ナルコレプシーの症状やストレスなど原因と診断法【何科を受診?】

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ナルコレプシーの症状やストレスなど原因と診断法【何科を受診?】

ナルコレプシーとは?原因や検査・診断・治療法と副作用など

ナルコレプシーは名前だけは聞いたことはあるけどよく分からないという人も多い病気です。

具体的な症状は一体どのようなものなのか、原因はストレスなのか、診断法はあるのか、病院は何科に行けばいいのかと病気ならではの疑問や気になる部分が色々とあるかと思います。

本記事ではこのナルコレプシーについてお伝えいたします。

なかなか厄介な病気で、最悪の場合は命に関わることもあるので、可能性があると感じる方は注意しましょう。


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ナルコレプシーとは?

ナルコレプシーは睡眠障害の一種で日本語では「居眠り病」となります。

日常生活において急激な眠気に襲われて、必死に起きていようと思っていても居眠りをしてしまう病気です。

周りの人たちからは「だらしない」とか「大人になって情けない」という視点で見られることが非常に多く、本人も意識して起きようと努力しているのに逆らうことが出来ないので、精神的に追い詰められてうつ病といった違う病気を発症してしまうことすらあります。

特徴としては、睡眠時間をしっかりと確保しているのにものすごく眠くなってしまうといった点があります。

寝不足や睡眠時無呼吸症候群といった原因がなく、しっかりと質の高い睡眠を確保しているのに日中に眠くなるのです。

日本では、この突発的に眠気が襲うナルコレプシーを600人に1人が発症していると言われており、13~14歳が発症のピークと言われているようです。

日本で約20万人は発症者がいると予測されているのですが、治療を受けている人は1万人程度と言われているので、放置されていることが多い病気となっております。

ナルコレプシーの症状をもう少し詳しく

ナルコレプシーの症状は、しっかりと質の良い睡眠をとっているのに、活動時間中に突発的な睡魔が襲ってきて耐えられなくなるといったものです。

これは非常に厄介で、車の運転中でも気絶するかのように意識がなくなったりします

必死に意識を保とうとしてもあらがえなく、刺激のあるガムといった睡眠防止作用があるものを使っても無意味で眠りに至らせてしまいます。

車の運転中でも気絶するように眠ってしまうこともあるので、最悪の場合、命に関わるのです。

通常の眠気との違いは、寝不足で頭がぼーっとするとか、寝不足で興味の無い会議で眠ってしまうというものではなく、スポーツの試合中や会議で自分の発表中といったあり得ないタイミングで眠ってしまうものなので、周りの人たちも病気を疑ってくれることもあります。

このように、睡眠時間が足りているにも関わらず、眠ってしまうのでこのナルコレプシーも分類的には「過眠症」に該当するのです。

原因はストレス?

ナルコレプシーの原因は脳内の神経伝達物質である「オレキシン」の分泌が不足してしまうことにあります。

このオレキシンが視床下部から分泌されることで脳に存在する受容体がこれを受け取り脳が覚醒状態になってくれます。

しかし、このオレキシンが圧倒的に不足すると覚醒状態ではなくなってしまうので急に眠くなるのです。

ただし、このオレキシンが出にくくなる原因については分かっていないようです。

一説にはストレスがひどい状態になると脳の障害と言ったトラブルが発生しやすくなるのでナルコレプシーになる確率も上がると言われていますが、未だに明確な原因究明が出来ていない状況のようです。

昔からある程度知られている病気だったのですが、未だにはっきりとした原因がわかっていないというのは驚きです。

遺伝する?

ナルコレプシーの検査方法は色々とあります。

それは睡眠時ポリグラフ検査や反復睡眠潜時検査といったものの他に、HLA遺伝子検査というものがあるのです。

つまり、ナルコレプシーは今のところ遺伝する傾向が強いという認識にあると言うことです。

一つ見た資料では、「ナルコレプシーには1型と2型が存在し、ヒト白血球抗原(HLA)遺伝子検査DQB1*0602と関わりがある」というデータがありました。


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人間はこのHLAを見ることで病気になりやすいのかどうかを判断できるので、ナルコレプシーの場合もこのHLAを検査するとのことです。

つまり、ナルコレプシーは遺伝する可能性が高く発症した人が身内にいたら、他の親族でも発症する可能性が高いということになります。

病院の何科を受診?

ナルコレプシーの疑いがある人は睡眠外来を受診するのが良いでしょう。

この睡眠外来は大きな病院以外にないことが多く、どこに行っていいか分からない場合はかかりつけの医師に自分の症状を説明して紹介状をもらった方がいいでしょう。

会社勤めの方で比較的大きな会社に勤めている方は、会社にいる産業医に相談するのも有効です。

ナルコレプシーは医師の間でよく知られている病気なので、症状を説明すると理解を示してくれる確率が高く専門医を紹介してくれる可能性も高くなっております。

そばに大きな病院がなくかかりつけの医師もいないという方は、近所の内科でもいいので行って相談することからスタートしましょう。

検査・診断方法

ナルコレプシーの診断方法は「エップワース眠気尺度(ESS)」というチェックシートを使うことです。

これは病院でも使われている簡単なテストなので、まずはこちらを試してみてください。

実際にテストを受けてみたいという方はこちらのサイト(http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/201303/hot.html)で試してみましょう。

合計点数が11点以上の場合はナルコレプシーの疑いがあります。

ナルコレプシーではなかったとしても、何らかの睡眠障害の恐れがありますので、しっかりと診てもらってください。

それ以外にはアクティグラフ・睡眠時ポリグラフ検査(PSG)・反復睡眠潜時検査(MSLT)・HLA遺伝子検査・髄液オレキシンの測定を行います。

臨床症状や先のテスト、そしてこれらの検査方法を使ってナルコレプシーかどうかを調べるようです。

治療方法

ナルコレプシーの原因は脳内の神経伝達物質である「オレキシン」の分泌が不足してしまうことから、この分泌がうまくいくようになるための薬を使います。

具体的には「中枢刺激薬」と呼ばれているメチルフェニデートやモダフィニルといった薬を使うことになるでしょう。

また、生活リズムが不規則で夜勤と日勤を繰り返すような仕事をしていると、睡眠のコントロールが難しくなりますので、ナルコレプシーを発症している方は規則正しい生活を送るために転職なども考えないといけなくなります。

ただ単に、生活リズムが乱れているという方はそちらの改善も考えましょう。

薬の副作用は?

ナルコレプシーの治療として用いられる薬には副作用が出る可能性があります。

100%出てくるものではありませんが、出てき得るものであるという認識を持つ必要があります。

具体的にはメチルフェニデートなら肝不全・黄疸・頭痛・動悸などの副作用が出る可能性があるとされています。

モダフィニルなら頭痛・食欲低下・動悸・肥満などの副作用が出てしまう可能性があるようです。

 

ナルコレプシーにつきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。

Medical Note ナルコレプシー

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか?

本記事ではナルコレプシーに関する情報をお伝えいたしました。

ナルコレプシーは昔は治療法も見つかっていない非常に厄介な病気だったのですが、今ではある程度の治療法が確立されているので、その部分を心配する必要は無いでしょう。

ただし、具体的な発症の原因が遺伝的なもの以外に見つかっていないので、予防方法が分からない点が悩ましいところです。

車の運転中に突然発症してしまうと命に関わってしまうので、気をつけるべき病気となっております。


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