水疱瘡は予防接種をしてもかかる?効果や発熱など副作用は?
水疱瘡の予防接種の効果や副作用について
水疱瘡は予防接種が必要な病気と言えますが、その予防接種の費用がいくらかかるのか、効果があるのかまたは発熱などの副作用はないのかが気になっている人も多いでしょう。
本記事では水疱瘡の予防接種をしてもかかる確率はあるのかや予防接種の効果、発熱など副作用があるのかも検証していきます。
予防接種をしても水疱瘡にかかる?効果は?
基本的に水疱瘡の予防接種は1回でも80~85%程度予防すると言われています。
そして2回目の予防接種を受ければ90%以上の人が感染を予防できるようになるようです。
このような記載からも分かるように2回予防接種を受けたとしても100%防げるようになるわけではないので、感染してしまう人も中にはいるのです。
しかしかかってしまった場合、全くの無意味かと問われた場合、そういうわけではありません。
あくまで予防接種を受けて、かからなかった人と比べて抗体をつくるのがうまくいかなかっただけで、ワクチンの効果は間違いなく出ているため、症状が予防接種を受けなかった場合よりもかなり軽くなるのです。
そのため予防接種をして感染したけど、発熱は全くなく発疹も異常に少ないという方もそこそこいるのです。
副作用は?
水疱瘡のワクチン接種は1回目なら無料となったことで受ける人も格段に増えております。
しかし増えているために気にされることが多くなってきたのがこの副作用です。
予防接種における副作用は100%出るわけではありませんが、発症する確率も0ではないため気になるところではありますよね。
基本的に水疱瘡の予防接種において重い副作用はほとんどないとされています。
基本的に7%位の人が軽い副作用が出てくるようで、100万人に一人が重度の副作用が出るようです。
具体的にどのような副作用があるのかというと、発疹・蕁麻疹・摂取部位の腫れ・発熱・アナフィラキシーといったところです。
この中で一番重いのがアナフィラキシーで呼吸困難や発熱といった症状が予防接種後の30分以内に起こる可能性があります。
予防接種後に発熱した場合の対応は?
水疱瘡の予防接種で発熱が生じることがあります。
この発熱は38℃くらいの高熱になるケースや微熱がずっと続くケースがあるようです。
また、高熱の症状がひどかった場合ひきつけを起こす危険性もあります。
微熱の場合は水分をしっかり摂取できていれば特に問題はありませんので、排尿がきちんとあるのかを確認しつつ様子を見てください。
逆に高熱を引き起こしてひきつけ症状まで出ている場合はすぐに病院に行って診てもらう必要があります。
抗体の有効期間は?大人でも予防接種?
水疱瘡などの病気は予防接種を受けることで発症しにくくなりますが、永遠に続くものではありません。
ある程度の期間が過ぎてしまうことで抗体の有効な期間も過ぎてしまい、発症しやすい状態に戻ってしまうのです。
水疱瘡のケースではどの程度持つのかを調べたところ、一般的な水疱瘡ワクチンの有効期間は5~10年といわれております。
体質などの個人差で有効期間は大きく異なるという情報がいろいろなところで記載されているため、このように有効期間が5年も幅があるのでしょう。
また一生涯ワクチンの効果は続くという声も一部ではありますので、何とも言えないのが実状です。
それでも発症するケースがあるのは事実なので、子供のころに予防接種を受けたことがあるという大人でも受けたほうがいいかもしれません。
大人の場合、発症すると重症化するケースが多いので、お子さんがいる親は特に気を付けたほうがいいでしょう。
水疱瘡の予防接種のワクチンについて
予防接種について詳しく解説します。
国内で行われている予防接種は「乾燥弱毒生水痘ワクチン」になります。
これは生ワクチンで水痘のウイルスを少しだけ身体に入れることで軽い水痘にかかった状態にしますがこれは発疹まで症状が出るわけではないので安心してください。
稀に発疹が出る人もいますが、ほとんど軽くで済むようです。
この予防接種を受けることで80~85%以上の人が水疱瘡に対する免疫を得ることができます。
予防接種を行う時期は?
予防接種による水痘ワクチンの対象者は、生後12カ月から36カ月までの子供となります。
つまり1~3歳までということなので、その期間に必ず受けるようにしてください。
それ以外にも麻疹や風疹のワクチンも1歳から接種できるようになるので、合わせて行うことを推奨している病院も多くなっています。
また、インフルエンザワクチンとも同時接種が可能なので一回で済ませたい方はまとめて済ませてしまいましょう。
しかし、水痘ワクチンは1回の接種では免疫が持続しないことがあるので、2回接種することが推奨されています。
2回目の時期は?
何回も注射を行うのは嫌がる人も多いでしょうが、水疱瘡のウイルスに対する抗体を得るためには2回目を行うことが大切となります。
時期は1回目から27日以上空ければ摂取することが可能なのですが、基本的に日本小児科学会などは、3か月後に2回目の接種を行うように推奨しているのでそれに従うようにしましょう。
また、標準的な間隔は6カ月~12か月の間となっているので市役所からタイミングについて指摘されることもあるようです。
1回目は無料ですが、2回目は任意の接種になるため有料となりますが大人になってからの感染は重症化しやすいのできちんと2回受けるのがおすすめです。
費用について
先に触れていますが、水疱瘡における生後12~36カ月の幼児の予防接種は無料となりますが、その対象となるのは1回目だけで2回目は無料となりません。
この2回目はあくまで任意接種という形になってしまうのでそれなりのお金がかかります。
ずばりその金額は6,000~10,000円です。
これだけだと高いと感じてしまうかもしれませんが、自治体によっては補助が出てもっと安くできることもあるので自分の住んでいる自治体で補助が出ているのかどうかをまずは確認するようにしてください。
もともとは1回目も有料だったので、それを考えたらかなり良くなったと言えるでしょうね。
予防接種は帯状疱疹にも効果的?
水疱瘡の予防接種は同じウイルスが原因となっている帯状疱疹にも効果があります。
実際に米国での大規模臨床研究において水痘ワクチンが帯状疱疹の発症を抑制することが証明されていて、帯状疱疹の発症は51.3%減少して後遺症である帯状疱疹後神経痛の発症率も66.5%減少させています。
そのため、帯状疱疹を予防するためにもこの水痘ワクチンは効果があると言えるのです。
帯状疱疹は年間約60万人が発症している病気であるため、日本人は高確率でかかる病気ともいえます。
そうならないようにするためにも、積極的に予防接種を受けて発症しないようにしましょう。
水疱瘡につきましては次のページも参考にしてください。
予防接種をしても水疱瘡にかかるのかにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
kosodate LIFE 水疱瘡|予防接種したのになるって本当?受ける必要性は?【医師監修】
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では水疱瘡の予防接種をしてもかかる確率はあるのか、予防接種の効果や発熱など副作用があるのかも検証しました。
水疱瘡における副作用は出る確率が低いのですが、一回では免疫抗体をつくるのにうまくいかないケースがあるので2回行うのが大切ということが分かりましたね。
しかし、1回目は無料でも2回目は無料ではなく任意の接種となるので、いくらか費用がかかってしまうということでした。
ですが、大人になってから発症すると重症化するケースもあることや、予防接種を受ければ帯状疱疹になる確率も下げることができることを考えた場合、間違いなく2回目の予防接種を受けるのがおすすめなので、費用的にきついかもしれませんが2回目も受けさせてあげましょう。
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