猫のトリコモナスの症状や原因と検査法【猫から人に感染?】

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猫のトリコモナスの症状や原因と検査法【猫から人に感染?】

猫のトリコモナスの症状と検査・治療法【原因と予防法は?】

人にとっての性病として有名なトリコモナスや犬というペットにも悪影響を及ぼす寄生虫です。

感染する原因は何なのか、具体的な症状にはどのようなものがあるのか、検査する方法、猫から人に感染する恐れはあるのかと、猫を飼っている方がトリコモナスのことを知ったら心配になることでしょう。

本記事では猫のトリコモナスに関する情報をお伝えしたいと思います。


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トリコモナスとは?

トリコモナスとは「トリコモナス原虫」という寄生虫による感染症を指します。

大きさが0.01~0.04mmの寄生虫で、実はいろんな種類のトリコモナスが存在しております。

このトリコモナスは生き物に寄生することで生き残る性質があるので、鳩・ナメクジ・牛・猫・犬・人などに寄生したりします。

人間の場合は膣トリコモナスが非常に有名であり、ある程度性病に詳しい人がトリコモナスというワードを聞くと自然と「あの性病の原虫ね」という発想に至るでしょう。

このトリコモナスはインフルエンザのような爆発的な感染力はありませんが、様々な動物に感染を拡大することもありますので、家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されているよろしくない寄生虫となっております。

ちなみに、現代日本人の女性の5~10%、男性の1~2%がトリコモナスに感染していると言われていますので、かなり警戒が必要な寄生虫の一つとなっております。

猫のトリコモナスの症状は?

ちなみに人間にとって性病をもたらすトリコモナスと猫に寄生するトリコモナスでは寄生場所に違いがあります。

猫がトリコモナスにかかってしまった場合は犬と同じく大腸に寄生するケースが主流です。

膣トリコモナスの場合は子宮といった部位のトラブルが多いのですが、犬猫では大腸に寄生するので下痢や脱水症状と行ったトラブルが発生してしまいます。

また、胃腸に影響が及ぼされ血便が出てしまうこともありますし、激しい下痢が続いてしまうことで脱水症状に栄養失調がセットになってしまい最悪の場合死んでしまうこともあるのです。

また、下痢がひどいとお尻周りが荒れますので頻繁に肛門をなめるようになってしまいますし、最悪の場合肛門の直腸が飛び出してしまうこともあるでしょう。

また、下痢が多く血便がひどいと大量出血に繋がってしまいますので、貧血によって動けなくなってしまうこともあります。

ここまでくると非常に危険な状態なので、その前に異変を感じたら必ず獣医に診てもらいましょう。

原因について

猫のトリコモナスは経口感染が基本であり空気感染することはないようです。

トリコモナスが口の中から入って大腸に到達することで発症してしまいます。

その例としては、共有トイレで糞便を口にしてしまい感染してしまうとか、多頭飼いしている環境で猫の毛繕いをお互いにしてしまうことで発症してしまうというパターンが多いでしょう。

このトリコモナスは人間で発症した場合もそうなのですが、症状が一切出ないで無症候性キャリアになってしまっているケースがあるので、気がついたら感染拡大しているということもあるのです。

つまり、多頭飼いをしている家庭の中でトリコモナスにかかってしまったペットが一匹でも発生してしまった場合、症状が出ていないだけで集団感染している恐れがあるということになります。

検査方法について

このような大腸や小腸、そして胃に悪い影響をもたらす寄生虫の検査は基本的には検便になります。


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しかし、トリコモナスやジアルジアといった寄生虫はどうやら糞便検査での検出率が高くないという情報があるのです。

いわゆる、とれたての糞便でないと検出できる確率が低くなるという記載がありました。

しかし、このとれたての糞便でも検出率が10%を多少超える程度という記載がありましたので、低すぎてあまり頼りになりません。

そのために考案されて主流になりつつある方法が遺伝子検査です。

遺伝子検査による検出率は80~90%とかなり高く寄生虫やウイルスを特定する確率が上昇するのです。

ただし、普段の検便と比べると費用がかなり割高になるので、痛し痒しの状態になっています。

治療方法について

猫のトリコモナスにおける治療方法は原虫を根絶やしにすることにあるのですが、現時点ではトリコモナスを死滅させるような抗生剤は存在していませんので、症状をある程度弱めるための対症療法と、ちょっとした投薬治療が主体となっております。

一応の薬としてメトロニダゾールやフェンベンダゾールといった薬が投与されるのですが、副作用が強いのにトリコモナスを死滅できないケースも多いので、使わないケースの方が多いようです。

基本的には回復力を高めるために対症療法で凌ぐといった治療しかないようです。

トリコモナスの駆除のためにメトロニダゾールやチニダゾールといった薬は使われますが、トリコモナスそのものが非常にしぶといので駆逐出来ないケースが多々あります。

ちなみに、この薬はとても苦く猫がなかなか飲めないのでその次点で治療がうまくいかないケースもあるようです。

予防方法について

猫のトリコモナスはこのように一度寄生されてしまうと退治するのが困難になるので、場合によっては一生涯のお付き合いになってしまいます。

今のところは特効薬が存在していないので、感染しないように対策するしかありません。

そのために守らなければならないルールは、完全室内飼いを徹底して定期的に検査をすることです。

基本的に放し飼いにしている犬猫は気がつかないうちにトリコモナスなどに寄生されてしまうケースがありますので、病気にならないようにするためには、室内で飼うしかないのです。

また、猫がトリコモナスに感染しないようにするためには、清潔な環境も必須になりますので、できる限り猫の感染症に効果のある消毒液の次亜塩素酸を使って定期的に食器やトイレの掃除をしてあげましょう。

免疫力が低下することで症状が全く出ないで済むというお話もありますので、良質な食事と生活環境を整えるようにして下さい。

トリコモナスは猫から人に感染する?

トリコモナスは人でも獣でも感染する人獣共通感染症ですが、人間で大きなトラブルを起こすのは膣トリコモナスの場合なので、犬猫の腸トリコモナスに感染したとしてもほとんど症状は出ないようです。

つまり、幼いうちにペットを飼っていた家庭は実は腸トリコモナスに寄生されている可能性があります。

発症していないけどトリコモナスに寄生されているというパターンです。

稀に症状が出る人もいるようですが、軽い下痢といった症状なので気がつかないことが通例となっているようです。

基本的には経口感染なので発症した猫が自分の手をなめてしまってその手から体内に侵入してしまうというパターンが主体となります。

 

猫のトリコモナスにつきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。

オダガワ動物病院 猫のトリコモナス

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか?

本記事では猫のトリコモナスに関する色々な情報をお伝えいたしました。

トリコモナスは膣トリコモナスになると非常に脅威になりますが、動物からうつされるトリコモナスは腸トリコモナスになりますので、脅威度は下がります。

それでも、犬猫にとっては命に関わる可能性がある寄生虫なので、発症させないように努力することが非常に重要なのです。


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