アデノウイルス結膜炎の症状や潜伏期間!保育園や会社は出席停止?
アデノウイルス結膜炎の潜伏期間と登園などについて
アデノウイルスによる結膜炎は感染力も非常に強く、症状が重くなりがちの非常にやっかいな結膜炎です。
このアデノウイルスの潜伏期間や、感染した時の保育園や会社は出席停止となるのかを中心に本記事ではお伝えしていきます。
たかが結膜炎といって侮ってはいけません。
感染力が強いというところが一番の注意点ですよ!
アデノウイルス結膜炎の症状
まずアデノウイルスが原因で起こる結膜炎には2種類あるということをお伝えします。
それは、はやり目(別名:流行性角結膜炎)とプール熱(別名:咽頭結膜熱)です。
この2種類の結膜炎は子供たちで集団感染しやすくニュースとなって取り上げられることもしばしばあるため、耳にしたことがある方も多いかもしれません。
それでは、はやり目の症状ですが、結膜の充血・まぶたの腫れ・目ヤニ・流涙が増える・目の痛みといったものになります。
基本的に、はやり目はプール熱よりも結膜炎の症状が重く出ることが多く、炎症がひどくなりやすいのが特徴で、白目部分だけではなく黒目の部分にも炎症を引き起こすこともあります。
次にプール熱は結膜炎の症状である充血・目ヤニ・涙目・目の痛みの他に高熱・咽頭炎・鼻水・頭痛といった症状があります。
プール熱の特徴は目の症状以外にもあるということです。
潜伏期間は?
アデノウイルスの潜伏期間は1週間前後となっております。
ちなみに潜伏期間とは感染してから症状を発症し始めるまでの期間であり、ウイルスが活動期に入るまでの期間とも言います。
このようにアデノウイルスは潜伏期間がやや長い傾向にあり、感染してもすぐに発症するわけではありません。
最初は異物感などの軽い症状が出て目にゴミが入ったと勘違いしがちです。
やがて症状が本格的に出てくると、目ヤニが多くなってかゆみや目の痛みなどの結膜炎の症状がでてきます。
また、感染はしているけれども発症していない健康保菌者によって感染拡大するケースもあります。
保育園は出席停止?
プール熱やはやり目といった病気にかかってしまったら、症状が出ている場合は登園禁止、そして症状が無くなった後2日間も登園禁止となります。
そのための判断基準としてはプール熱の場合は発熱・咽頭・結膜の症状がなくなってから2日経過するまで、そしてはやり目では目ヤニなどの結膜炎の症状が出てから2日経過後を目安としましょう。
ただし、どちらの症状が出ていたとしても医師の証明がないと登園は不可となりますので、自分で勝手に治ったと判断しないよう注意してください。
必ず症状が治まったと思ったら病院に行って医師に確認をとってくださいね。
会社は休むべき?
幼稚園を含む学校の場合はアデノウイルスによる結膜炎になったら出席停止となりますが、会社の場合は会社によって違い、場合によっては出席する必要があります。
つまり学校等は法律によって出席が禁止されておりますが、会社の出勤に関してはこのような法律が無いのです。
そのために判断するのは医者と職場の上司や管理者となります。
まず医師がOKを出していたとしても職場から出勤不可という指示がでたら、休むこととなるでしょう。
次に医師が出勤不可と言っても会社から出勤せよと言われたら出るしかありませんが、あまりに症状がひどかった場合は医師の証明書があれば休めるかもしれません。
それでも、出勤を余儀なくされた場合は目をこすらないこと・手を頻繁に洗うこと・周りの人に注意喚起してうつさないように努力することが大切になります。
また、休めという指示があった場合、状態が良くなっても会社によっては出勤許可をもらう必要があるので、必ずそこは会社に確認しておきましょう。
この場合、医師に診断書を書いてもらえば問題ないと思います。
検査方法について
アデノウイルス結膜炎の検査方法は病歴やウイルスの流行状況から推察している部分もありましたが、今ではアデノウイルス迅速検査キットなどが用意されているのでそちらを使うことになるでしょう。
これを使った場合の検査方法はとても簡単になっており、綿棒を使って目の粘膜や喉の粘膜を採取してそれを調べるだけです。
そこまで難しいことでもなく患者の負担も軽くなったので、心配することは特にないでしょう。
だいたい15分程度あれば判明しますし、ほぼ100%判定できるので安心安全です。
自然治癒する?
ここで悲しいお知らせとなってしまいますが、アデノウイルスによる結膜炎の治療方法は確立されておりません。
眼科に行って処方される薬はあくまで症状を抑えるものであって、症状を治すものではないのです。
そのため、基本的に対処療法を行いつつ自然治癒を待つしか方法が無いと言えます。
さらには一度感染したからといって免疫ができるわけではないため、人によっては何度も感染してしまうこともあるでしょう。
ですので、子供のうちに感染しているからといって大人になって感染しないというわけではありません。
お子さんがアデノウイルスに感染した場合、親が感染経験があるからといって対策を怠ると親も感染することがあるので注意してくださいね。
目薬は役立つ?
前述したとおり、自然治癒にて治すしかアデノウイルス結膜炎の対処方法はないのですが、別の細菌による感染を防ぐために抗菌薬の点眼を用いることがあります。
症状が重い場合はステロイド薬の点眼薬も処方されますが、ドラッグストアでも抗菌目薬は発売されているのです。
代表的なものでいえば、「サンテ抗菌新目薬」や「ロート抗菌目薬EX」といった名前に抗菌が入っているものとなります。
症状が重い場合は医師にかかるのが基本ですが、症状が軽い場合はこのような抗菌目薬のドラッグストアの方と相談して選ぶのもいいかもしれません。
完治する?後遺症が残る?
病気の場合、一番気になるのは、後遺症があるかどうかだと思います。
細菌性結膜炎やアレルギー性の結膜炎の場合は後遺症は残りませんが、アデノウイルスのようなウイルス性結膜炎の場合は角膜に濁りが生じる角膜混濁や光が反射して見えるといった視力に影響が出ると言った後遺症が残ることがあります。
この濁りの除去には抗炎症作用の点眼薬を使用することになりますが、治るまで時間がかかるケースもありに数ヶ月から1年以上の期間を有することがあります。
注意点としては自覚症状が無かったとしても途中で通院を止めるようなことをしないことでしょう。
後遺症が治るまでの期間がさらにのびてしまいます。
アデノウイルス結膜炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は「アデノウイルス結膜炎の症状や潜伏期間!保育園や会社は出席停止?」と題して、アデノウイルスによる結膜の症状や感染した場合の保育園や会社への対応についてお伝えしてまいりました。
学校や保育園では学校保険安全法で登校・登園できませんが、社会人では上司の判断で場合によっては出社する必要があることがわかりましたね。
たしかに、休めるなら休んだほうが間違いなくいいのですが、どうしても出勤しなければいけない場合、他の人にうつさないための配慮を最大限する必要があります。
感染力が本当に強いため少しでも油断すると他の人に感染することになるでしょう。
目に症状がありながらの仕事は本当にしんどいと思いますが、何とか他の人に同じようなつらさを味わわせないよう感染防止に気を配りましょう。
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