咳と痰が止まらない原因!緑や黄色の痰は危険?
緑や黄色の痰が出て咳が止まらない原因
咳が止まらないし痰もでる。
そんな症状のある方、またはなったことのある方は結構いらっしゃるかと思います。
その痰の色も黄色の時もあれば場合によっては緑色なんてことも……
今回は痰の色が何を意味しているのか、咳と合わせて起きる体調の変化は何を意味するのかを記載していきます。
咳と痰が止まらない原因は?
咳や痰の症状がとまらない場合、風邪だったとしても病気に発展している可能性があります。
この病気には様々なものが考えられ、一般的に咳が出る可能性がある病気は急性気管支炎や急性肺炎、副鼻腔炎、肺結核等が考えられます。
風邪の症状に多い咳ですが、3週間以上続く場合、特に乾いた咳が8週間以上続く場合は要注意です。
8週間以上の場合、肺がんや結核などの重度の病気である可能性があるため、咳が続く場合は病院での受診を強くおすすめします。
咳と緑の痰が出る原因は?
基本的に咳は異物を気管から取り除くために起こるものと、喉の炎症によって起こるものの2種類に分かれます。
咳の症状はその二つのうちどちらかが原因となります。
そして痰というものは別名「気道分泌物」と呼ばれるものであり、体が正常の時はごく少量のみ分泌されて唾液と一緒に飲み込まれているのです。
しかし細菌やウイルスが侵入した時に分泌量が増加し外に排出する役目を担っております。
ここでこの痰に対してある噂があります。
それは「緑色の痰は風邪が治りそうだという合図」というものです。
これは結論から言わせてもらうと間違いなので信じないでください。
風邪の回復状態は一切関係ありません。
ではなぜ痰が緑色かというと慢性気管支炎やインフルエンザ桿菌、細菌性肺炎や肺結核の細菌によるものです。
これらに感染していると緑色の痰になると言われております
黄色の痰が出る場合は?
では黄色の痰が何であるかというと、これも細菌感染していることを示しています。
この黄色の痰には戦い終わった白血球や細菌の残骸が含まれております。
つまりこれは白血球の頑張った結果であると思ってください。
痰が黄色の場合に考えられる病気は急性気管支炎・急性肺炎・急性咽頭炎・びまん性汎細気管支炎・副鼻腔炎が考えられます。
痰の色はある程度病気の種類がわかるものなので、症状が気になる方は痰の色をチェックすることが大切になります。
咳と痰と鼻水が出る原因は?
熱は出ないけど咳と痰と鼻水の症状が出る場合、慢性的に炎症やアレルギーがまず考えられます。
病気でいうならアレルギー性気管支炎・アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎が代表的なものです。
普通の風邪でしたら鼻水などは1週間でたいてい治るものですが、それでも治らない場合は上記の病気を疑ってください。
それ以外にも熱が出ない場合、マイコプラズマ肺炎も考えられます。
人によっては発熱を伴うこともある病気なのですが、熱が出にくかったりする人も中にはいるのです。
発熱の割合は85~90%以上とも言われておりますがゼロではありません。
この病気は飛沫感染する危険性もあるので、他の人との接触はできる限り避ける必要のある病気です。
あまりにもひどい咳である場合、アレルギーよりもこちらを疑い病院に行き受診することが大切です。
咳と痰と目やにが出る原因は?
目ヤニと言われると子供のイメージが強いかもしれません。
実際に大人になると新陳代謝の速度が低下してくるため少なくなるのです。
咳・鼻水・目ヤニといった症状は基本的に風邪が原因であることが多いです。
風邪による鼻づまりは涙鼻管の流れを悪くし、場合によっては涙管が逆流することがあります。
こうなると老廃物の行き場がなくなり目ヤニとして固まることになります。
風邪によるものなので一時的な症状であり風邪が治れば改善されます。
38℃以上の高熱が伴う場合はインフルエンザである可能性が高いので注意が必要です。
咳と痰に加え微熱がある原因は?
