犬の熱中症の症状や後遺症・死亡の危険は?処置や予防法は?

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犬の熱中症の症状や後遺症・死亡の危険は?処置や予防法は?

犬の熱中症の症状と処置や予防法について

最近の夏の猛暑で熱中症になる犬が増えているようです。暑い日は犬の様子を見て、熱中症にかかっていないかチェックしてあげることが大切です。このページでは犬の熱中症の症状や処置法、予防法の他、熱中症が重症化すると後遺症が残ったり死亡したりする場合があるのか?などについて触れたいと思います。


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犬の熱中症の症状について

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犬が熱中症になった場合、次のような症状が見られます。

①ハアハアと息が荒くなる

②吐き気がある

③嘔吐する

④ふらつく

⑤呼んだ時の反応が鈍い

⑥目や口腔粘膜が充血している

⑦ぐったりして元気がない

⑧食欲がない

⑨下痢や血便がある

⑩脈拍数が増加している

⑪けいれんしている

⑫ふらついて倒れる

⑬大量のよだれを垂らしている

 

犬の熱中症による後遺症について

犬の熱中症の重症度が高い場合、命を取り留めたとしても後遺症が残る場合があります。後遺症の主なものとしては次のようなものがあります。

①心不全

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心不全になると血液を体中に送っている心臓の働きが悪くなります。そのことで何となく元気がなく疲れやすくなったり、呼吸が乱れやすくなったりすます。

 

そしてあまり散歩に行きたくなくなり、食欲もなくなり、朝方や興奮時に咳をするようになったりします。さらに悪化すると失神発作や体のむくみが現れたりします。

 

②腎不全

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熱中症により全身の血圧・血流が低下し、腎臓に血液が回らなくなり腎臓に影響を及ぼすことがあります

 

腎不全になると尿の量が極端に減少してしまいます。つまり体内の毒素を外に排出されなくなり、食欲不振や吐き気、嘔吐などが起こり、犬の元気もなくなったりします。

 

更には足の痺れや筋力低下、不整脈、頻脈、下痢、痙攣、昏睡などが起こり、命を落とすことがあります。

 

死亡することもある?

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最悪の場合、死亡に至る場合もあります。熱中症というのは体の中に蓄積されてくる熱を体の外に放出することができなくなることで、体温が上がり、体の機能が上手く働かなくなることによって起きます。

 

人間は主に汗をかくことによって体温を下げますが、犬の場合、汗は体温を下げる役目をあまり担っていません

 

犬の場合は舌から気道部を唾液で濡らし、ハーハーという呼吸(パンティング)によってその水分を体の外に飛ばすことで、体温を下げています。この犬の熱を下げる機能は人間の機能よりも劣っている為、熱中症になりやすく、死亡に至る場合もあります

 

対処【処置】法について

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犬の熱中症における対処ですが、応急処置としては以下①~④のようなものがあり、可能なものをできる限り行ってあげて下さい。30分~1時間以内に体温を39℃台に下げるのが理想とされています。

 

そして動物病院に電話を入れ、待合室で待たずにすぐに処置に入ってもらえるよう適切に犬の状態を伝え、病院に連れて行ってあげて下さい。動物病院では点滴などの体内の温度を下げる処置が行なわれます。

①涼しいところに移動さてあげる

②扇風機やうちわで扇いで風を送ってあげる

③ホースなどを使って愛犬に水をかけてあげる(冷たすぎる水は避ける)

④水を欲しがる場合は、飲ませあげる

 

動物病院に連れていく移動中も冷たいダオルを使ったり、うちわで扇いだりして、体を冷やしながら連れて行きます。

 

 

熱中症の原因

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犬が熱中症になる原因には次のようなものがあります。

 

①屋外飼育されている

暑い日において屋外は必然的に温度が上がるので、熱中症の危険度は高まります。炎天下に山や海で遊ばせたり、直射日光の当たるような場所にいたりすると熱中症にかかりやすくなります。

 

②昼間に散歩に連れ出す

暑い日の散歩は当然熱中症のリスクが高まります。

 

③閉め切った部屋での留守させる

ちょっと気温の高い日だと、建物の構造によって(特に集合住宅など)部屋を閉め切ると予想以上に部屋の温度が高くなったりします。

エアコンをつけて外出した場合でも、犬をケージに入れておいた場合など、その場所に直射日光があたっていたりすると、犬は移動できずに熱中症になる危険性があります。

 

④車内放置

赤ちゃんが車内放置され、熱中症で死亡するニュースを時々耳にしますが、車内は短時間で気温が上昇します。窓を開けていたとしても、車内は熱がこもりやすいです。

 

