子供の嘔吐の原因と対処法は?咳・発熱・下痢なしなど
子供が嘔吐しても元気なのは食べ過ぎ?原因と対処法は?
風邪の症状の一つに嘔吐といったものがありますが、実際に子供が嘔吐した場合は原因は何なのか、対処法はどうしたらいいのか心配でしょうがなくなるかと思います。
その時は、他に咳・発熱・下痢といった症状がないかを確認することも大切になります。
本記事では子供の嘔吐について原因や対処法を中心に触れてみたいと思います。
子供が嘔吐して熱なし下痢なしの原因は?
子供が気分を悪そうにしており、症状も嘔吐のみで終わってしまった場合、食べ過ぎといったものを考えるかもしれません。
咳・鼻水・熱・下痢などの症状が重なれば何らかの病気を疑うでしょうが、嘔吐のみだとそういった疑いは待たないこともあるかと思います。
実際のところは、嘔吐のみだった場合でまず可能性があるのは食べ過ぎですが、ノロウイルスである可能性もあります。
ノロウイルスは確かに下痢・発熱・腹痛などの症状も伴いますが、人によっては下痢しか症状が出ない方や嘔吐といった症状しか出ない方もいるのです。
そのため、嘔吐症状があるのなら前日に何を食べたのかをまず思い出してください。
1日2~6回程度の嘔吐があったらノロウイルスを疑いましょう。
例え嘔吐症状があったとしても、他の症状が一切なく1回吐いた後は元気な状態が続いているのなら様子を見ましょう。
顔が青白かったり、何度も吐いていたりするのなら病院を受診してください。
子供が嘔吐しても元気な原因は?
はっきりと具合が悪そうにしているのなら、どのような方であれ病院に行くことをまず考えるでしょうが、他の症状が一切なく、むしろ元気に遊びまわっている場合はどうしたらいいのか判断に迷いますよね。
基本的に子供は大人よりも体の各器官が未成熟なので、ちょっとしたことが原因で吐いてしまうことがあります。
例えばせき込んでしまった時や食後に運動をしてしまった場合に多いですね。
そのような子供の場合は、まず口の中をゆすいで不快感を取り除き様子を見ることを考えるといいでしょう。
赤ちゃんの場合は、排気がうまくいかないのでミルクを戻してしまうことがありますが、こちらも病気ではなくそうなってしまうこともあることを念頭に少し様子をみるといいでしょう。
嘔吐して発熱している原因は?
高熱と嘔吐が発生している場合に考えられるのはインフルエンザでしょう。
インフルエンザは流行性が非常に高く免疫力が低い子供の場合すぐに感染してしまうので、冬の時期にこれらの症状が出たのならまずインフルエンザを疑うと良いでしょう。
インフルエンザの場合これ以外にも頭痛・関節痛・咳・鼻水・体のだるさなどの症状が出たりします。
次に考えられるのは虫垂が炎症することで発症する急性虫垂炎です。
盲腸と呼ぶ人も多いですね。この虫垂炎は小・中学生で発症することが多く他には頭痛や腹痛といった症状も出るようになるでしょう。
腹部の痛みは激痛になってしまうことも多いので、すぐに病院に行って診てもらってください。
他にはロタウイルス腸炎・髄膜炎・溶連菌感染症などが高熱とセットになる場合もあり、原因を特定するにはやはり病院で診てもらう方が良いでしょう。
推測できるものが多すぎて一般の方では特定できないからです。
嘔吐の原因は食べ過ぎも?
前述したように、子供は大人よりも器官が弱く食べ過ぎといった影響も出やすくなります。
大人なら気持ち悪いで済まされる範疇でも、子供なら吐いてしまうことがあるということです。
特に、熱や咳、鼻水といった症状がなく嘔吐があったとしても元気に動き回っているのなら、ほとんど食べ過ぎが原因と言えるでしょう。
一部の子供はお腹がいっぱいでも食べ過ぎてしまって、吐いてしまうといったケースもあるようなので、食べ過ぎないように食事の量は調整してあげてください。
他に症状が出ているのなら、たとえ元気にしていたとしても必ず病院で診てもらいましょう。
子供によっては熱に異常に強い子供もいるので、40℃でも平気にしていることがあり、体に触れるなど、よく観察するようにしてください。
嘔吐して咳が出る原因は?
