はげる原因は男性ホルモン?女性や若はげの場合は?
若はげや女性の薄毛の原因や男性ホルモンの影響について
はげるのは男性の方が圧倒的に多いですが、男性ホルモンが関係しているのでしょうか?
若はげの原因も男性ホルモンの影響でしょうか?
一方、最近は女性でもハゲはしないけど薄毛が気になるという悩みを持つ人が増えています。
本記事ではこのようなハゲや薄毛の原因及び対策について記載したいと思います。
はげる原因は男性ホルモン?
まず最初に男性ホルモンとは何かを記載します。
男性ホルモン(アンドロゲン)は、コレステロールからつくられるステロイドホルモン(抗炎症作用や免疫抑制作用などがある)で、テストステロン、ジヒドロテストステロン、デヒドロエピアンドロステロン、アンドロステロン、アンドロステンジオンなど数種類ありますが、この中でテストステロンが90%を占めていて、男性ホルモンの主な作用はこのテストステロンによるものと考えていいです。
テストステロンの働きは体毛増加、筋肉増大、生殖器増大、精子形成、性欲増大などです。
男性の場合、95%が睾丸(精巣)の中で、5%が副腎で合成・分泌されます。
女性の場合は、卵巣と副腎でテストステロンを合成・分泌しており男性の5~10%くらいの量です。
では本題のはげる原因は男性ホルモンにあるのか?というと答えは1つの原因としてあると言えます。
仕組みとしては髪の毛の根元には毛乳頭というものがあり、ここには「2型5α-リダクターゼ」という酵素が存在しています。
テストステロンがこの酵素と結びつくとジヒドロテストステロンに変換されます。
このジヒドロテストステロンが毛乳頭に存在している男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)に作用してヘアサイクルの異常を引き起こしてしまい、毛が充分に成長する前に抜けてしまいます【これを男性型脱毛症(AGA)と言います】。
また、このジヒドロテストステロンは体毛・ヒゲを増加させる一方で、皮脂の分泌を増やします。
皮脂の分泌量が増え過ぎると毛穴に詰まり、毛穴に詰まった皮脂は細菌などの溜まり場となり、肌表面や毛穴まわりに炎症が発生します。
このような頭皮環境の悪化は、はげや薄毛の大きな原因となります。
それゆえ、男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)がはげる原因の1つと言えます。
ただ男性ホルモン(テストステロン)が多いとハゲになるということではなく、テストステロンが多くかつ「2型5α-リダクターゼ」が多く、この2つが結びつくとハゲやすくなるということです。
つむじはげや薄毛の原因【女性の場合】
画像出典:http://artefaz.com/futatu.html
女性の場合は男性のようなハゲに悩まされることはほとんどありませんが、つむじ周辺が薄くなる「つむじハゲ」など薄毛で悩まされたりします。
30代中盤以降から多くみられます。
つむじハゲの原因は女性ホルモンの分泌量の減少、つまりホルモンバランスの乱れが原因となっていることが多いと考えられています。
これをびまん性脱毛症と言います。
女性ホルモンであるエストロゲンには髪の毛を育てる働きがありますが、びまん性脱毛症ではこのエストロゲンの分泌が減るので薄毛になりやすくなります。
それに加えて血液中において女性ホルモンが減ると、男性ホルモンの割合が増え、このことで薄毛に繋がります。
ただ女性の場合は男性によくみられる頭頂部や前頭部などにおいて、局所的に薄くなるというのではなく、髪の毛が細くなっていき全体的に薄くなる傾向があります。
それは女性ホルモンの分泌は少なくなるとは言え、ある程度の量は分泌されているからです。
女性ホルモンの分泌量が少なくなる原因
では次に女性ホルモンの分泌が少なくなる原因ですが、次のような要素があります。
①加齢
年齢とともにどうしても女性ホルモンの分泌量は少なくなってしまいます。
これは自然現象なので、どのような方でも多少は髪の毛は薄くなりますが、気になるほど薄くなるかどうかは女性ホルモンの減る量によるものと考えられます。
②ストレス
ストレスを長期間受け続けたり、頻繁に強いストレスを受けたりすると、脳の視床下部に影響を及ぼします。
視床下部は自律神経やホルモンバランスをコントロールしているため、これらの働きが乱れ、女性ホルモンの分泌が少なくなったりします。
自律神経の働きが悪くなると血行が悪くなりますので、髪の毛に栄養が十分行かなくなり、このことも髪の毛が薄くなる要素になります。
③過度なダイエット
過度な食事制限を伴うダイエットを行なうと、体は栄養不足になります。
栄養不足になると女性ホルモンを作る材料が不足するので、当然ホルモンバランスが崩れます。
加えて髪の毛に栄養が十分行かなくなることも、つむじハゲや薄毛に繋がります。
④不規則な生活による睡眠不足
睡眠不足に陥ると、先に記載した脳の視床下部の機能が乱れます。
するとホルモンバランスの崩れに繋がります。
また睡眠不足も血行不良になりますので、髪の毛に十分な栄養が行かなくなります。
はげの原因はシャンプーも?