⑤熱中症を起こしやすい犬である

熱中症を起こしやすい犬の条件としては次のようなものがあります。


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Ⅰ.頭部の短い犬

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代表的な犬種としてはブルドッグ、ボストン・テリア、パグ、シー・ズー、チン、ボクサー、キャバリアなどです。

 

Ⅱ.北方出身の犬

セントバーナード、シベリアンハスキーなど北方出身の犬は被毛が厚いことから暑さに弱い傾向にあります。

 

Ⅲ.肥満の犬

人間も同じですが、太っていると皮下脂肪が熱の放出をおさえ体内に熱がこもりやすいです。

 

Ⅳ.子犬や老犬

子犬の場合は体の生理機能が未発達であり、老犬の場合は衰えていたりします。そのことで体温調節がうまくいかず、熱中症いなりやすいところがあります。

 

犬の熱中症は5月でも?危険な気温は?


犬の熱中症は40℃以上になるような体温上昇やふらつきから察することができますが、実は犬は人間よりも熱中症になりやすい動物なので、直射日光が強い5月でも要注意となります。

犬や牛等の多くの動物は人間と違って汗をかくことができないので体温調整をうまく行えないのです。

この熱中症になるかどうかのラインは諸説ありますが、25℃を超えてくる気温で熱中症になりやすくなると言われておりますので、真夏日以外の日でも要注意と言えるでしょう。

閉め切った室内で留守番をさせるとか、蒸し暑い日に屋外で過ごさせるといった行いをさせないようにしてください。

 

予防対策について

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熱中症の予防対策は原因を取り除くことです。

 

①屋外飼育の場合はしっかり日陰を作ってあげ、できるかぎり風通しの良い環境に住まわせてあげます。そして常に水分補給のできる状況にしてあげましょう。

 

②散歩や外遊びに関しては猛暑の日は避けるのが無難です。犬は背が低いので人間の体感以上に暑く感じます。散歩する場合は水に濡らした犬用シャツなどの熱中症対策グッズを使うなどして、対策を施しましょう。

 

③部屋に留守番させる場合は、エアコンを必ずかけ、カーテンを閉め切って直射日光が室内に入ってこないようにしましょう。ケージなどに入れておく場合は反対に冷気が直接あたらないようにも注意しましょう。またエアコンの故障などにも備えて、クールマットを設置しておいたり、充分な水分補給ができるよう飲み水を用意しておいたりしましょう。

 

④車で外出した場合、車内放置はしではいけません。涼しい場所にリードで繋ぎ、水分補給もできるようにしておきましょう。ただやはり長時間の放置は避けなければなりません。

 

熱中症対策としての室温について

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犬の種類にもよりますが、一般的な犬の最適な室温は23~28度になります。また温度だけでなく、湿度も重要です。湿度が高いと熱中症になるリスクが高まります。

 

湿度の目安は50~60%です。またエアコンの冷気は下にたまるので、扇風機を使って部屋全体に冷気が回るようにするのが理想です。それから犬が自由に動きまわれるようにしておくもすごく大切です。

 

対策グッズ

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画像出典:http://www.eindog.com/shirt_dog/jp047.html

犬の熱中症対策としてのグッズには次のようなものがあります。

 

①クールシャツ

ウェアには水分を含ませることができるようになっており、発生する「気化熱」によって犬の体温上昇を防いであげることができます。濡らさずにそのまま着用させても、太陽光や路面からの照り返し熱から犬を守ります。

 

②ひんやりシート

ジェルなどを使い、一定の温度に保たれたシートの上に乗ることで犬の体を冷やします。

 

③クールミスト

散歩中など、犬が暑そうにしている時にスプレーすることで、体温を下げることができるものです。

 

④熱中症チェッカー

犬の体の近くにあるリードなどに熱中症チェッカーを設置し、チェッカーが温度と湿度を測定し、状況をLEDで表示してくれたり警戒度が高まると、ブザーでお知らせしてくれたりします。

 

⑤経口補水液

脱水症対策としてWHOでも推奨している経口補水液。犬の体液に合わせてつくられた経口補水液もあります。電解質組成で出来ており、水分やミネラルを素早く吸収するので、熱中症対策として散歩の時など常備しておくと良いでしょう。

 

犬の熱中症につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。

ワンペディア 犬の熱中症は命の危険も!初期症状を見逃さないで!【獣医師が解説】

 

最後に

犬の熱中症の症状としては息が荒くなったり、嘔吐したり、元気がなかったりと様々な不調が起こります。暑い日に犬の状態がいつもと違うようでしたら、熱中症を疑う必要があります。重症化すると死亡する場合や後遺症が残る場合があるので、早期発見し、対処してあげなければいけません。熱中症が起こる原因としては屋外飼育や暑い日の散歩、室内での留守番、車内放置などがありますので、このような原因となる事項を排除し、予防対策をとってあげる必要があります。


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