子供は大人の胃と比べて未発達なので、強い負荷がかかると嘔吐してしまう確率が高いのです。
そのため、ひどい咳や痰が続いていると負荷がかかり続ける状態になるので、その負荷によって吐いてしまうことがあります。
特に、小さな子供の場合は痰を出す能力が低く、子供によってはうまくいかないで嘔吐にまでつながってしまうことがあるのです。
そのため、嘔吐と咳の症状が出ている場合は、咳の症状が酷すぎて嘔吐が出ているのか、嘔吐が酷すぎて咳も出ているのかを見極めてください。
咳が酷いのなら気管支炎・気管支喘息・百日咳、吐き気が酷いのなら髄膜炎や胃腸炎といった病気が可能性としてあります。
嘔吐している時の食事について
吐いた後に水分を少しずつ摂取することは大切ですが、食事に関しては急に胃に刺激を与えるのは吐き気を誘発する原因となるので、避けた方がいいと思われます。
そしてある程度、食欲が戻ったのなら、無理をしないように食べる量を減らして、分けて摂取するといいでしょう。
食べ物としてはやはりおかゆなど消化の良いものを食べると良いかと思います。
ちなみに、水分が不足すると痰の水分が少なくなってしまって、嘔吐する確率が増えるので、食事の量を落としたとしても、水分だけは摂取するようにしましょう。
対処法について
子供が嘔吐した時の対処法はまずは水分補給です。
痰をうまく出せずに嘔吐している場合は特に要注意で、水分不足になると痰の絡みが悪化してとれにくくなります。
そして、飲ませる時は冷たいものではなくできれば常温か温かいものを飲ませてください。
冷たいものは器官収縮によって悪化する可能性があります。
また、部屋が乾燥しすぎることで痰が悪化することもあるので、湿度も50%程度には保つようにしましょう。
小さなお子さんの場合は上体を起こして背中が45度くらいの角度になるように楽な姿勢にしてください。
ただし、顔色が悪いとかぐったりして動けないといった症状が出ているのなら、すぐに病院に連れていってください。
意識が無いといった状態なら救急車を呼びましょう。
子供が布団に嘔吐した場合の対処法は?
嘔吐というのは急に襲ってくるものなので、桶や洗面台で常にできるものではありません。
場合によっては布団や枕といったものに嘔吐してしまうこともあります。
ただの食べ過ぎによる嘔吐だったらそこまで心配する必要もありませんが、ノロウイルスといったものの場合は二次感染する危険性があるので安易な行動は避けねばなりません。
用意するのはゴミ袋・使い捨てエプロン、マスク、ビニール袋・キッチンペーパー・消毒液といったもので、吐瀉物(としゃぶつ)処理に使ったものはできる限り捨てるようにしてください。
そのため使い捨てのものを使いましょう。
ノロウイルスはアルコール消毒が効かず、塩素系漂白剤が有効なので水500ccに対して塩素系漂白剤を小さじ2杯分入れて50倍希釈を行い、それを消毒液として利用しましょう。
これで消毒すれば布団も使えるようになります。
お風呂に入っても良い?
赤ちゃんの場合は胃の入り口が緩く胃の形もまだ縦に長い状態なので、生理的に嘔吐していることもあり、その場合のお風呂は問題ないでしょう。
ただ、発熱や下痢などの別症状がある場合は話が変わります。
子供においてノロウイルスやロタウイルスといったウイルスやサルモネラ菌といった細菌による胃腸炎の場合は発熱や下痢といった症状まで発生するので基本的に入るのは避けた方が良いでしょう。
それ以外に食べ過ぎによって嘔吐してしまうと言うこともありますので、上記のような症状が出ていないのであれば、入れても良いという意見が多数です。
ただし、症状としてはっきりとしていないだけで、細菌やウイルスによる何らかの病気になっていることも考えられますので、入浴時間は短めにした方がいいでしょう。
子供の状況をよく観察した上で、親が正しい判断を下すしかありません。
嘔吐につきましては次のページも参考にしてください。
子供の嘔吐につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では、子供の嘔吐について様々なことをお伝えしてきました。
子供は大人よりも嘔吐する確率が非常に高く、ちょっとしたことでも吐いてしまうことがあります。
そのため、大人はどうして吐いたのかをすぐに見極める必要があるのです。
特に危険なのが、食べ過ぎではないのに嘔吐症状が連続している時で、これは最初の段階で気が付かなかった場合、二次感染している可能性が高く、厄介なものとなっております。
そのため、ノロウイルスといったものでも、稀に嘔吐症状しか出ないことがあるということをご認識頂き、しばらく用心してお子さんの様子をみていただけたらと思います。
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