りんご病の症状とかゆみについて!大人および妊婦の場合は?
子供のりんご病のかゆみなどの症状や大人や妊婦の場合について
りんご病は4~5年周期で流行がくると言われ主に子供がかかります。
ただ大人も感染する場合があります。
また妊婦さんが感染すると赤ちゃんへの影響もあり予防が大変重要になります。
本記事ではりんご病のかゆみなどの症状や妊婦さんの注意点、治療法などについて記載したいと思います。
りんご病の症状
画像出典:http://onigiriface.com/kodomo-ringobyo.html
りんご病は主に3歳~12歳くらいの幼児や児童にみられます。
症状はほっぺた(頬)がりんごのように赤くなるというものです。
正式な病名はりんご病ではなく、伝染性紅班(でんせんせいこうはん)と言って、パルボウィルスB19型というウィルスの感染によって起こります。
子供の場合、皮膚が薄いこともあり、体温が皮膚表面に出やすいので、気温によっても赤くなりがちです。
それ故、りんご病なのか見分けが付きにくかったりしますが、気温が落ち着いても赤みがとれない場合は「りんご病」の可能性があります。
そしてりんご病の場合は頬が赤くなってから1~2日後くらいに手足にレース網状の赤い発疹が出ます。
場合によっては発疹が太ももやお尻に現れたりします。
胸や肩、背中、お腹などに出ることは稀です。
そしてかゆみやほてった感じがしますが、1~2週間ほどで消えます。
発熱を伴うことは少ないですが、37度台の微熱が出ることもあります。
ただ流行した時など、感染力の強いウィルスの場合、稀に39度台の高熱を伴うこともあります。
その他の症状として、頭痛や喉の痛み、腹痛、筋肉痛、関節痛、疲労感、といったものが出る場合があります。
りんご病の症状が出るまでの潜伏期間
ウィルスに感染してから発症するまでの潜伏期間は7~20日くらいです。
りんご病のウィルス感染は症状を発症していない潜伏期間に起こるケースが多いとされています。
従いまして感染の拡大を防ぐのが難しいところがあります。
ちなみに、頬に赤みが現れてきた段階では既にウイルスの感染力は弱くなっていて、回復期に入ってからの感染はほとんどないとされています。
そしてこの潜伏期間においては症状の出る1週間前後くらい前に発熱やせき、鼻水や倦怠感といった風邪のような症状が出ることが多いようです。
大人の場合の症状
りんご病は主に子供がかかりやすいですが、大人でも感染すればりんご病になります。
小さい子供と関わることの多い大人の場合、感染の可能性が高まります。
そして症状の現れ方なのですが、子供の場合とは違います。
りんご病(正式には伝染性紅班)と言いつつ頬はほてった感じがあったりしますが、赤くなったりするケースは少ないです。
初期段階に手や腕、太ももなどに小さな赤い斑点が出ます。
そしてこの斑点が広がりをみせるのと同時に指や手首、肘、腰、膝といった関節部に強い痛みが出るようになります。
これは大人のりんご病の特長的なところです。
また更に酷い場合は手の指が曲がらなくなる、歩くことや階段の昇り降りが困難になる、という日常生活に支障をきたすような症状が出る場合もあります。
その他、38℃以上の高熱が出たり、めまいや吐き気、倦怠感といった症状が出たりする場合があります。
熱に関しては通常は2~3日で下がりますし、りんご病そのものの症状も通常は1~2週間くらいで改善されます。
ただ注意しなければいけないのは、症状から、りんご病だと分かりにくいところがあるのと大人のりんご病は少ないので、他の病気に間違えられる可能性があるということです。
間違えられた場合は不必要な薬を飲むことになってしまうので、できれば自分自身でも大人のりんご病の可能性を疑うことができると良いかもしれません。
りんご病はどのような感染経路でうつる?予防法は?