1日に2回もシャンプーで髪の毛を洗うと頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまいます。
皮脂には頭皮を守る働きもあり、頭皮のトラブルに繋がりやすくなります。
またすすぎが不十分でシャンプーの成分が頭皮に残り、このことでもトラブルに繋がりやすくなります。
頭皮にトラブルが起きると、抜け毛に繋がります。
その他、ムースやジェル、カラーリングなども過度に使用すると頭皮に悪影響を及ぼし抜け毛に繋がりかねませんので、こういったヘアケアには注意が必要です。
若はげの原因
画像出典:http://fusa23fusa23.seesaa.net/
若はげについて、何歳から若はげと言うのか明確な年齢はないですが、20代ではげてくると大方の人は若はげと思うのではないでしょうか?
では若くしてはげてしまう原因ですが、次のようなものがあります(もちろん30歳以上でも以下に記載の要素はハゲの原因になります)。
遺伝
「はげる」遺伝ではなく「はげやすい」遺伝はあるようです。
そして親子間では食べ物や生活習慣が似るので、同じようにはげてしまいやすいというところがあります。
従いまして生活習慣を変えることで、はげの進行を遅らせられる可能性は十分あると考えられます。
ヘアケアの問題
先に挙げたシャンプーのし過ぎや、洗い流し不足、毛染め、パーマ、整髪料などが頭皮に負担となり、抜け毛に繋がったりします。
生活習慣の乱れ
食生活の乱れ、睡眠不足といった生活習慣の乱れは抜け毛に繋がります。
食生活が乱れると栄養不足になり、育毛に影響が及びます。
睡眠不足は血行が悪くなり、やはり育毛に影響が及びます。
ストレス
上の「つむじはげや薄毛の原因」項のでも記載していますが、ストレスは血行不良の原因になります。
従って抜け毛に繋がります。
受験などで過度にストレスがかかると円形脱毛症になる方がいるようにストレスは髪の毛に影響を及ぼします。
ワックスがはげる原因に?
ワックスも付け方次第で、はげの原因になります。
その原因はワックスをつけた状態だと髪を十分に洗うことができず、ワックスが残ってしまい毛穴が詰まってしまうことにあります。
ワックスなどの整髪料は多かれ少なかれ油分が含まれており、キープ力が強いものほど油分も増えます。
その油分が頭皮にくっつくことで頭皮トラブルを発生させるのです。
また、ワックスなどの整髪料には界面活性剤が含まれており、頭皮に付着することで細胞膜を破壊し頭皮環境の悪化に繋がってはげることもあるのです。
そして、強力なワックスはなかなか落ちませんので、何度もシャンプーを使ってごしごし洗いをする必要がありその影響で必要な皮脂すら洗い落としてしまう可能性もあります。
男性のはげの予防【対策】
若はげも含めた男性の対策です。
AGAについては予防するには「2型5α-リダクターゼ」を抑制することの他、若はげの原因で記載したはげる要素を取り除く必要があります。
その為の方法としては次のようなものがあります。
Ⅰ.2型5α-リダクターゼを抑制してくれる食べ物を摂る
2型5α-リダクターゼを抑制してくれる食品としては、大豆食品、亜鉛、ノコギリヤシエキス、リモネンなどがあります。
大豆食品・・・納豆、豆腐、豆乳など
※紅茶と大豆食品を組み合わせると、ジヒドロテストステロンを抑制してくれ、更に予防効果があります。
亜鉛・・・牡蠣、納豆、エビ、レバー、卵など
ノコギリヤシエキス・・・ノコギリ椰子のエキスでサプリメントから摂取できます。
リネモン・・・みかんの皮や袋、筋に含まれています。
こういった食品を継続して摂りましょう。
Ⅱ.抜け毛の原因になる食べ物を控える
脂っこい食品・・・揚げ物、油を使った炒め物など
砂糖・・・砂糖は体を冷やします。血行が悪くなり、抜け毛の原因となります。
Ⅲ.適度な運動を行なう
運動で汗をかくと、ジヒドロテストステロンを排出することができると言われています。
Ⅳ.ヘアケアに注意する
シャンプーのし過ぎ、洗い流し不足、毛染め、整髪料には注意する。パーマもできれば控え目に。
Ⅴ.生活習慣を正す
規則正しいリズムで毎日を過ごしましょう。2型5α-リダクターゼを抑制してくれる食べ物の吸収を良くする為にも栄養バランス良く食べましょう。同時に1日2~3食、腹7~8分目が理想です。
Ⅵ.ストレスを排除する
ストレスを溜めないような考え方にしたり、ストレス発散に努めましょう。
はげの治療については次のページをご参照下さい
女性のつむじはげや薄毛の予防【対策】
①ストレスを排除する
ストレスを抱えやすい方はストレスを溜めないように考え方を変えたり、ストレス発散に努めましょう。
②過度なダイエットを避け、バランスの良い食生活を送りましょう
③適度な運動を行い規則正しい生活を送りましょう
適度な運動は血行を良くし、育毛にプラスに働きます。
薄毛の原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局 薄毛の原因
最後に
男性がはげる原因の最も大きなものは男性ホルモンのテストステロンが2型5α-リダクターゼと結びついて、ジヒドロテストステロンが発生することによるものです。
その他、年齢に関係なく遺伝やヘアケアの問題や生活習慣の乱れ、ストレスによってハゲやすくなります。
女性の場合は30代半ば以降からつむじはげや薄毛で悩む人ガ増えてきます。
原因としては女性ホルモンの分泌が少なくなる、びまん性脱毛症によるものが大きいです。
はげや薄毛の進行を防止するには、対策としてできることを実施していくことが大切になります。
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