咳が止まらない病気には何がある?痰が絡む・夜になると出るのは?
痰が絡むなどで咳が止まらないのは病気?
咳や痰が止まらないけど原因がわからなくて病気かなー?という方、結構いるのではないでしょうか?
特に寝ようとしている時にそれを邪魔するように出る咳なんて迷惑以外のなにものでもないですよね?
今回はそんな症状の原因と何とか解決する方法をいろいろ検証していきます。
咳に困っている方は是非ご覧ください。
咳が止まらない病気には何がある?
咳が止まらない原因は様々なものがあります。
咳には大きく分けて2種類あり異物を気管から取り除くために起こる咳と、喉が風邪などで炎症してしまって起こる咳があります。
この二つの咳はウイルスや菌、空気の乾燥、口呼吸、アレルギー等が原因で引き起こされます。
では具体的にどのような病気が考えられるのかを考察します。
下記に列挙いたしますのでご覧下さい。
・風邪
・喘息
・胸膜炎
・気管支炎
・肺炎
・アレルギー
・肺がん
・肺結核
・百日咳
・慢性閉塞性肺疾患 etc..
他にもありますが、上記のようなものが長期間続く咳の主な原因として考えられます。
また肺炎の中にはマイコプラズマによって引き起こされる肺炎があります。
これは通常の肺炎とは異なり肺胞外側の間質の肺炎なのですが、聴診器で聴いたとしても見つけるのが困難で発見が遅くなることも多いと言われております。
咳と痰が止まらない原因はストレス?
自覚のあるなしに関わらず蓄積されていき、体を蝕んでいくストレス。
そんなストレスが原因で起こる症状の一つに咳と痰があります。
ストレスは気道を敏感にして咳や痰を出やすい体にしてしまうのです。
ストレスが原因でこれらの症状を引き起こすことはあまり知られておりません。
そのため咳の原因がストレスであると知らないで様々な医療機関に行って検査を行ったにもかかわらず原因不明であることもしばしばあるのです。
この症状を心因性(神経性)咳嗽(がいそう)といいます。
不安や緊張等の心理的なストレスが原因であるため、この症状を改善させるためにはストレスの原因をはっきりさせる必要があります。
受診する場合は心療内科や精神科、神経科になります。
夜中になると咳が止まらない場合は?
昼の活動中には咳はほとんど出ないのに、夜に眠りに入ろうとするときになぜか咳が出やすい、なんていう方は意外と多いのではないでしょうか。
この症状は眠りの妨げになるので非常にやっかいですよね?
これにも理由があるんです。
実は自律神経の副交感神経が原因なのです。
副交感神経は休息やリラックスをする時に働く神経で、体の回復を助ける働きを担います。
この状態では筋肉もゆるむ状態になるのですが、結果的にそのゆるみで気道が狭くなってしまいます。
こうなると気道の粘膜が反応しやすくなってしまい咳が出やすくなるのです。
その他にも寝ていると鼻水が気道に流れ込むことや、布団についたダニやほこり等でアレルギー反応が出ている可能性もあります。
これらの症状を防ぐにはアレルギー症状の場合は布団用の掃除機等でアレルギーの原因を取り除くことで対応します。
それ以外なら筋肉を弛緩してしまうお酒を控えることや咳が出やすくなる煙草をやめること、マスクや空気清浄機を使って寝室の刺激物を減らすか入らなくすること、気道をふさがないように横向きで寝るようにすることが夜の咳を防ぐ方法として挙げられます。
インフルエンザで咳が止まらないことがある?
インフルエンザの症状には咳が伴うことがあります。
インフルエンザによる咳はやっかいで、なかなか治りづらく、合併症になってしまうこともあるのです。
実際に起こりうる合併症としてはウイルス性気管支炎があります。
これはインフルエンザの合併症としてかかる確率が高いもので、的確な対応を行わないと長引く危険性があります。
ウイルス性の気管支炎には抗生物質はほとんど効果がなく、抗ウイルス薬を使用して治療を行います。
もし咳が長引いた最初の原因がインフルエンザであるなら、病院に行く際にはインフルエンザにかかってから咳が止まらなくなったということを必ず伝えてください。
その他にも肺炎や咳喘息、季節によっては花粉症が考えられます。
基本的にこれらの病気になってしまった方はインフルエンザの治療薬を飲むのではなく、もう一度病院に行って今起こっている症状に対しての薬を処方してもらい、それを飲むようにしましょう。
咳が止まらない時の応急処置
もし乾燥によるものと考えられる場合は、加湿器を用いたり蒸したタオルを使って蒸気を吸わせるために顔を覆うことで楽になるケースもあります。
とにかく乾燥を防ぐことが大切です。
温湿布などで喉を温めることも有効です。
室温を20度前後にすると咳が止まりやすくなると言われております。
咳止めには温かい飲み物をゆっくり飲むことも効果的です。
冷たい飲み物は気管を刺激するため避けねばなりません。
はちみつを暖かい紅茶に入れたものや梅干しを入れた番茶がより効果的です。
ただし1歳未満の赤ちゃんにはハチミツを与えてはなりません。
簡単なところだと寝る体勢を横向きにしたり起こして椅子に座らせることで落ち着くケースもあります。
咳が止まらない時の病院は何科を受診?
