水疱瘡の感染時期は子供や乳児が多い?大人や妊婦は危険?
子供・乳児・大人の水疱瘡への感染について
水疱瘡は子供や乳児が発症しやすい病気で、大人や妊婦が感染すると危険と言われている病気です。
しかし、なぜ子供の方が感染することが多いのか説明できる人は少ないでしょう。
本記事では水疱瘡の感染時期はなぜ子供や乳児が多いのか、なぜ大人や妊婦は危険なのかを検証してお伝えします。
水疱瘡に感染する時期はなぜ子供や乳児が多い?
水疱瘡は一度発症すると、再度かかることはないのですが非常に感染力が高い病気であるため、一度発症したことがある大人はかからないで、発症したことが無い子供が高確率で発症してしまいます。
そのため結果的には乳児や子供のころにかかる人が非常に多くなってしまうのです。
変な言い方になってしまいますが、逃れることができなかったという感じです。
人によっては乳児の時に感染するので、全く発症した記憶が無い人もいるでしょう。
そのような人たちは親に「自分は水疱瘡になったことがあるのか?」と確認するのがいいと思います。
親によっては病院に行った人もいるでしょうし、母子手帳に記録としてしっかりと残っていることもあるでしょう。
大人だと重症化する?
水疱瘡は基本的に子供や乳児にかかる病気で、一度感染するともう一度かかることが無い病気です。
つまり大人が感染するといのは子供のうちに感染しなかった人ということになります。
ここでもし大人が感染した場合はどうなるかというと、子供よりも重症化しやすいようです。
これは年齢が上がるにつれて重症化の危険が高まると言われており、最悪命を落としてしまうこともあるようです。
実際に年間20人前後の人が、水疱瘡で命を落としているなので甘く見てはいけません。
妊婦の水疱瘡は危険?
妊婦が水疱瘡になるのも非常に危険です。
まず、妊婦が発症してしまうと妊娠初期だと胎児・新生児に重い障害を起こす可能性があります。
そして出産直前に感染してしまうと、新生児に高確率で感染してしまい、高確率で重症化して亡くなってしまうことになるようです。
そのため、風疹や水疱瘡は妊娠する前に予防接種やワクチン接種を必ず行って、妊娠中に感染しないようにしてください。
もしワクチン接種ができなかった場合は、身近にいる同居人に予防接種やワクチン接種を徹底的に行うようにして感染しないようにしてください。
感染経路や感染期間は?
水疱瘡の感染経路は「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」と全ての感染経路が該当します。
感染拡大するのかどうかは空気感染の有無になりますが、水疱瘡は空気感染し感染力が強いため一人が感染しただけで集団感染に発展することがよくあるのです。
また、水疱瘡の感染力が強い期間は発疹がでる前日から水疱がかさぶたになるまでのだいたい7~10日なので、発疹が出る前に感染が広がる危険性があります。
ちなみに免疫のない人が家庭内感染する確率は約90%となっているため、非常に高確率となっています。
接触感染と飛沫感染はある程度注意していれば防ぐことができますが、空気感染は防ぐのが難しく、さらには感染者が発疹が出る前に空気感染でうつされてしまうようなケースはほとんど防ぐことはできないでしょう。
お風呂でうつったりする?
水疱瘡になっている方はお風呂に入らない方がいいでしょう。
やはり兄弟など家族にうつってしまう確率が高まります。
また発疹によるかゆみが悪化するケースがありますので、掻きむしる可能性が高まり水疱瘡が治まってもひどい跡が残ってしまうようになったりします。
ですので湯船に浸かるのではなく、あくまで濡れたタオルなどで体を拭く程度に抑えましょう。
ただし、タオルで体を強く擦るのも良くありません。
1週間程度でかさぶたになりますが、医師にきちんと許可を貰ってからお風呂に入るようにしましょう。
水疱瘡の子の兄弟は登園しても良い?
