繊維筋痛症の症状や原因・診断基準や治療法【完治する?】

繊維筋痛症の症状や原因・診断基準や治療法【完治する?】



繊維筋痛症の初期症状や診断・治療する病院は何科?

従来は繊維筋痛症と言われてもよくわからない病気でしたが、新聞などで紹介されることも増えたので認知度は上昇しています。

とは言え、この病気の具体的な症状原因、そして診断基準治療方法完治するのかどうかなど、ご存じない方も多いかと思いますので、それらの情報をひたすら集めてみたいと思います。

今回はこの繊維筋痛症についてお伝えしてまいります。


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繊維筋痛症とは?症状は?


線維筋痛症とは脳の誤作動によって体中の筋肉や関節や腱などに痛みやこわばりが発生する非常に特殊な病気です。

ただし、これらの痛みは身体的な変化によって引き起こされているものではないので、通常の診察や問診では発見することが非常に困難であり謎の痛みに襲われる状態となっています。

発症することが多いのは中高年の女性でありリウマチに非常に似ている病気となっております。

アメリカでは一般人口の女性が3.4%で男性0.5%が発症しているという数字もあり、国民病に近い状態となっております。

アメリカの人口はだいたい3億なのでこの2%が発症していると考えると600万人が患者であるということがわかります。

十分すぎるほどの数値となっており、日本でも人口の1.66%、約200万人の患者がいると推察されています。

初期にみられる症状は?


基本的な症状は圧痛です。

ただし、痛む場所は流動的で特定することは出来ず、特定の部分ではなく全身痛として出るケースもあります。

初期の段階では突如として痛みが発生するとのことのようです。

筋肉痛などの痛みと考えて放置しても繊維筋痛症だと痛みは治まらず、そのまま部位とともに広がっていきますので、いつまでも治らない痛みに違和感を覚えることになります。

とりあえず初期症状はいきなり体のどこかに痛みが発生すると考えられると良いでしょう。

原因について


このように症状の説明や病気の説明を受けても意味不明な病気と感じてしまうでしょうが、この病気はさらに原因も不明なのでわからない部分が非常に多く、とても謎な病気なのです。

最も有力な説は、脳の痛みを感じさせるために発する信号機能がうまく働かなくなってしまい、痛みを感じる程度ではない些細な刺激でも強い痛みに感じるように誤作動が続いているというものです。

もともと、脳には痛みを伝える信号と痛みを抑える信号があるのですが、痛みを伝える信号が壊れてしまったり、抑える信号が壊れてしまうと痛みを感じない程度の刺激でも強い痛みを覚えるようになってしまいます。

このように脳が誤作動してしまう原因は何なのかというお話になりますが、そちらもはっきりしていないのです。

ストレスが過剰にたまりすぎることで発症するとか、強い外傷を受けてしまうことで心意的ショックを背負って発生するとか、こちらも様々な説が出ていますが、いまだに特定できていません。

診断基準について


原因不明で症状もいろいろとあり何ともわかりにくい病気である繊維筋痛症は血液検査や画像検査では特に異常が発見されることはありません。

逆にこれらの異常が発見されなかった場合に繊維筋痛症であると気が付くケースも多々ありますので、画像検査や血液検査を行うケースも多いようです。

そこで繊維筋痛症の疑いがあると、「全身に18箇所の圧痛点を4kgの力で押し11箇所以上痛いかどうか」をチェックし、問診で「広範囲の痛みが3ヶ月続いているかどうか」をチェックするようです。


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これらの両方に当てはまった人が繊維筋痛症であると認定されるようです。

ただし、体の痛む部位というのは人によって異なることもありますので11ヶ所の痛みがなくても繊維筋痛症であるケースもあるようです。

何とも判断が難しい病気なので、医師側である程度の痛みなどの症状があれば11ヶ所に到達していなくても繊維筋痛症であると判断することもあるようです。

治療方法について


この繊維筋痛症は原因不明の病気であり特定も難しいため、特効薬のような薬は存在していません。

駆逐すべきウイルスや細菌がいないので、薬に頼らない治療が基本となるのです。

ただし、患者数もかなりいるため多方面からアプローチする治療法が確立されつつあります。

具体的には、運動療法・心理療法・認知行動療法・一部の薬を使った薬物療法などの様々な方法を用いた治療となります。

ここで用いる薬は特効薬ではなく痛み止めの薬や併発することの多いうつ病などに対する薬となるようです。

ほかには体を温めることで痛みが和らぐことから温熱療法というものも取り入れられているようです。

ただし、痛みが強い状態で温めるとさらに痛みを悪化させるケースもあるという情報もありますので、タイミングが重要とも言われております。

また、2012年6月22日にプレガバリンが「線維筋痛症に伴う疼痛」に対して保険適応の承認を取得という情報もあり、この薬を使うことで繊維筋痛症の症状を和らげることが出来るといわれているようです。

線維筋痛症は完治する?


先ほど紹介した薬の登場により線維筋痛症の治療はしやすくなったという報告があります。

実際に薬の登場によって発病後3年までならば大きな治療効果を発揮したという報告もありますし、完治したという報告もあります。

基本的には早めに発見すれば完治する確率も上がるようです。

もちろん、完治は難しい病気ではありますが完治する確率は低くてもありますので、諦めずに治療を続けることが大切になるでしょう。

発見が遅れて完治できないという人でも、日常生活にそこまで支障が出ないレベルまで抑えられたケースもありますので、まずは異常が出たのならば一度診てもらうことを強く推奨します。

根本的に病気を治すための方法は解明されていないため、厄介な病気であることは変わりませんが、昔と比べたら回復する可能性は高くなっているという認識を持たれると良いでしょう。

繊維筋痛症が疑われる場合は病院の何科に行く?


この繊維筋痛症は心意的な要因から発症しているという考え方が医師の間にもあるようで、心療内科や精神科に受診するのが良いという意見もありますし、内科やリウマチ科や神経内科でも診てもらえるという情報もあります。

基本的には内科・心療内科・精神科に行けばokと言えるでしょう。

ただし、関節リウマチや甲状腺の病気といった似たような症状をもたらす病気も多いので、それらの病気と区別するべく血液検査などを行うケースもあります。

そのため、血液検査ができる病院に行ったほうがいいかもしれません。

こうなると、選択肢としては内科がベターとなります。

ほかの科が併設している大病院ならば心療内科などでも問題ないでしょう。

ただ一般の人にとって、最初から体の痛みで心意的な要因とは思いにくいかもしれません。

 

線維筋痛症につきまして次のサイトも参考にしてみて下さい。

リウマチ情報センター 繊維筋痛症

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか。

今回は線維筋痛症についてお伝え致しました。

この病気はいわゆる原因も不明で、治療法も確立していないタイプの病気です。

これらの原因不明な病気は非常にもどかしい病気となってしまいます。

いくら健康体だったとしても、発症する原因がわからないので気が付いたらなっている可能性があるのです。

私たちができることはこれらの病気のことを知り、発症したという可能性を感じたのならばすぐに診てもらうことかと思います。


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