咳とともに微熱を伴う場合は風邪などでよくあるケースだと思います。
これは細菌やウイルスに体が対抗しているために起こる現象と言われております。
熱が上がることにより細菌やウイルスの抵抗力を減らすのです。
また発熱は免疫細胞の強化にもつながるためウイルスや細菌に対して有効な方法なのです。
もし微熱が治まらない場合は他の病気が発症している可能性があります。
特に代表的なものにはマイコプラズマ肺炎や気管支炎があります。
マイコプラズマ肺炎は熱が下がらないことと、しつこい咳が特徴的です。
気管支炎は激しい咳が特徴で手足や関節の痛み、肩こり、背中のこわばり等が症状としてあらわれます。
痰に血が混ざる原因は?
咳はよくするものですし、たまに痰が絡んでしまうので、吐き出すことは日常的なものと言えるでしょう。
しかし、その痰に血が混じっていたら驚くことでしょう。
ただ、まず考えられるのは鼻血です。
鼻腔内部で出血があった状態で痰が絡むとその痰に血が混じることはよくあります。
それ以外には、ほほの裏側を誤って噛むなどで口腔内で出血をしてしまったケースも考えられるでしょう。
ここまではセーフティーな血痰と言えます。
問題は次からです。
鼻や口の要因以外で血痰が出る場合は、食道からの出血、気管支からの出血、肺からの出血が考えられます。
病気だとすると肺がん・気管支炎・肺結核・肺真菌症など様々なものが考えられるので、ほかにどのような症状が出ているのかをチェックする必要があります。
基本的に血痰以外の症状がみられるなら何らかの病気が疑われますのですぐに病院に行って診てもらいましょう。
血痰以外の症状がない方でも数日間血痰が続くのなら病院で診てもらった方がいいです。
咳と痰に効く食べ物は?
咳や痰によく効く食べ物はきんかん、大根、ゆり根、黒豆、かりん、なし等があります。
咳や痰が出る場合には水分を多めに摂ることをおすすめします。
きんかんは辛い咳、喉の痛みに効くといわれており、大根は咳・痰によく効き肺の熱を取り除く効果もあります。
ゆり根にも咳を鎮める効果があり心を落ち着かせる作用もあります。
黒豆は喉の痛みを和らげて咽喉の粘膜保護を行ってくれます。
かりんには咳止め効果、なしにも同等な効果が期待できます。
咳と痰が出る場合の対処法
風邪により咳や痰が出ている場合に行ったほうが良い対処法を記載します。
まず湿度の調整を行います。
風邪のウイルスは乾燥していると活発化しますが湿度を上げることで感染力を低下させることができます。
湿度の調整は空気の入れ替えも合わせて行うことでより効果的になります。
空気の入れ替えを行うことでウイルスが溜まらないようにし、湿度を50~60%にし、ウイルスを活動しにくくしましょう。
またマスクをすることは喉や口の中の湿度を高めることができ、感染予防以外にも役立ちます。
咳をする時は可能な限り喉を傷めないように小さくします。
咳があまりにもひどい時は体力の低下を抑えるために咳止めの薬を飲むと良いでしょう。
喉に負担を与える行為は控えることも大切です。
煙草や刺激になる食べ物、酒、カラオケは咳の症状が治まるまで自重しましょう。
咳と痰が止まらない原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
一般社団法人 日本呼吸器学会 せきとたんが3週間以上続きます
最後に
以上、いかがだったでしょうか。
今回「咳と痰が止まらない原因!緑や黄色の痰は危険?」と題しまして咳の原因とそれに伴う病気の症状、痰の種類などを検証してきました。
たかが咳とあなどって放置していたら思いがけない病気を患っている可能性があることが今回の記事でわかっていただけたと思います。
もし咳の症状が長引いているのでしたら一度病院に行って診察することを強くおすすめします。
今回のこの記事によって咳に対する知識が深まり、お読みいただいた方の参考になれば幸いに思っております。
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