起立性調節障害の症状や診断法と治し方【不登校の原因に?】

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起立性調節障害の症状や診断法と治し方【不登校の原因に?】

起立性調節障害の原因や漢方薬など治し方【大人でもなる?】

起立性調節障害はちょっとした貧血や低血圧と勘違いされてしまいますが、症状が重いものも多く子供の場合は不登校といったトラブルの原因になりかねません。

どうして発症するのか、診断方法はどのようなものか、治し方は存在するのかといった気になる部分が色々あるかと思います。

本記事では日常生活に影響を及ぼしてしまう起立性調節障害について記載いたします。


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起立性調節障害の症状

起立性調節障害の症状は多岐にわたります。

立ちくらみ・朝に起きられない・倦怠感・頭痛・イライラ・集中力の欠如・食欲不振・寝付きが悪い・失神などいろんな症状があります。

いわゆる病気のように発熱するとか咳が出るといった類いのものではありません。

この起立性調節障害は英語で「Orthostatic Dysregulation」と表現するので、短く表記するときはODの二文字になります。

元々低血圧気味の方がこの起立性調節障害も煩ってしまうと夜、普通に眠れなくなってしまい、朝が起きられない状態になってしまいますので朝が来るのがイヤになります。

立ちくらみも多く発生するので起き上がるのもキツイのです。

そして、立ちくらみだけではなく、立ち続けていると気持ち悪くなってしまうというケースもあるなど、体調不良が襲ってきます。

ただし、先ほど説明したようにウイルスや細菌によるものではないので、知らない人から見ても病気には見えず困惑してしまうでしょう。

本人はいたって体調が悪いのです。

診断方法について

診断方法はいくつかありますが、次の「子どもに起こりやすい起立性調節障害」にあるようなチェック項目から自分で発症しているかどうかを調べることも出来ます。

出典:社会福祉法人恩賜財団済生会 https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/od/

そこでいくつか該当する項目があった場合は病院で診てもらうといいでしょう。

病院で起立性調節障害の疑いがあると診断された後は、客観的検査として新起立試験を実行することが多いようです。

これは10分間ほど臥位で寝かした後に起立させた時に、血圧や心拍数の変化がどうなっているのかをチェックするものとなっております。

この起立性調節障害には起立直後性低血圧・体位性頻脈症候群・神経調節性失神・遷延性起立性低血圧の4種類の人がいるので、先ほどの診断からどのタイプかを判断するようです。

治し方について

起立性調節障害は自律神経失調症の一つであり自律神経の乱れを整えるしかありません。

つまり、自律神経が正されるような生活をすることが必要となります。

たとえば、朝は日の光を浴びて体内時計を整えるとか、夜更かしはしないようにするとか、睡眠の質を向上させるために寝る前はパソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトを見ないようにするとか、適度に身体を疲れさせるために毎日運動をするとか、ストレスがひどすぎる場合はストレスコントロールが出来る環境を整えるといった行動が必要なのです。

また、起立性調節障害の人は血液量が少ないという記載も多いので、水分補給も意識した方がいいでしょう。

塩分補給も重要とのことですが、現代社会では塩分は必要十分すぎるほど摂取されている傾向にあるので一般的な人はあまり意識しなくてもいいでしょう。

漢方薬など薬物療法について

ストレスからきているものも多いので、それらストレスを緩和させるために漢方を使うなどの対処法もありますが、血液が不足している場合は増血剤を使ったり血管収縮がうまくいっていない場合は血管収縮を改善する薬を使うこともあるようです。

ただし、薬のみに頼って治るものではないので、水分補給や生活リズムを正すといった薬に頼らない治療法も続ける必要があるでしょう。


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小学生や中学生の不登校の原因に?

この起立性調節障害の原因は自律神経の乱れによって循環器系の調整がうまくいっていないことのよるものと言われております。

つまり、自律神経が乱れやすい人が発症しやすい症状ということです。

この自律神経の乱れが出やすいのは二次成長期の子供です。

子供は小学生から中学生になる時に二次成長期を迎えますが、身体の変化と共に神経系の変化も起こるので自律神経が乱れやすくなります。

特に、生真面目で色々とため込みやすいタイプの人はメンタル的にダメージを受け続けやすいので、この起立性調節障害になりやすいと言われております。

お子さんが今まで元気だったのに急に朝が弱くなって起きられなくなりイライラすることが増えて調子が悪いように見えるという時は、この起立性調節障害を疑いましょう。

朝がとにかく苦手になり夜も眠れなくなってイライラしやすい状態になりますので、起きるという行為が何よりも苦手になり不登校になる確率も非常に高くなるとされています。

一説には起立性調節障害になった子供はだいたい60~70%の割合で不登校になると言われています。

ウィキペディアの情報では「日本の小学生の5%、中学生の約10%にみられ男女比は 1:1.5〜2」という記載もありましたので、かなり大きな問題と言えそうです。

原因について

原因は先ほどから触れているように自律神経の乱れです。

そのため、大別すると自律神経失調症の一つになります。

自律神経の働きが弱っているために様々な症状が引き起こされていると考えましょう。

血圧や脈拍や胃腸の動きなど様々な部分に自律神経が関わってきますので、うまく調整できていない人は色々な症状が出てしまいます。

活動する時に優位になるべき交感神経系とリラックスしている時に優位になるべき副交感神経系が理想のタイミングで優位になってくれないと動きにくい身体になったり、休みにくい身体になったりします。

身近なところだと立ちながら活動している時は自律神経が下半身の血管を収縮させることで下半身に血液が集中しないように調整してくれるのですが、この調整力が弱くなってしまうので下半身に血液が集中して脳貧血状態になります。

自律神経が乱れやすい状況にある人が発症しやすいのですが、遺伝性のものでもありますので家族の中に同じような症状で苦しめられている人がいる場合は要注意です。

起立性調節障害は大人でもなる?

起立性調節障害は自律神経の乱れによるものなので、常日頃から自律神経が乱れがちな人は大人でも発症します。

二次成長期の子供はメンタル面の変化も著しいので発症しやすいのは事実ですが、大人でもメンタル的に追い込まれている人は発症しやすいという情報もあるのです。

たとえば会社で日々上司に怒られている人や仕事で追い詰められ続けている人たちが危険と言えます。

そのような方たちはうつ病になる可能性もかなり高いのですが、起立性調節障害になる可能性も高くなっているようです。

メンタル的にかなり疲れている人たちなので、どんな病気や症状が出てもおかしくないのですが、この起立性調節障害が出てしまったらかなり重症であると考えた方がいいでしょう。

子供の発症例が非常に多いので子供向けの病気と言われておりますが、メンタル的に追い込まれ続けている大人が発症してもおかしくないものとなっていますす。

 

起立性調節障害につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。

社会福祉法人 恩賜財団済生会 子どもに起こりやすい起立性調節障害

 

最後に

以上、いかがだったでしょうか?

本記事では起立性調節障害について記載致しました。

起立性調節障害は現代のたくさんの子供を苦しめている症状の一つなので、親が知らないと対処が難しいです。

知らないで親が子供を責めるとますますメンタル的に追い込まれて悪化することもありますので、まずは親の理解からスタートしましょう。


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