水疱瘡で熱が下がらない時は解熱剤?お風呂やシャワーはOK?
水疱瘡で熱が続く場合の対処法について
水疱瘡による熱の症状は人それぞれではありますが、人によっては熱が下がらないで解熱剤に頼りたくなることもあるでしょう。
しかし一般的な風邪ならば風邪薬で対処できますが、水疱瘡で一般的な風邪薬を使うのは大丈夫なのかどうか知らない人も多いのではないでしょうか?
本記事では水疱瘡で熱が下がらない時は解熱剤を使っていいのか、またお風呂やシャワーはOKなのかを中心にお伝えします。
水疱瘡で高熱が続き下がらない時は解熱剤を使って良い?
水疱瘡には発熱の症状が出ることがありますが子供の場合は高熱になることは稀で、なったとしても長く続くことはありません。
大人の場合は症状が重くなるケースが多いので、高熱が続くこともあります。
この時に注意が必要なのは市販の解熱剤を使う場合、アスピリン系の成分が含まれていると重い脳症を引き起こすことがあるので、使用は絶対に避けねばならないということです。
どうしても市販の解熱剤に頼りたい場合は成分表をよく確認してアスピリンが入っていないかどうかを確かめる必要があるでしょう。
ただ、発熱の症状を抑える時でも医師から処方してもらった薬を使うのが一番なので、市販薬に頼るよりも病院に行って薬を処方してもらうようにしましょう。
熱が下がらない時の基本的な対処法は?
熱が下がらない場合は、医師から処方された薬を飲むことの他にも水分をまめにとって安静に過ごすことが大切になります。
どの病気にも言えることですが、発熱は思った以上に体力を消耗しがちなので、水分をこまめにとって休むようにして体力を落とさないようにしてあげましょう。
また、発疹が口の中に出てしまうケースもあり口の中が染みて普段食べれるものが食べられなかったり飲めるものが飲めなくなることがあります。
その時は食べやすいものと飲みやすいものを用意して水分不足にならないように気を配ってください。
水疱瘡での発熱時にお風呂やシャワーはOK?
水疱瘡になってしまった場合に絶対にしてはいけないことは発疹や水ぶくれを刺激してかゆみや痛みを悪化させてしまうことです。
そしてお風呂やシャワーはその刺激に該当してしまうので、基本的に避けるようにして、蒸しタオル等で水ぶくれや発疹を刺激しないように汗を拭いてください。
また、拭くときもこすってしまうと悪化してしまうので、拭き方にも気を付けましょう。
どうしてもお風呂に入りたいという方は、お風呂に浸かるのは自重して温度を下げたシャワーのみを浴びるようにしましょう。
このお風呂に関しても、かかりつけの医師に指摘されることがあるので言われた通りにしてくださいね。
熱はいつから出る?なぜ発熱する?
水疱瘡の初期症状は発熱や発疹で、人によっては発熱の方が先にあったり、発熱そのものがほとんど無い人もいます。
そのため熱が出るのは一番最初の初期症状の時で、期間はだいたいですが2日くらいで引いていきます。
何故発熱するのかというと、体内に入っているウイルスや細菌の増殖を抑えて白血球の働きを支援するために発熱しているのです。
そのため下手な解熱はウイルスや細菌を助長させてしまって症状を長引かせる原因となるので、あまりおすすめできません。
ずっと高熱が続いて下がらなかったり、40℃を超えるような高熱になってしまった場合に解熱剤を使うようにしましょう。
この辺りはお医者さんにしっかり相談して下さいね。
大人の水疱瘡の方が高熱の期間が長くなる?
水疱瘡は子供よりも大人になってからかかったほうが、症状が重くなる傾向にあります。
そのため大人の場合は高熱の期間が長くなってしまうことも良くあります。
最悪なのがいつまでたっても高熱や頭痛が治まらないで、合併症を引き起こしてしまう場合です。
ここで考えられるのは無菌性髄膜炎や水痘脳炎、あとは肺炎といったところでしょう。
これらは高熱がいつまでも続いたり高熱と頭痛がずっと続いていると引き起こしてしまう可能性が高い病気となっています。
特に免疫力が落ちている人ほど悪化しやすいので、ストレスを非常に多く抱えてしまっている人や疲れが溜まってしまっている人は注意してください。
大人の場合、子供とは違って合併症を引き起こしやすく、重症化しやすいので気を付けましょう。
熱が出ないこともある?
既に少し触れていますが水疱瘡の症状の一つに発熱があり、子供の場合はこの発熱の症状が非常に弱い微熱で済んだり、全く出ないこともあるでしょう。
発熱の症状が無いことは良いことなのかどうかは、何とも言えないところではありますが、発熱があれば何らかの病気を患っていると気が付くことができるのであながちマイナスというわけではありません。
しかし、水疱瘡は発熱という分かりやすい症状の他にもっとわかりやすい発疹という症状が必ず発生するので、間違いなく気が付くことができます。
あくまで発熱があるかどうか、高熱になってしまうかどうか、そして時期が発疹と同じになるかそれよりも前になるかは発症する患者次第によって変わってきますので、熱が無いから別の病気であると考えてはいけませんよ。
熱以外の症状は?
水疱瘡は水痘ウイルスによって発生する感染症で、感染力が非常に強く10~20日間も潜伏するので気が付いたら一気に感染者が増殖していたというケースもあります。
発症した場合の症状は、とにかく全身に赤い発疹が急速的に広がります。
この発疹がやがて水疱になって、かさぶた状態になるのです。
この水疱からかさぶたになるタイミングが非常にかゆく、かきむしってしまうことがあります。
合併症で肺炎や気管支炎になってしまうケースもありますが、かゆみ以外に特に感じないという人もいるでしょう。
人によっては多少の発熱や頭痛、だるさなどの症状が伴うこともありますが、症状の軽さから虫刺されとして勘違いされることもあるようです。
水疱瘡の感染から治るまでの経過は?
それでは水疱瘡に感染してから治るまでの経過を、薬を飲んだりしないケースで順を追って説明したいと思います。
まずこれは人によって変わってきますが、前兆症状として発熱やだるさが発生するケースがあります。
この発熱は2~3日続きますが、発熱と同時に発疹が始まるケースもあります。
発熱による症状が出てから1~2日後に赤いぶつぶつがあらわれて全身に広がっていきます。
その後そのぶつぶつは水ぶくれへと変化して1週間後くらいにはかさぶたに変化していくでしょう。
もっと大まかに書くと、発熱(1~2日)→発疹(数時間)→水ぶくれ(1週間)→かさぶたといった感じです。
この発熱はずれこんだり発生しないこともあるので覚えておきましょう。
水疱瘡につきましては次のページも参考にしてください。
水疱瘡につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
医療法人 及川医院 水痘(みずぼうそう)と帯状疱疹
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では水疱瘡で熱が下がらない時は解熱剤を使っていいのか、お風呂やシャワーはOKなのかをお伝えしました。
水疱瘡による発熱は人によってバラバラで、重い人や軽い人、または全くない人もいるということが分かりましたね。
そして大人の場合は症状が重くなりやすく、高熱が続いて最悪肺炎などの合併症を引き起こして熱がずっと続く危険性もあることが分かったと思います。
また、シャワーやお風呂は刺激になってかゆみに繋がるので可能な限り控えるのが正解ということでした。
また、解熱剤を使う時は市販の薬を使うと水疱瘡の場合は危険な成分が混ざっていることがあるので注意する必要があり、医師に診てもらって指示を仰いだ方がいいでしょう。
本記事が水疱瘡における参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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