はげの治療を病院で行う場合に保険は?薬の副作用は?
病院におけるハゲ治療の保険適用と薬の副作用について
はげについては最近では病院で薬による治療が行われるようになっています。
日本人男性の4~5人に1人が悩まされていると言われていますが、克服するにおいては遺伝的な要素もあり難しいと考えられていました。
ただ現代では薬で改善が見込めるようになっています。
ただ副作用や保険のことなども気になる点もあります。
本記事ではハゲの治療に関する内容について触れたいと思います。
はげの治療を病院で行なう?
はげの治療を病院で行おうとする場合、その前にまずは生活習慣に乱れがないかチェックしてみると良いかと思います。
病院での治療では薬が使われますが、やはり薬である以上、副作用のリスクがあります。
生活習慣(食事、睡眠、精神面、運動面など)が乱れているようでしたら、整えることによって髪の生え具合が改善されるというケースもあります。
はげ自体、健康や命に関わるものではないだけに、安易に副作用のリスクを負うことはできれば避けたいところだと思います。
それほど生活習慣は乱れていなかったり、乱れがあって生活習慣を整えたりしても髪のはえ具合が良くならないということでしたら、病院での治療を考えられると良いのではないかと思います。
ちなみに病院の受診を受ける場合、何科に行けばよいかというと皮膚科になります。
ただ、どこの皮膚科でも良いかというと、このハゲ治療の分野はまだ歴史が浅いため、全ての病院で診てくれるわけではありません。
また診てくれたとしても、先生によって技量に差があるようです。
はげ対策につきましては次のページにタイトルに「予防【対策】」とある項をご参照下さい。
はげの治療薬について
薬の紹介をする上で、その前にはげの主な原因について記載しておきたいと思います。
男性型脱毛症(AGA)といって、男性ホルモンの1つテストステロンが髪の毛の根元の毛乳頭に存在している「2型5α-リダクターゼ」という酵素と結びつき、ジヒドロテストステロン(これも男性ホルモンの1つ)に変換されます。
ジヒドロテストステロンは毛根の皮脂腺の受容体と結びつき、たくさんの皮脂が分泌され、毛穴が塞がれてしまい抜け毛に繋がります。
また、ジヒドロテストステロンが毛乳頭に存在している男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合するとヘアサイクルの異常を引き起こしてしまい、毛が充分に成長する前に抜けてしまいます。
このように薄毛・はげが進行します。
では治療薬についてですが次のようなものがあります。
①プロペシア
画像出典:http://www.osakado.org/detail/000051_propecia_nz.html
はげの治療薬として厚生労働省から唯一認可されている薬にフィナステリドがありますが、プロペシアはこのフィナステリドが配合された内服薬です。
ジヒドロテストステロンの生成を妨げることで、男性型脱毛症(AGA)を防ごうというものです。
ただこの薬はあくまでも男性用となっています。
妊娠予定の女性が服用した場合に男児を妊娠すると男児の生殖器に異常を起こす危険性があるとされています。
プロペシアの錠剤に触れるだけでも、プロペシアの成分が体の中に入る可能性があるそうですので、女性に触れないよう十分な管理が必要です。
また、未成年の服用も禁止となっています。
②ミノキシジル
画像出典:https://hagelabo.jp/articles/2154
血行を良くする作用があり、髪の毛の成長や発毛を促進する治療薬で主には外用薬ですが、内服薬もあります。
フィナステリドと併用されたりします。
薬を販売している大正製薬さんの臨床データによりますと、ミノキシジルを使用して半年後に含有率1%の薬で90%の人が、含有率5%の薬で93%の人が軽度改善以上の効果を実感されています。
プロペシアの効果
国内におけるプロペシアの効果として臨床データがあるようなのですが、その内容は次のようになっています。
ー - - - - 髪が減った 変化なし 髪が増えた - - - - -
服用期間:1年・・・ 2% 40% 58%
服用期間:2年・・・ 2% 30% 68%
服用期間:3年・・・ 2% 20% 78%
服用期間1年で「変化なし」と「髪が増えた」を合わせると98%ですので、十分な効果があると言えるのではないかと思います。
更に3年続けると78%の人が「髪が増えた」ということで、この数字を見る限りにおいては続ける価値がありそうです。
副作用について
プロペシアにに関しては長く続けると十分効果のあることが分かりましたが、副作用が気になるところです。
プロペシアの副作用としては、胃部不快感、性欲減退や男性性器の機能不全、頭痛、腹痛、下痢、眠気、頻尿、重大なものとして肝機能障害が起こることがあります。
この中で、アメリカの臨床試験によると性欲減退の発症率は1.8%、男性性器の機能不全は1.3%という数値が出ています。
副作用全体としての起こる確率は5%という数値が出ています。
ミノキシジルの副作用としては低血圧、多毛症、ニキビ・肌荒れ、性欲減退・男性性器の機能不全、局所発熱、奇形児などです。
副作用の出る確率は、ミノキシジル含有量1%の育毛剤を使った場合は約5%、ミノキシジルの含有量が5%では約9%となっています。
より発毛効果の高い含有量5%の副作用の確率9%というは少し高いように感じます。
このような副作用があり得るので、薬による治療を受けるにあたっては、十分病院側と相談した上で判断するのが好ましいと思います。
はげの治療は保険対象か?
