マイコプラズマ気管支炎の子供や大人の症状は?うつる?
マイコプラズマ気管支炎はうつるのかと大人や子供の症状について
マイコプラズマ気管支炎は昔は4年に1回、流行がみられていましたが、最近では不規則に流行しています。
激しい咳が特徴ですが、初期段階では症状が風邪と似ているので、発見が遅くなったりします。
本記事では大人や子供における症状やうつるのかどうか、それから検査や治療方法、仕事や学校を休むべきか?などについて記載したいと思います。
マイコプラズマ気管支炎の子供の症状
マイコプラズマ気管支炎は、5~12歳くらいまでの子どもに発症しやすい病気ですが、最近は大人も感染するケースが増えてきています。
初期症状は発熱、咳、喉の痛み、頭痛、疲労感、下痢、腹痛、嘔吐など風邪とほとんど同じで、特に子供の場合は初期段階では元気に見えるので、マイコプラズマ気管支炎であることに気づかないケースが多いです。
そして最初はコンコンと乾いた感じの軽い咳なのですが、だんだんと強くなってきて、長いと熱が下がった後も1ヶ月くらい続いたりします。
咳が続くので胸や背中に痛みを伴うケースもあります。
子どもの場合、マイコプラズマ気管支炎が悪化して喘息や肺炎になってしまうこともあるので、しっかり用心して改善していくことが大切です。
風邪に関する内容は次のページをご参照ください。
風邪の食事メニューは?のど風邪や子供や赤ちゃん用は?
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マイコプラズマ気管支炎の大人の症状
大人の場合は体力があるので、感染しても症状がほとんど出ずに治ってしまう場合もあるようです。
ただ症状が出た場合の症状は子供とほとんど変わりません。
大人がかかる場合は若い世代(青年期)が多いです。
悪化するとマイコプラズマ肺炎になる場合もあるので、しっかり治療することが大切です。
喘息性気管支炎と気管支喘息に関する内容は次のページをご参照ください。
マイコプラズマ気管支炎はうつるのか?感染力は?
マイコプラズマ気管支炎は人からうつります。
主な感染経路は飛沫感染(感染者の咳などから飛んだしぶきから)と接触感染(感染者から直接的あるいは間接的にマイコプラズマの付着した物や食べ物などから)です。
潜伏期間は2〜3週間とされています。
感染力については全ての人がうつるのではなくマイコプラズマに感染した10%以下の人しか発症しないとされているので、それほど強くはありません。
子供が感染しやすいウイルス性の症状に「りんご病」や「手足口病」があります。
これらの症状につきましては次のページをご参照ください。
手足口病の感染力はいつまで?経路や大人の対策は?
りんご病の症状とかゆみについて 大人の場合は?妊婦は?
マイコプラズマ気管支炎の検査について
マイコプラズマに感染しているかの検査には次のようなものがあります。
何れの方法も保険適応されます。
LAMP法
画像出典:http://www.srl.info/srlinfo/
口を大きく開けて、綿棒にて喉の壁から咽頭ぬぐい液を用い、マイコプラズマのDNAを検出する方法です。
LAMP法によるマイコプラズマの検出は発症初期(2~16日目)に可能とされ、より正確な検査と言われていますが、結果が判明するまでに2~3日かかります。
迅速検査(プライムチェック)
画像出典:http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/
この検査でも、喉のぬぐい液を用いマイコプラズマ抗原測定キットで判定するというもので、約10分間でマイコプラズマを検出することができます。
ただ、この検査は発症初期ではLAMP法に比べて精度は劣るとされています。
マイコプラズマ気管支炎の治療について
マイコプラズマ気管支炎は基本的には自然に治ります。
従いまして最良の治療法は無理をしないで安静にしておくことです。
病院を受診した場合は状態に応じて、熱や咳を抑える薬が処方されたり、抗菌剤、抗生物質が処方されたりします。
きちんと休んで適切な治療を行えば1週間から10日で治るケースが多いです。
咳に関する内容につきましては次のページをご参考にして下さい。
ためしてガッテン せきの止め方は?ハチミツ?
