対人恐怖症の診断テストと原因や対策・薬の効果と副作用
対人恐怖症の診断基準と原因や対策について
日本人に多いとされるメンタルの病気「対人恐怖症」。
日本人では多くの人が悩んでいる病気であるため、今では簡単に診断テストを受けれるようになっております。
誰もが避けたい病気ですが、その原因はどこにあるのでしょうか?
そして対策としてどのような方法があるのでしょうか?
本記事では対人恐怖症の診断テストと原因や対策を中心にお伝えしたいと思います。
対人恐怖症の診断テスト
人間は生きていくためにどうしても他の人たちと交流して生活をしていく必要があります。
学校・仕事場とどうしても避けられない人間関係。
これらの生活において必要なスキルが人と向き合って生きていくことです。
ですがその人と向き合うことができない人も必ず出てきてしまいます。
例えば人がどうしても怖くて恐ろしいと感じる人や少数の人前に出るだけで体が震える人、人と会話をするだけで汗が異常に出る人、どうしても視線が気になって動きがぎこちなくなる人、様々なものがあるでしょう。
これらの症状は全て具体例であり対人恐怖症の主な症状なのです。
現にこれらの症状に悩まされる日本人はたくさんおり、様々な形の診断テストがインターネット上でも多く存在します。
インターネットで「対人恐怖症 診断テスト」と入力するだけで簡単に無料の診断テストを行えるホームページをたくさん見つけられるでしょう。
それほどまでに日本社会に浸透してしまったのが対人恐怖症なのです。
対人恐怖症の診断につきまして、1つサイトを紹介したいと思います。
公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団 自己診断チェックシート 対人恐怖度チェック
対人恐怖症の原因について
対人恐怖症などの不安障害の要因には育った環境が原因という説があります。
これはつまり親が大きく影響を及ぼしていると言っているのです。
実際に支配的で怒りっぽい親や子供の前で頻繁に夫婦喧嘩をする親の場合、子供は神経症的な性格に育ってしまうと言われているのです。
その他にも子供に向き合わない親や子育てに関心の薄い親でも神経症的な性格に育ってしまうでしょう。
親以外でも恋愛経験によって対人恐怖症になってしまうケースもあります。
実際に恋愛で相手に裏切られたり、あまりにひどい別れ方になってしまった場合にトラウマとなって心と体に残ってしまい、異性に対して恐怖を覚えるようになってしまうのです。
このような対人恐怖症患者の場合、多くの患者は恋愛関係を進展させることができなくなってしまい、結婚ができなくなってしまう傾向があります。
対策について
対人恐怖症は今では様々な人に知れ渡っている病気であるため、克服する方法も非常にたくさん挙げられております。
その中でも大切なことは、劇的な方法はないということに気が付いて少しずつでもいいから些細なことから始めることと、最も信頼できる誰かに相談することでしょう。
人と会うたびにどうしても緊張をしてしまい汗が止まらない人は呼吸を整えて落ち着く癖を身に着けたり、自分に対する印象を少しでも良いほうに変えることから始めてみるといいと思います。
ほんの些細なことでも毎日行うことにこそ意味があるのです。
最も信頼できる誰かとは、親身になって話を聞いてくれる人なら誰でも構いません。
仕事仲間でも家族でも恋人でも誰でもいいでしょう。
もし周りにそういう人が見つからないときには心療内科やカウンセラー、心理療法を行っている施設をたずねて相談するのも十分有効な方法と言えるでしょう。
病院での受診は精神科?
診断テストを行った結果、該当する項目が多いとわかった場合に先に挙げた対策をとる時に病院を選択された場合、何科を受診すれば良いのでしょうか?