りんご病の感染経路はくしゃみや咳による飛沫感染やウイルスが付着している手で口や鼻に触れてしまう接触感染が考えられます。
予防するワクチンが存在しないので、これらの感染経路を封鎖する必要がありますが、集団生活では防ぐことは難しいでしょう。
予防方法は、やはりマスクをして手洗いやうがいを徹底的に行うことしかありません。
特に、指や爪などの細かい部分はウイルスを殺し切れないことが多いので丁寧に洗うようにして下さい。
感染した場合は他の人にうつさないよう外出を控える必要があるのですが、発症してすぐの症状が風邪によく似ていることから、ただの風邪だと判断して周りの多くの人達にうつしてしまうというケースもあるようです。
ちなみに一度感染すると基本的には一生免疫が働くものではあります。
りんご病に妊婦さんがなった場合について
りんご病はほとんど怖い病気ではありませんが、妊婦さんがかかった場合はお腹の赤ちゃんに影響が出ることがあるので注意が必要です。
パルボウイルスB19型が感染するのは、赤血球が作られる前段階の「赤芽球」という細胞です。
ウィルスによって赤芽球が壊されると、妊婦さんの体の中で、赤血球が作られなくなります。
そうなると赤ちゃんへの血液供給が滞ってしまうのと同時に、赤ちゃんにもウィルスが感染してしまい、赤ちゃんの赤血球も減少していきます。
その結果、赤ちゃんが貧血になり、発育への影響が出たりし、さらに重症化すると赤ちゃんが死亡することもあります。
厚生労働省の調査では、りんご病にかかった妊婦さんの7割が流産や死産に至ったと報告しています。
従いまして、妊婦さんはりんご病にかからないよう注意する必要があります。
日頃から手洗いやうがいの実施や免疫力が下がらないよう、規則正しい生活を心がけましょう。
特に既にお子さんがいる場合は、お子さんが感染してくることもあるので、子供にも手洗いやうがいを実践してもらうと良いでしょう。
りんご病の治療について
りんご病に対する治療ですが、基本的にはありません。
1~2週間ほどで自然に治るものなので、自宅で安静にし、回復するのを待つ形になります。
ただかゆみがありますので、かゆみを抑える薬が使われます。
薬には抗ヒスタミン薬という飲み薬や抗ヒスタミン剤軟膏の湿布などがあります。
体を暖めたり、日光が当たったり、ストレスがかかったりすると、症状が長引く傾向にあるので、不要な外出を控え、外出する際は帽子をかぶるなど直射日光が当たらないようにしたりし、入浴の際は温かいお湯に長時間浸かることを避けたり、激しい運動を避けたり、またできる限り心穏やかに過ごすよう心掛けましょう。
再発について
先にりんご病は1~2週間で自然に治るものであると記載しました。
ただ一旦治ったと思っても、また発疹など症状が出てきて、消えるということを繰り返す場合があります。
人によって1~2回や数回など個人差がありますが、概ね4週間以内には治まるようです(大人の場合は数ヶ月かかる場合もあるようです)。
りんご病の病院での受診は何科?
子供の場合は小児科か内科、皮膚科が良いでしょう。
ただ初期症状として熱やせき、鼻水や倦怠感といった風邪のような症状が出ることが多いので、その時点で小児科か内科にかかることになるかと思います。
大人の場合は内科になります。
また、りんご病は特別な治療がないことから、病院を受診する必要はないと思う方もいるかもしれませんが、他の病気の可能性も無きにしもあらずですので、念のため、病院を受診してみるのが良いと思います。
りんご病につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
りんご病は主に3歳~12歳くらいにみられる病気で、正式な病名は伝染性紅班と言い、パルボウィルスB19型というウィルスの感染によって起こります。
子供の場合の主な症状は顔の赤い発疹で、かゆみを伴います。
大人も感染することがあり、主な症状は手や腕、太ももなどに小さな赤い斑点ができる他、指や手首、肘、腰、膝といった関節部に強い痛みが出るなど、子供の症状とは違いがあります。
妊婦さんが感染すると、赤ちゃんの発達に影響が出たり、死産や流産の危険が高まるので、手洗い・うがいなどの予防がすごく大切です。
治療法は特になく、安静にして自然に治るのを待つ形になります。
ただかゆみを抑える為に薬を使ったりします。
通常は1~2週間で治りますが、症状が現れたり治まったりを繰り返し子供の場合は約4週間、大人の場合は数ヶ月かかる場合もあります。
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