b型肝炎の検査項目や結果の見方と費用【病院や保健所で検査?】
b型肝炎の潜伏期間と検査する時期や方法【キットで可能?】
b型肝炎は過去に色々と問題となったので知名度はかなり高いでしょう。
しかし実際の検査項目や結果の見方、そして検査にかかる費用や検査を行う場所は病院や保健所などどこで行われているのかといった情報までしっかりと把握している人は少ないでしょう。
いわゆる、名前だけはよく知っているけれどそれ以外はあまり知られていないという状況です。
本記事ではこのb型肝炎についてお伝えし、検査項目などにも触れてみたいと思います。
b型肝炎の検査項目や結果の見方について
b型肝炎の検査項目は血液検査でAST(GOT)・ALT(GPT)・ビリルビン値が高くなっていかの確認とウイルスマーカーの存在確認です。
このウイルスマーカーはHBs抗原の有無で表わされており、「陰性」や「陽性」といった結果で返ってきます。
これが陰性であれば、b型肝炎ウイルスに感染しておりませんし、陽性と判断されればb型肝炎ウイルスに感染していると断定されます。
ちなみに、HBs抗体が陽性であれば過去に感染して治癒した証になりますし、HBc-IgM抗体が陽性の場合は最近b型肝炎ウイルスに感染したことを表わします。
そして、HBe抗原が陽性ならば増殖力が増している証となり、HBe抗体が陰性ならば増殖力が低下している証となっているようです。
実際には専門の医師でないと正確に判断することが難しいようですので、専門医に説明してもらいましょう。
検査にかかる費用は?無料で可能?
費用について調べたところ基本的には無料のようです。
いわゆる肝炎検査は費用助成制度の対象になっているようで、無料で受けるのが基本となります。
ただし、自治体や機関によっては一部自己負担になるという情報もありましたので、費用が気になる方は行く予定がある病院に確認した方が良いでしょう。
実際に血液検査をする場合は1~4千円程度なのですがそれでも無料よりは高いので、事前に調べてから動きましょう。
検査はどこで受けられる?保健所や病院?
肝臓は症状が出にくいので、感染しているかどうかをチェックするために定期的に検診をするのがベストというお話ですが、どこで検査を受けることができるのでしょうか?
これは色々と調べてみたら、ほとんどの病院や診療所で受けることができるとのことですので、場所探しで翻弄されることは少ないでしょう。
保健福祉センターでも肝炎ウイルス検査を行っていますので、自宅のそばにこのような場所がないか探してみると良いです。
現代日本では会社の定期健康診断で実施する項目に肝炎検査が用意されていることも多くなっているので、そちらから受けるという方法もあります。
自営業の方は自治体が実施する肝炎検査を受けて、確認してくださいね。
検査キットとは?
このb型肝炎には実は検査キットが存在しており、病院で検査を受けに行かなくても感染しているかどうかを調べられるようになっているようです。
具体的にはこちら(https://www.fujimedical.jp/inspection_b_hepatitis.html)を参考にすると良いでしょう。
b型肝炎ウイルスの場合は血液から調べる必要がありますので、必ず採血が必要なのです。
このキットでは指先に針を当ててろ紙に採取するというタイプなので注射器を使って採血するよりも簡単にできる仕組みになっています。
そこで採血したものをジッパー付きのビニール袋に入れて返信用封筒にしまってそのまま郵便ポストに投函するというやり方になります。
b型肝炎の潜伏期間と検査する時期
基本的にb型急性肝炎の場合はウイルスに感染してからだいたい約1〜3カ月の潜伏期間をおいて症状が出てくるので、発症しているのかどうかが分かりやすいです。
また、b型肝炎になるとAST(GOT)・ALT(GPT)・ピリルピンといった値が高くなるので、発症した後ならば検査ですぐに分かるでしょう。
ただし、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており症状がなかなか出てこないで気がついたら悪化しているというケースも非常に多いので、定期的に肝炎ウイルス検査を受けて感染していないかチェックした方がいいでしょう。
症状が出てからでは遅いケースも多々あります。
また、b型肝炎でも慢性になっている方は症状が出ないまま長期間体をむしばんでいきますので、気がついたら手遅れのケースも非常に多いようです。
これらの検査時期も早ければ早いほど良いので、定期的に検診を受けて調べてもらうと良いでしょう。
感染してから3ヶ月程度経過しないと数値としての変化は出ないとのことなので、やはり定期的に受けるのが大切と言えます。
治療方法について
b型肝炎の治療法は急性の場合は食欲低下などの症状があれば点滴などの栄養補給などで完治することが多く、抗ウイルス療法といったものは不要と判断されることが多いようです。
特別な治療を施さないでウイルスが駆逐されることを待つスタイルです。
ただし、劇症肝炎のような症状が重い肝炎になってしまった場合は命の危機に直結するので核酸アナログ製剤のような抗ウイルス治療を行うようです。
また血漿交換や血液透析といった治療も行うようです。
これが慢性のb型肝炎の場合はウイルスを完璧に駆除することはできないので、継続的に治療を続けるしかありません。
具体的にはペグインターフェロンα2a製剤を用いたインターフェロン治療やラミブヂンやエンテカビルなどの経口薬を使った治療となります。
治療の頻度はその人の症状次第なのですが、少なくとも1年に1回は病院に行く必要はあるとのことです。
b型肝炎全般につきまして次のサイトが参考になります。
国立感染症研究所 B型肝炎とは
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではb型肝炎の検査を中心にお伝え致しました。
b型肝炎は色々と騒がれた経緯もありますので、ニュースで聞いたことがあるという人は、かなり多いかもしれませんが、実際にどのような病気でどのような検査をしているのかご存じない方も多いです。
会社勤めのサラリーマンでも「定期検診の項目でそのようなものがあった気がする」という程度の認識であることが多く、知られていない部分がたくさんあります。
本記事を注目度が高いb型肝炎に対する知識を深める情報として参考にしていただければ幸いに思います。
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