基本的に止まらない咳という症状で病院に向かう時は、内科または呼吸器内科を受診するといいでしょう。
また病院は可能な限り総合病院がいいです。
これは前述したとおりストレス性の物であれば心療内科や精神科、神経科を受診する必要があり、アレルギーによるものであった場合、耳鼻咽喉科を受診する必要があるからです。
内科を受診して検査を行ったとしても原因不明で終わってしまう可能性があるため、予備知識としてストレス性などの他の要因があることに備えておき、他の科をすぐに受診できる病院を選ぶことが大切です。
幼児の咳が止まらない時の対処法
子供の咳が止まらない場合、対処法として行うことは基本的に大人と変わりません。
大切なことは加湿すること・暖かい水分をとること・布団を清潔に保ちアレルギーの原因を取り除くことになります。
応急処置も同じく横になることや上半身を起こした体勢にすることが有効です。
ただし首から頭だけを高くするのは絶対に避けねばなりません。
咳が何日も止まらない場合は病気の可能性もあるため内科や小児科の早めの受診がおすすめです。
病気としては肺炎・気管支炎・百日咳・クループ症候群が考えられます。
特にクループ症候群は幼児が風邪の症状に続いて多く起こるもので、悪化すると入院が必要になる場合もあります。
市販薬での対処法は?
咳が止まらない場合は基本的には病院で診てもらうのが良いでしょう。
ご参考までに市販薬につきまして触れてみたいと思います。
まず気を付けなければいけないのは自分に起こっている咳の症状がどのようなものであるかです。
大まかなものになってしまいますが、咳には湿った咳と乾いた咳があります。
湿った咳である場合には気道が狭くなり痰が絡むことが多いです。
そのため気道を広げることができる薬が良いと言われています。
「エフェドリン」、「ブロムヘキシン」、「カルボシステイン」等の成分が含まれているものが有効です。
乾いた咳の場合、咳を鎮める効果があるものが有効です。
咳中枢に働きかけを行ってくれる成分は「ジヒドロコデインリン酸塩」が一番有効的であると言われております。
「デキストロメトルファン」と「コデインリン酸」もこれに次いで効果的であると言われております。
購入される際は薬剤師さんに相談しましょう。
咳が止まらずに夜眠れない時の対処法は?
咳はよくある症状ではありますが、夜中でも頻繁に出てしまうと眠りの妨げになるので非常に辛いものです。
その場合の対処法をいくつか紹介します。
乾燥した空気がのどに入ることでせき込むことが多いので、まずは水分を補給します。
気管や喉も渇いている状態なので水分補給は必須です。
ただし、冷たすぎるものを飲むと目が覚めてしまうので、常温のものを用意しましょう。
そのあとはマスクを着用してから眠るようにしてください。
比較的大きなマスクをすると水分も抜けにくいので効果的です。
これだけでもかなりの効果が期待できます。
「立ち上がって水を飲むのはちょっと…」という人は体を横向きにしてください。
それだけでもかなり楽になるという人はいます。
仰向けと横では内臓にかかる負担が異なるので、人によってはそれだけでかなり楽になるのです。
それ以外には加湿器を付けて部屋を乾燥から防ぐのもいいでしょう。
部屋の中に加湿器がないという人はコップや洗面器に水を入れて枕元に置くとか、濡らしたタオルをある程度絞って高いところにつるすなどの対処法を実行してみましょう。
咳が止まらない場合の対処法につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
NHK健康ch 【まとめ】せきが止まらない!? 関連する病気と原因・対処法(1)
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は「咳が止まらない病気には何がある?痰が絡む・夜になると出るのは?」と題しまして、咳の原因や病気の種類、または対処法について言及しました。
咳が止まらない場合の対処法はかなり簡単なものが多いため、もし困っている方がいるならすぐに実行に移せるものとなっております。
寝る体勢を変えるだけで効果があるのですからすぐにでもやってみてはいかがでしょうか?
今回のこの記事が咳に困っている方に少しでもお役に立てましたら幸いに思います。
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