型肝炎ワクチンの予防接種について調べ、接種スケジュールや費用および効果はどのくらいのものなのかを中心にお伝え致します。
b型肝炎とは?
b型肝炎とは何かを知っていただく前にまず肝炎とはいったい何かについてお伝え致します。
肝炎とは肝臓が炎症を起こすことで細胞が壊れてしまい肝機能が低下していってしまう病気です。
肝炎になると細胞が次々に破壊されていくようになり、破壊された部位が硬化していき最終的には肝硬変や肝がんを引き起こすようになります。
基本的に肝炎が6ヶ月以上続いた場合は慢性肝炎と言われるようになります。
この慢性肝炎の原因がウイルスなのです。
このウイルスにはa型・b型・c型・d型・e型が存在しており、b型肝炎とはb型肝炎ウイルスによって引き起こされる肝炎ということになります。
現代日本における慢性肝炎の原因は約70%がc型で、b型は15~20%といわれております。
b型肝炎予防接種のスケジュールは?
全部で3回接種する必要があるb型肝炎予防接種はある程度スケジュールが決まっているので、お子さんがいる家庭ではこのスケジュールを必ず把握する必要があります。
具体的に推奨されているスケジュールが1回目が生後2か月、2回目が生後約3か月、3回目が生後7~8か月となります。
このようにスケジュールに決まりができている理由は1回目と2回目、そして2回目と3回目の間隔が決まっているので、その間隔通りに受ける必要があるからです。
具体的には1回目と2回目の間は27日以上あける必要がありますので、1ヶ月程度間隔を用意する必要がありますし、1回目と3回目の間は139日以上の間隔をあける必要があるのでこのような日程に必然的になってしまいます。
予防接種の料金は?
b型肝炎ワクチンの予防接種は合計3回受けることになるので、一回ごとの予防接種の料金が大きいとかなりの負担になってしまうでしょう。
しかし、「定期接種対象者が定められた接種間隔」で「定められた回数」の予防接種費用は無料となるようです(参考仙台市ホームページの「B型肝炎の予防接種について」より)。
これは住んでいる地域によって異なるという声もありますが、平成28年4月1日以降に生まれた0歳児であればb型肝炎ワクチンの予防接種は無料という記載がありましたので、今ならば費用は掛からないと考えていいでしょう。
問題はそれ以前に生まれてきたお子さんで、自費診察ということが影響して受けられなかった方々です。
その場合は1回につき5,000~10,000円ほど費用がかかりますので、最終的には15,000~30,000円ほどの費用がかかってしまいます。
何歳までに受ける?
基本的にb型肝炎の予防接種は「確実に免疫を付けるために1歳になるまでに接種を完了する必要がある」という記載がなされていますので、早い接種が必須となります。
ただし、1歳以降の任意接種も可能なので、大人になってから摂取するという方も、もちろんいます。
例えば、慢性b型肝炎ウイルス感染の有病率が高い国に長期間滞在する必要があるという場合には、感染しないためのワクチン接種として予防接種をするケースがあるでしょう。
ただし、後述いたしますが大人でも幼児でもこのワクチン接種は3回行う必要があり、しかも1回目と3回目の間は20~24週間も必要になりますので、海外赴任が分かってすぐに飛び立つ必要がある人には間に合わないでしょう。
幼児や小学生から大人まで予防接種は受けた方が良い?
基本的に平成28年4月1日以降に生まれた0歳児であれば費用は無料なので受けた方が良いでしょう。
これは必須と考えてもいいかもしれません。
問題は今まで予防接種をしてこなかった方となります。
率直に申し上げて受けるべきかどうか明確に言えないところがあります。
従いまして受けたい人ならば受けた方がいいですし、受けないという考え方をお持ちならば受けなくてもいいのではないかと考えます。
ひどい言い方かもしれませんが、自己責任で受けるかどうかを決めねばなりません。
個人的には、日本はそこまで爆発的にb型肝炎が広まっているわけではないので、今まで受けてこなかった方々は受けなくてもいいと考えていますが、仕事で海外に飛び回るような人たちや外国籍の方々が頻繁に来日するような会社では予防接種は受けた方がいいと考えています。
というのも、b型肝炎は唾液や血液からも感染するのでいつの間にか感染してしまっている可能性があります。
外国を飛び回る人や人の出入りが非常に激しいところほど感染確率が必然的に上がってしまいます。
このようにリスク管理をどうしたらいいのか考えて予防接種を受けるのかどうかを判断されるのが良いかと思います。
ただし、年をとればとるほど抗体獲得率が低下するので予防接種の効果が薄れます。
予防接種を受けるのは早い方がいいと言えるでしょう。
b型肝炎予防接種の効果は?
b型肝炎予防接種の効果はシンプルでb型肝炎になりにくくなることでしょう。
ただし、先ほど説明したように若い人ほど抗体獲得率が高いということなので、年齢をかさむごとに定着しない可能性が高まってしまいます。
つまり、ほとんど無意味になる可能性もあるということです。
この定着率については40歳までが95%で40~60歳で90%、60歳以上は65~70%という数字が出てますので参考にして頂ければと思います。
また、予防接種の効果は永遠ではありません。
目安としての数字で20年以上は続くと言われておりますが、これは個人差があるとのことなので、生まれてすぐに予防接種をした方は社会人になった時には効果が無くなっている恐れもあります。
副作用は大丈夫?
b型肝炎予防接種による副作用は低確率ですが発生します。
副作用は局所の疼痛・腫脹・硬結・かゆみ・発熱・発疹・吐き気・食欲不振・下痢・頭痛・筋肉痛倦怠感・関節痛・手の脱力などが該当します。
このように色々な症状があるのです。
ただし発症確率は5%以下とのことですので、そこまで心配することはないでしょう。
医療従事者は接種した方が良い?
一般的な方よりも圧倒的に病気に接することが多いのは医療従事者です。
また、自分自身が感染源になってしまっては、それこそパンデミックが発生する恐れもありますので、一般の人々よりもさらに感染症予防に気を付ける必要があります。
また、医療関係者向けの記事を書いているBDというサイトに「医療関係者に対するワクチン接種の考え方(https://www.bdj.co.jp/safety/articles/ignazzo/hkdqj200000u19vp.html)」を明記しているので、これらの情報を確認するといいでしょう。
このサイトではb型肝炎ワクチンは患者や患者の血液や体液に接する可能性がある医療関係者はワクチン接種を実施しなければならないと記載してありますので、これに倣うべきなのでしょう。
その他b型肝炎ワクチンにつきまして次のサイトもご参考になるかと思います。
日本肝臓学会 B型肝炎ワクチンについて知ろう!
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではb型肝炎ワクチンの予防接種について記載致しました。
今の時代のお子さんは問題なく無料で予防接種を受けられるので、受けないという選択肢はほとんどありませんが、昔の費用がある程度かかる時代に生まれていた人は受けていない可能性が高いです。
ワクチンというのはあくまでも何かが発生しないための予防ですので、するかしないかは自己判断となるでしょう。
しかし、自分で判断できない子供の予防接種に関しては親は出来る限り積極的に動いてもらいたいと思います。
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