複雑性PTSDの症状のチェック項目と診断基準や原因と治療法

複雑性PTSDの症状のチェック項目と診断基準や原因と治療法

複雑性PTSDの症状や原因と治療法について

複雑性PTSDはPTSDよりも重い症状となる心的外傷後ストレス障害です。その症状がどのようなものなのかを今回の記事ではチェックしていきたいと思います。

原因がなんであるか?治療法はどのようなものなのか?患者にはどう接すればいいのか?

皆さん気になっている情報を記載していきます!

 


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1.複雑性PTSDの症状をチェック

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複雑性PTSDの症状は大きく分けて7つになります。

 

①感情のコントロールができなくなり抑うつ状態になる。場合によっては自殺願望や自殺念慮に繋がり自傷行為が発生する障害

 

②日常生活の記憶に欠落が生じるような注意や意識に対する障害の発生

 

③慢性的な頭痛や胃潰瘍、加換気症候群や歩行障害などの体への障害の発生

 

④自分という存在に価値を感じなくなり、生きている価値がないと感じるようになる自分に対する認識の障害

 

⑤加害者である人間を理想化する認識の障害、加害者を崇拝するようになることもある。また、加害者と考え方が同じようになり暴力的になることもある

 

⑥他者をまったく信じなくなり関係性を築かなくなる障害、人を信じなくなるため日常生活や仕事場でも支障が出る

 

⑦過去に信頼していたものや信じていたものを信じなくなる障害、世界そのものが絶望感に包まれていると感じるようになる

 

このように普通に生きていくことが困難になる様々な障害があらわれます。世間一般でいうところの社会生活機能がほとんどなくなってしまうため、人と触れ合う仕事を行うことが難しくなってしまいます。

 

2.複雑性PTSDの診断基準

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複雑性PTSDと判断される基準には、シンプルに複雑性PTSDの症状があらわれていることになります。

 

具体的に言うと、フラッシュバックが起こっていること・無力感や無価値感、空虚感が心を支配すること・性格が変わり人との関わりを断とうとすること・感情の抑制が効かなくなり暴力的になったり自傷行為を行うこと等が症状として起こっている場合に複雑性PTSDと判断されます。

 

PTSDは一度の事件や自然災害で強烈な不安や恐怖を心に植え付けることによって発生しますが、複雑性PTSDは心を長期にわたって痛めつけることによって発生します。そのため複雑性PTSDのほうが症状は深く重いものになることが多いです。

 

3.いじめなど複雑性PTSDの原因

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前述したとおり複雑性PTSDは心を長期にわたって痛めつけることによって発生します。その原因は長期にわたる虐待・拷問・家庭内暴力・DV・いじめ等があります。

 

PTSDの場合に心に大きな負担となっている原因を忘れるということがあるのですが、複雑性PTSDは忘れることができません。

 

さらに複雑性PTSDの大きな問題は原因となる対象との関係をすぐ切ることができないことです。

 

どうしても日常を過ごすためには原因となる相手とも一定の関係を築く必要があり、逃げることができません。心が苦しくてどうしようもないのに「辛すぎるけど耐えて関係を構築しなくてはならない」というストレスが非常に大きくかかる矛盾が発生してしまいます。

 

4.カウンセリングなど複雑性PTSDの治療

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複雑性PTSDを治療するためには精神科や心療内科での受診になるのですが、ここで注意しなければいけないのは似た症状を持っている「パーソナリティ症候群」と間違えられることが多いというところです。とにかく信頼できる専門医を見つけることが大切になります。

 

基本的に治療法はカウンセリングを基本にしたものとなり、そこから精神療法薬物療法で治療を行います。慢性的なものが原因で発生している複雑性PTSDは不安を解消するために長期の時間がかかることが多くなっております。

 

複雑性PTSDを克服する方法として「トラウマの一つ一つに正面から向き合って耐えて、慣れる」というものが一般的だったのですがあまりにも苦痛を伴いすぎるため別の方法が模索されておりました。

 

近代医療ではその克服方法にEMDRという新たな治療が取り上げられております。

 

 

5.複雑性PTSDの回復基準

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人格や性格にまで支障が出る複雑性PTSDの回復基準には、様々な衝動に耐えられて感情に基づいて行動できるかどうかになります。もう少し掘り下げて記載すると

 

①自分が思い出したい記憶を、フラッシュバックや悪夢ではなく自分が望んでいる時に思い出せるようにする

 

②様々な感情を分け隔てなく感じ取り耐えられるようになること、感情に振り回されず理性的な行動を選択してできるようになること

 

③症状を予防して対処する能力をもてるようになる

 

④自己評価を上げて自尊心を得る

 

上記のようなことが回復の基準としてあげられます。

 

 

6.複雑性PTSDの方への接し方

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複雑性PTSD患者への接し方はPTSD患者への接し方と通じるものがあります。

 

二つとも接し方において大切なことは決して責めたり、威圧したりしてはいけないということです。PTSD患者は威圧されたことが恐怖体験として記憶に残っていることが多くあるため、それらを引き起こす行為は基本的にNGとなります。

 

感情的にならずに冷静に対応することも大切です。複雑性PTSD患者はふとした調子で過去を思い出すと異常な言動をとることがあります。

 

この状態で感情的に対処すると患者はますます興奮して事態の悪化を招く危険性があるため周囲の人はできる限り冷静に対処する必要があります。

 

ただし、自殺願望や自傷行為等の危険な行為に移ろうとした場合は力にて無理やり発作を抑える必要があります

 

また、過去を思い出す行為がなんであるか、発作の原因は何なのかを周囲の人が知ることも大切です。専門医に相談して患者の現状を把握するようにしましょう。

 

複雑性PTSDの症状のチェック項目と診断基準や原因と治療法まとめ

いかがだったでしょうか?

「複雑性PTSDの症状のチェック項目と診断基準や原因と治療法」と題しまして複雑性PTSDの原因、症状、治療法を記載してまいりました。

複雑性PTSDはPTSDよりも治療するのは困難なもので、苦しめられている人も多い病気です。社会活動がほとんど不可能になるという点を考えると難病といっても過言ではない病気だと私は思っております。

複雑性PTSD患者にとって一番大切なのは身近な人たちがその症状を理解して接してくれることにあると考えております。

この記事が複雑性PTSDに対しての認知度が上がり、複雑性PTSD患者への対応が少しでも改善することを願います。


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