花粉症で咳が止まらない 夜眠れない対策
マイコプラズマ気管支炎の薬について
画像出典:https://www.nc-medical.com/product/
先にも記載しましたがマイコプラズマ気管支炎は自然に治るもので、病院を受診した場合は辛さを緩和させる為に熱や咳を抑える薬が処方されますが、自分の力で治っていきます。
ただ中にはマイコプラズマ気管支炎をこじらせて肺炎を起こしてしまうケースもあります。
その危険性がある場合は抗生物質が使われたりしますが、マクロライド系の抗生物質が概ね有効とされており、クラリスロマイシンやアジスロマイシンといったものが使われることが多いようです。
マクロライド系の抗生物質が効かない場合はテトラサイクリン系やニューキノロン系と言われる抗生物質が使われたりするようです。
ただこれらの抗生物質は光線過敏症というアレルギーの他、血糖異常や胃腸の違和感など副作用が起こる可能性もあるとされています。
マクロライド系の抗生物質の副作用は吐き気や胃痛、下痢などの胃腸症状が現れたりするとされていますが、副作用が比較的少ないのが特徴と言われています。
副作用に関しては医師に確認されると良いでしょう。
下痢に関する内容は次のページをご参照ください。
マイコプラズマ気管支炎にかかった時の仕事について
熱がない場合は咳が出ても仕事はできるかな?と感じるかもしれませんが、先に記載したとおりマイコプラズマ気管支炎は安静にしていることで、より早い改善が見込めます。
また、無理をすると悪化して肺炎にもなりかねません。
その上、感染力はそれほど強くはないとはいえ、人に感染する疾患でもあります。
従いまして、できれば出勤は控えた方が良いかと思います。
かなり改善がみられているようでしたら、状態を把握されているお医者さんに相談してみると良いでしょう。
体の冷えは万病の元と言われ、体温を上げることでも、マイコプラズマ気管支炎になり難くくなります。
冷えに関する内容は次のページをご参照ください。
冷え性の症状と原因や改善法(ツボ・漢方・グッズ)
冷え性対策! 食べ物や飲み物
マイコプラズマ気管支炎による学校の出席停止について
マイコプラズマ感染症の学校の出席停止については自治体により違うようです。
自治体の規則を知っている医師に確認すると良いでしょう。
ノロウイルスに関する内容は次のページをご参照ください。
ノロウィルスの症状 幼児と子供と大人の予防法
ためしてガッテン ノロウィルス対策となる消毒液や食品
マイコプラズマ肺炎について
マイコプラズマが気管支の先にある肺で炎症が起きた場合をマイコプラズマ肺炎といいます。
症状は気管支炎とほとんど同じで、初期症状は発熱、喉の痛み、疲労感、筋肉痛など、やはり風邪と変わらないことが多いです。
そしてその後に、かなり酷い咳が続くことが多く、最初は乾いた咳だったのが、だんだん痰が絡んでくるようになります。
喘息に関する内容は次のページをご参照ください。
マイコプラズマ気管支炎の予防方法について
家族の中に感染者がいると、他の家族に感染する可能性が高くなるので、お互いしっかりマスクを着用するようにしましょう。
健常者の方は定期的に手洗いやうがいをすことを推奨します。
もちろん感染者が残した食べ物を健常者が食べるということは控えるべきです。
そして何よりも、マイコプラズマの感染力はそれほど強くはなく、感染しても免疫力が高ければ発症しませんので、日々の生活習慣を整えておくことが大切です。
マイコプラズマ気管支炎にかかったということは、それまでに免疫力を下げるような生活習慣を行っていたと思われますので、この機会に見直しを行っておくと良いと思います。
免疫力を下げる原因はストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、不規則な生活、運動不足などが挙げられます。
運動はストレス解消にもなりますので、おすすめです。
これらを意識した生活を行うことで、マイコプラズマ気管支炎の再発だけでなく、他の様々な病気まで起きにくくなりますので「怪我の功名」ではないですが、マイコプラズマ感染症にかかったことを良い機会にして頂ければと思います。
その他の気管支炎につきましては次のページをご参照下さい。
マイコプラズマ気管支炎や肺炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
株式会社ミズホメディー 気をつけよう!マイコプラズマ感染症
最後に
マイコプラズマ気管支炎は激しい咳が特徴で、免疫力に大きく関わるので、5~12歳までの子供に多く見られますが、大人でも発症します。
最初は発熱、軽い咳、喉の痛みなど風邪に似たような症状ですが、だんだん咳が激しくなってきます。
マイコプラズマは感染力はそれほど強くはないですが、人から人へと飛沫や接触により感染します。
検査方法には精度の高いLAMP法と、すぐに結果が分かる迅速検査があります。
治療については基本的には自然に治りますが、病院を受診した場合、症状に応じて、熱や咳を抑える薬が処方されたり、抗菌剤、抗生物質が処方されたりします。
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