水疱瘡になった本人は100%休むことになるでしょうが、兄弟がいる場合はどうしたらいいのでしょうか。
水疱瘡自体が学校保健安全法で「第2類学校感染症」に分類されておりますので、出席停止になるのですが、その子の兄弟はそのルールの対象外です。
発症していたのなら話は別ですが発症していないのなら当てはまりません。
これはマナーや道義的な範疇で考える必要がありますので、かかりつけの医者、保育園や学校の先生に相談して決めるといいでしょう。
自分で勝手に判断するのは避けた方がいいと思われます。
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感染予防の方法は?
水疱瘡は空気感染してしまうほど感染力が強い病気になっているので、一番の感染予防はワクチンの予防接種となっています。
基本的に水疱瘡の予防接種は2014年10月から任意接種から定期接種に変更になっているのですが、対象は1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までになっているので、そこから漏れてしまった人も必ず予防接種を受けるようにしてください。
この予防接種ができなかった人で予防を行いたい人は、うがいと手洗いを徹底的に行ってマスクを家の中でもつけるようにしましょう。
さらには家の中の空気も新鮮なものに切り替えるようにするために換気を頻繁に行ってください。
ワクチンを接種してもかかることがある?
水疱瘡は予防接種を受けたとしても100%感染が防げるようになるわけではなく、水疱瘡に感染してしまう可能性があります。
しかし、感染してしまったとしても体内に抗体ができているため、症状がかなり軽くなります。
実際に予防接種を2回受けた人で感染してしまった人は、かゆみは多少出たけれど熱がほとんどでないで元気いっぱいだったそうです。
それでも集団感染する危険性があるので症状が軽かったとしても学校や幼稚園は出席停止となります。
だいたい1週間程度は休みとなってしまうので、子供がかかってしまった場合は親もある程度付き添う必要があるでしょう。
水疱瘡に感染した時の対策
では水疱瘡になってしまった場合の対策をいくつか紹介しましょう。
まずお子さんがかかってしまった場合に必ずやらなければいけないことは爪を短く切ってかきむしりを防止することです。
そして処方されたかゆみ止めと抗ウイルス薬を必ず指示された期間使うようにしてください。
とくにかゆみ止めを塗るときは、例え前に塗ったものが肌に残っていたとしても剥がさないで上から塗り重ねるようにしてください。
そして、強い刺激はかゆみに繋がることがあるので熱いお風呂・シャワー・こすれるとかゆみが出る服は良くありません。
それ以外にも室温が高いとかゆみが強まってしまうので、室温を低めにするようにしてください。
感染したらいつまで保育園を休む?
まず水疱瘡は強力な感染症なので、登園や登校が出席停止となります。
これは具体的な期間は定まっていないので、水疱瘡の水ぶくれが治まってかさぶたの跡がある程度治まったら病院に行って判断してもらうようにしてください。
だいたい、発熱や発疹が出てから、かさぶたができるまで1週間といったところなのですが、水疱瘡の場合は水疱がかさぶたになるまでは強い感染力があるので、1週間たったとしてもまだ水疱が残っているなら外出しないようにしてくださいね。
基本的に感染力が強い期間は出席停止期間になるので、その期間中で許可が下りることはありません。
水疱瘡につきましては次のページも参考にしてください。
感染時期など水疱瘡につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では水疱瘡の感染時期はなぜ子供や乳児が多いのか、大人や妊婦は危険なのかを検証してお伝えしました。
水疱瘡は子供のころに発症しなかった場合、大人になってから発症することがありますが、大人になってから感染すると重症化してしまう傾向にあるので危険な状態にならないようにするため、子供のころに感染しているのかを親に確認して感染していないならワクチン接種を行ってください。
また、妊婦さんが発症してしまうと妊娠時期にもよりますが胎児や乳児に危険が及ぶ危険性が高いので注意してくださいね。
本記事が水疱瘡における参考として皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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