梨状筋症候群でウォーキングは可能?症状や原因と診断方法
梨状筋症候群の症状や原因と診断・治療法
梨状筋症候群は日常生活に悪影響をもたらしますので、放置することは出来ません。
どのような症状が出るのでしょうか?
また、その原因や診断方法、治療方法について知りたいという方もたくさんいらっしゃることでしょう。
ウォーキングをすることで治療効果が上がるというお話もありますが、症状のある中、できるものなのでしょうか?
本記事えはこの梨状筋症候群に関しまして、症状や原因、診断法、そして発症してしまった場合はどうすればいいのかなどを記載して参ります。
梨状筋症候群とは?
(http://www.kawaramachi-seikotsuin.com/rijyoukinsyoukougun.html)
梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)とは梨状筋の中を走る坐骨神経が圧迫されることで発症してしまう疾患群です。
よくある症状が坐骨神経痛になります。
この梨状筋とはあまり日常では聞かない言葉なので、どの部位なのか分からないという人も多いでしょう。
この梨状筋とは画像のようなお尻の深層にある筋肉のことです。
ここの筋肉の状態が悪くなると筋肉が硬くなって坐骨神経が圧迫されてしまうのです。
ウォーキングは可能?
梨状筋症候群になると、坐骨神経痛が発生しますので、歩いても痛みが出るというケースが増えてきます。
この場合に根性論で「筋肉の痛みは筋肉をたくさんつけることで治せる」という持論を展開する人もいますが、それはただ単に悪化するだけになる可能性があるので無理はされない方が良いでしょう。
痛みがあるという人は自重しましょう。
あくまで梨状筋症候群は筋肉が固まってしまうことで坐骨神経を刺激してしまうことにありますので、ウォーキングのような運動によって余計に筋肉が固まってしまったら悪化するだけなのです。
この状態で大切なのは、筋肉をつけることでは無く筋肉をほぐすことなので、以下に紹介するストレッチを多く取り入れて、身体の筋肉を柔らかくされると良いでしょう。
梨状筋症候群による症状
梨状筋症候群による症状は坐骨神経痛と言われるものが基本で、お尻の痛みや大腿後面痛といった股関節周りの痛みやしびれに繋がっていきます。
日常生活では股関節の外旋・外転・伸展を行うことになりますので、この部位にトラブルが出ると股関節を動かす時に痛みが発生するようになってしまいます。
日常生活における歩くという動作にも支障が出ますので、かなり厄介な状態になるのです。
臀部から大腿部後面にかけての痛みとシビレがよく発生しているという方は、慢性的な梨状筋症候群と考えられます。
椎間板ヘルニアによるしびれと勘違いする人も多いのですが、椎間板ヘルニアは臀部に響くような痛みは出ません。
あくまでも腰の痛みが椎間板ヘルニアによって引き起こされるのです。
下半身に発生する痛みやしびれは椎間板ヘルニアではなくこの梨状筋症候群である可能性が大きいと考えられます。
原因について
これは、梨状筋が硬くなってしまうことで坐骨神経が圧迫されてしまうことが原因であると言えます。
ならば、なぜ梨状筋が硬くなってしまうのかが問題になるのです。
この梨状筋が硬くなってしまう原因は股関節をかなり使うようなスポーツで負荷をかけ続けた場合が挙げられます。
また、この梨状筋は長時間の負荷によって硬くなってしまうことが多いので、長時間のデスクワークによって梨状筋に負荷をかけ続けてしまって発症する人もいます。
硬い椅子に座り続けることで筋肉を圧迫し続けてしまうということです。
この説以外には、梨状筋やその他の筋肉が固まってしまうことで痛みが出ているというものもあります。
梨状筋のみが硬くなって坐骨神経を刺激するのではなく、複数の筋肉が固まってしまうことで痛みを感じるというパターンです。
この場合は足の筋肉やお尻の筋肉、そして腰回りの筋肉によって痛みが発生していることがあります。
長時間立っていると痛みが出るという人、椅子に座って硬い部分に触れると足が痛くなるという人、午前中は大丈夫でも午後から痛むという人は神経よりも筋肉を疑ってみましょう。
診断方法について
坐骨神経痛の症状が出ていることが梨状筋症候群の診断方法となりますが、椎間板ヘルニアなど腰椎症と症状が似ていることもありますので、見分けられないケースもあります。
しかし、梨状筋症候群かどうかを簡単に見分けるテストがあると言われていますのでまずはそちらを実戦してみましょう。
仰向けに寝ている状態で臀部が痛い側の膝を両手で抱えながら曲げてください。
そこから持ち上げた足が右足ならば左側に、左足なら右側に倒しましょう。
左側に倒している場合は左手で押さえつけるようにして、右側に倒している時は右手で押さえつけてください。
膝を曲げた状態で捻っているとお尻に強い痛みやしびれが出るケースがあります。
これが梨状筋症候群のサインです。
また、仰向けに寝て足をぴったりとくっつけた時に、片方の足先が外側に向いているという人も、梨状筋やお尻周りの筋肉が硬直化しているサインなので注意しましょう。
このような人でも先ほどの動作で痛みがあったら梨状筋症候群が疑われます。
病院による診断ではなく、カイロプラクティックやマッサージを行う場所で「右足だけ短かった」という指摘をされた人は、片方の足や片側のお尻の筋肉が固まっている可能性があります。
スポーツ選手ではなくても、デスクワークが中心の人も発症する可能性があるので痛みがある人は一度チェックしてください。
治療方法について
(梨状筋症候群のストレッチ)
この梨状筋症候群に悩まされている人は多いのですが、日常的なケアやマッサージ、そしてストレッチによって解消できるケースも多いようです。
動画はストレッチの方法を教えてくれています。
まずは動画のように横座り(お姉座り)をして、下になっている方の足に反対の胸を当てるように身体を動かします。
この動作で左胸をくっつける動作になっている人は右のお尻が刺激されるようになります。
背中が丸くならないことがポイントです。
このようなストレッチが多数ありますので、YouTubeを参考にしながらストレッチを毎日こなしていきましょう。
痛みがひどい人はブロック注射をすることもありますし、手術で梨状筋を切開するというケースもあるでしょう。
痛みがひどいという人は治療がなかなかうまくいかないことが多く、経験豊富な医師による専門的な原因究明が必要になってくるようです。
軽い症状の人は、動画にあるようなストレッチでも痛みはなくなったりします。
梨状筋はかなりデリケートな筋肉なので無理な負荷は非常に危険なのです。
痛みを感じてしまった人は、悪化する前にストレッチでほぐす意識を持たれるといいでしょう。
スポーツ選手以外でも発症することがありますので、お風呂から上がった後のストレッチとして習慣化することもおすすめします。
梨状筋症候群につきまして、次のページも参考にしてみて下さい。
社会福祉法人 恩腸財団 済生会 梨状筋症候群
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では梨状筋症候群に関する色々な情報をお伝え致しました。
梨状筋症候群は椎間板ヘルニアのようになかなか厄介な症状ですが、ストレッチのような筋肉をほぐす動作によってかなり症状が楽になる可能性がありますので、痛みやしびれが発生したのならば身体をいたわる意味でストレッチを導入されると良いでしょう。
これは普段全く運動をしない人でも発症することがありますので、どんな人でも予防として今回紹介したストレッチをすることを推奨します。
時間がもったいないという人は、ここで紹介した見分ける動作を行って自分が梨状筋症候群になっていないかだけでもチェックしてみて下さい。
LEAVE A REPLY