b型肝炎の治療法【薬と期間や費用】完治や予防法について
b型肝炎とは?薬など治療方法と費用や完治について
b型肝炎は昔から日本で騒がれている疾患ですが、具体的にどのような治療をすればいいのか、薬で治るものなのか、期間や費用はどのくらいかかるものなのか、完治するものなのかといった疑問を持つ人も多いかと思います。
本記事ではb型肝炎の治療方法や費用などを中心にまとめていきたいと思います。
b型肝炎とは?
b型肝炎は分かりやすく説明すると肝炎ウイルスにはいくつかの種類があるのですが、その中のb型と呼ばれているものによって発症する肝炎のことです。
肝炎とは肝臓疾患の一種であり肝臓に炎症が発生することで細胞が破壊されていき、破壊された部分から硬化して機能低下が始まります。
この肝臓の炎症が半年以上続く場合は「慢性肝炎」という位置づけになります。
急激に肝機能が低下してしまうような肝炎は急性肝炎となります。
この慢性肝炎の主な原因が肝炎ウイルスで、この肝炎ウイルスにはa型、b型、c型、d型、e型が存在するのです。
日本でよく叫ばれているb型肝炎とはこのようにウイルスが原因の肝炎の一種であると考えられると良いかと思います。
b型肝炎の治療法と薬について
b型肝炎の治療法について触れてみたいと思います。
細菌やウイルスによる病気ならば薬を使うことで治療が可能と考える方も多いかもしれませのが、b型肝炎の原因となる肝炎ウイルスは駆逐できるのでしょうか?
治療法を調べてみたところ、肝庇護療法(かんひごりょうほう)、免疫療法、抗ウイルス療法といったものが基本のようです。
どのような治療なのかを大まかに説明すると、肝庇護療法は抗ウイルス療法が行えない時に肝炎の進展予防・沈静化を目的として肝機能を改善させる薬を毎日飲むという治療です。
一定期間ごとに注射をするケースもあります。
免疫療法とは癌治療にも使われる治療法で、免疫本来の力を回復させることで肝炎を抑えるといった治療です。
副腎皮質ステロイドホルモン離脱療法などが当てはまります。
抗ウイルス療法はウイルスに直接作用して増殖を抑える作用がある「抗ウイルス薬」の一種のインターフェロンフリーという飲み薬を飲み続ける治療です。
いわゆる投薬治療の一種となります。
治療期間について
治療期間は抗ウイルス療法の場合は半年から1年くらいと言われておりますが、それでも治らないケースがありますので、短期間の内服治療ではなかなか回復が見込めないようです。
こういった長期間の内服になるケースがあるので、治療期間が具体的に提示できない状態になっています。
このように状況次第の所もありますが、肝機能が大きく失われて肝硬変にまで悪化している場合は抗ウイルス療法ができないというお話もあるので、この場合の治療期間は必然的に延びてしまうでしょう。
できる限り早めに気がついて治療を開始すれば早く治り、遅ければ遅いほど長期の付き合いになるというのが基本的な考え方のようです。
治療費用について
b型肝炎はウイルス性の肝炎の一種であり、医療費の助成が受けられるので月額は1万円か2万円程度に抑えることができるようです。
この病気はどのような治療を行うのかでかなり変わってきますので治療費の幅も必然的に広くなってしまうようです。
ただ、医療費の助成があるので、ある程度は一律であると考えていいかと思います。
ちなみに、その基準は世帯全員の市町村民税の課税合計金額に左右されます。
その金額が235,000円以上ならばb型肝炎の治療費は2万円、235,000円未満ならば1万円となります(変動する可能性はあります)。
ただし、受給者証の申請といった保健所での手続きは必須となりますのでb型肝炎になってしまった方は諸手続を必ず行いましょう。
完治する?
問題はこのb型肝炎ウイルスを完全に除去することが可能なのかどうかです。
これは感染した人や感染後の状態によって変わってくるでしょう。
一過性感染のようにb型肝炎ウイルスに免疫力がしっかりと備わっている大人が感染した場合には、気がつかないうちに感染して気がつかないうちに体内の免疫によって駆逐されてしまうので、このようなケースは完治したと言えるかと思います(特に症状も出ないので病気に気がつかないでしょう)。
また、急激に症状が重くなるような急性肝炎の場合もしっかりと治療を続けるとかなりの確率で数か月後には完治させることができるようです。
問題なのが慢性肝炎であったり持続感染であるパターンです。
この場合はb型肝炎ウイルスを生涯体内から完全に排除することは不可能と多くの医師が述べているので完治はしないと考えた方が良いかもしれません。
それでも薬を飲み続けることでウイルス症状を抑え込むことはできるようです。
要するに、完治するのかどうかはどのように発症したのか、急性なのか慢性なのか一過性なのかで異なるということです。
予防方法は?
基本的な予防方法はやはり生後2・3・5ヶ月で予防接種を行うことです。
先に記載したように、免疫力が低い子供は感染してしまうとb型肝炎ウイルスを駆逐することができずに体内にい続けることになってしまうので、持続感染によるb型肝炎になってしまう恐れがあります。
それを防ぐためにも有効なのが予防接種です。
ただし、この予防接種はあくまでも義務ではなく努力目標であり、可能ならば受けて下さいというスタイルなので親の判断にゆだねられます。
より確率高く子供のb型肝炎ウイルス感染を予防したいと考えている方は子供が生まれたら早急に行動しましょう。
原因について
このb型肝炎の原因はb型の肝炎ウイルスに感染することですが、その感染するケースとしては幼児(満7歳未満)だとb型ウイルスに感染したとしても大人と違って免疫力の低さから完全に排除することができず体内に残ってしまい肝炎の症状に苦しめられるというものがあります。
これを持続感染といって肝臓の細胞も徐々に破壊されていってしまうので、慢性肝炎へと移行してしまったりします。
その他には母親がb型肝炎ウイルスに感染している場合は生まれてきたお子さんも感染している確率が高く、母親がb型肝炎ウイルスに感染していると知らない状態だと連鎖的に感染させてしまうことになるのです。
これがなかなかにやっかいで慢性肝炎に移行する人はだいたい10~20%であり、気がつかないうちに感染して20年後に発症するといったケースもあるようです。
その他には過去に輸血、注射針の使い回しなどによる不適切な観血的医療行為などによる経皮的感染、性交渉などがあります。
b型肝炎参考サイト:国立研究開発法人国立国際医療研究センター 肝炎情報センター
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではb型肝炎の治療や完治するのかといった疑問についてお答え致しました。
肝臓は沈黙の臓器とも言われていて、ちょっとやそっとのダメージでは症状が出ないという大きな欠点があります。
つまり、具体的に肝機能が低下したことによる症状が出た時には手遅れになっているケースも多いと言うことです。
かなりやっかいな病気なので、予防することが大切なのですがその予防方法も予防接種を受けるといったやり方しか確立されておらず、なかなかに対応が難しい状態になっております。
いつ感染するのかもわからない病気なので、親の方々はできる限り予防接種をさせてあげるのが良いかと思います。
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