男性型脱毛症(AGA)の治療は残念ながら保険適用されていません。
美容整形と同じように健康に関わる症状ではないので、厚生労働省からの認可が下りていないようです。
ただ医療費控除については基本的には対象外ですが、他の病気が原因で治療を受けることになったような場合は控除対象となる可能性もありますので、税務署の方に確認してみるといいでしょう。
病院で治療を受ける場合の費用ですが、病院によって多少違いがあるようです。
男性型脱毛症(AGA)の治療を行う病院には専門病院と一般病院があり、1ヶ月にかかる費用の目安は専門病院の場合は15,000円~30,000円、一般病院の場合は10,000円~15,000円くらいとなっています。
専門病院の場合は発毛を第1目的としているのに対し、一般病院の場合は進行を遅らせることを第1目的としているところに違いがあるようです。
AGAスキンクリニックなど専門病院
東京と大阪における専門病院をいくつか紹介したいと思います。
【東京】
AGAスキンクリニック
表参道スキンクリニック
池袋AGAクリニック
http://ikebukuro-aga-clinic.jp/
【大阪】
AGAスキンクリニック
ワイエススキンケアクリニック
http://www.agasite.jp/
脇坂クリニック大阪
M字はげの治療
画像出典:http://ameblo.jp/emunikami/
M字はげはほとんどの方はご存知かもそしれませんが、おでこの両端が薄くなっていく男性特有のものです。
M字はげの原因はいろいろとありますが、年齢が20代から50代の男性であれば、概ね男性型脱毛症(AGA)によるものと考えられています。
治療の考え方としては今まで記載の内容と同じになります。
女性のハゲの治療
画像出典:http://artefaz.com/futatu.html
今まで記載してきた内容は男性のはげの治療になりますが、女性においても「つむじハゲ」など薄毛で悩む人が多くなっています。
女性の場合も生活習慣などに問題がないか(①ストレスを排除する:ストレスを溜めないように考え方を変えたり、ストレス発散に努める②過度なダイエットを避け、バランスの良い食生活を送る③適度な運動を行い規則正しい生活を送る:適度な運動は血行を良くし、育毛にプラスに働きます)をチェックする必要があるかと思いますが、病院で薄毛治療を受けることもできます。
女性が薄毛治療を受けられる病院は次のサイトが参考になるかと思います。
http://www.anshin-hospital.com/
「メソセラピー」による発毛治療とは?
育毛におけるメソセラピーとは医師が行う薄毛治療となります。
美容院の方は医師ではないので治療はできません。
メソセラピーを実行することで根本原因を追究して効果的な治療を行います。
やり方はその人の髪の状況次第で変わるでしょう。
レーザーを用いたものであったり、注射を用いるものであったり、超音波を使うものであったり多種多様となります。
医師による問診もあり、しっかりとした診察も受けられるので、安心できる治療法とも言えるでしょう。
アレルギーにも対応することができるので安全です。
ただし、全額患者負担になってしまうので非常に高額になります。
最後に
病院でのはげの治療においては薬が使われたりします。
主な薬としてプロペシアやミノキシジルがあります。
臨床データを見るとかなり良い改善率と言えますが、副作用の可能性もあり、薬による治療を受けるかどうかは十分病院とも相談して判断するのが好ましいと思います。
保険については対象外となっており、病院によって価格は違いますが、1ヶ月の治療費は10,000円~30,000円が目安です。
男性型脱毛症(AGA)の治療は男性が対象ですが、女性の薄毛も病院で治療を受けることができます。
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