対人恐怖症の症状がある場合には受診するところは心療内科・精神科・メンタルクリニックなどがいいでしょう。
ここで大切なのは対人恐怖症はメンタルの治療になるということです。
骨折などの外傷やインフルエンザなどの病気の場合、医師がいくら相性が悪くても腕さえよければ問題はなかったのですが、メンタルの治療の場合はどうしても医師との相性が出てきてしまいます。
そのため一度受診してみてどうしても相性が合わなかった場合は他の病院を探すことが大切になります。
また対人恐怖症の患者は恐怖や不安を紛らわせるためにお酒に頼る人も多くいます。
しかしお酒への依存はしらふでの生活において不安やストレスを溜めやすくなってしまい全くの逆効果です。
また、精神科で処方される薬と相性が良くないということもあるため、飲酒をされている方は必ず主治医と相談のうえで禁酒するか量を減らすかどちらかの対応をとりましょう。
薬で治る?副作用は?
対人恐怖症を克服する方法として薬に頼るというものがあります。
対人恐怖症はメンタルの病気であるため薬といわれてもイメージがわかない方もおられると思いますが、存在しているのです。
それは抗うつ剤・抗不安薬というものです。
抗うつ剤と聞いた場合「なんでうつ病に効く薬を使うのか?」と疑問を持たれると思います。
しかしこの抗うつ剤は不安や恐怖の改善にも効果を表すことが期待できる薬とされています。
対人恐怖症は「不安」「恐怖」が原因であることが多いため、「不安」「恐怖」を改善する抗うつ剤とは相性が良いということです。
ただしこの抗うつ剤には副作用があります。
服薬初期に口の渇きや吐き気と言った症状が現れる傾向があります。
その副作用を考慮して少量から始めて徐々に量を増やしていくのです。
そのため即効性にかけ効果が出るまで時間がかかります。
抗不安薬は即効性の高い薬で恐怖や緊張が高まってきた時にすぐに使えます。
デメリットは耐性があり、また依存性が出てきやすいということです。
そのため長期服薬は避ける必要があります。
その他にも漢方を用いる方法があります。
対人恐怖症における就職や仕事について
人は生きていくためにはお金が必要であり、お金を入手するためには働かなくてはいけません。
それは対人恐怖症の方であっても同じなのです。
しかし世の中は非常に厳しくなっております。
対人恐怖症の方が頑張って就職したとしても、どうしても対人関係でうまくいかないため仕事を辞めたいという気持ちが生じてしまい、仕事が続かなくなり辞めてしまう傾向があります。
辞めたら今度は収入がなくなってしまい生活ができないため、何としても就職をしようと試みて、どうにか就職するけれども、結局対人関係が原因で仕事を辞めたくなってしまいと負のループにはまってしまいます。
従いまして 、まずはより早く改善させてしまおうという心がけが大切になります。
子供が対人恐怖症になった場合の接し方
対人恐怖症はメンタルの病気であるため、もし子供がなってしまった場合、接し方をどうしたらいいのか非常に悩んでしまいます。
これは非常に難しく100%の解決方法はないと言えるかもしれませんが、ある程度効果があったと言われているものを記載していきます。
あくまで参考程度にとどめていただきたいです。
まず第一に心療内科などの医療機関を受診することをおすすめします。
そのうえで不登校であったなら不登校状態を受け入れてしまうのも有効な対策と言われております。
心理的負担が学校にあるのなら無理に復帰させるのは悪化する危険性があるためです。
この時大切なのは学校に復帰しても勉強についていけるような体制を整えることです。
つまり家庭教師を雇ったりサポート校の支援を受けることをおすすめします。
その後は医師と復帰について相談しましょう。
徐々に人にならすために保健室登校からはじめるのも1つの方法です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は「対人恐怖症の診断テストと原因や対策・薬の効果と副作用」と題しまして対人恐怖症における原因や薬による解決方法などを記載してまいりました。
仕事をやめる理由でも常に上位であり続ける対人関係。
人との付き合いが苦手な人は世の中には本当にたくさんおり、苦しんでいる人も多いでしょう。
自分の身は自分でしか守れないため対人恐怖症の症状が少しでもある方は相談できる人を見つけることが大切になると思います。
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