メニエール病の症状はめまい?原因や検査・治療法は?
難聴などメニエール病の症状や治療法について
難聴やめまいなどの症状があるメニエール病ですが、原因や検査、そして治療法を知ろうとしている方は増加傾向にあります。
その理由は至って自然かもしれませんが、発症している人が増えているからになります。
本記事ではこのメニエール病の症状をはじめ、原因や治療法などを中心にお伝えしていきたいと思います。
メニエール病の症状はめまい?
メニエール病の症状は回転性のめまいが主体です。
ぐるぐるとまわるめまいといったほうが解りやすいかもしれません。
そしてこのめまいを主体に片耳に耳鳴りや閉塞感が発生して難聴になってしまうことがあります。
また、めまいがあまりにもひどい場合は、頭痛や吐き気といった症状にまで発展することもあるでしょう。
横になっても症状が治まらないこともあり、数十分から長い人だと数時間続くことすらあります。
そして、頭痛や吐き気以外にも、顔色が悪くなって冷や汗が出るようになったり、動悸などの症状まで併発したりします。
放置すると耳鳴りや難聴症状もなかなか回復しなくなってしまい、重くなっていくようなので要注意です。
原因について
メニエール病の原因は内耳を満たしている内リンパ液が過剰になってしまって、内リンパ水腫(すいしゅ)になってしまうことが原因だと考えられております。
この内リンパ水腫がなぜ起こるのかについてはいまだはっきりしていませんが、ストレスがかかり過ぎな人、過労気味な人、睡眠不足になってしまっている人が多くなっているので、生活習慣や日常生活の状況によってなりやすい人となり難い人がいると考えられているのです。
検査・診断方法は?
メニエール病かどうかの判断は難聴・耳鳴り・閉塞感・めまいという症状が一度で治まらずに、発作として反復するかどうかのようです。
反復するのかがポイントで、一度だけではメニエール病とは判断ができないとのことです。
また、これらの確認を行った後に、平衡感覚がどうなっているのかを調べられ、聴力検査も合わせて行うことになるようです。
メニエール病の患者はふらつきが多く発生するようになるので、目をつぶってまっすぐ立つことがなかなかできないのです。
この検査方法は病院によって詳細は異なるようですが、正常な人と差異がないのかを調査します。
聴力検査では健康診断で皆さんが行ったことのある、高音と低音の音を聞いてボタンを押す検査が基本となります。
治療方法は?
メニエール病の治療法はめまい止めの薬や利尿剤を中心とした薬物療法となるようです。
生活習慣の改善や日常生活の見直しも並行的に行い、自宅療養が基本となるのですが、あまりにも症状が重くふらふらするので、普通に動けないという方は入院をすることもあります。
この入院期間は医療系のサイトで確認するとだいたい11日とのことなので、ストレスからの解放も必要になり、予想以上に時間がかかってしまうようです。
また、西洋医学ではなく東洋医学にもメニエール病の治療は深く考えられているので、漢方を用いた治療方法もあるようです。
そして、この病気は一度なってしまうと症状を抑えられるようになったとしても再発しやすいところもあり、再発防止に気を付けながら暮らしていく必要性が出てきます。
薬の副作用は?
メニエール病になってしまうことで治療法は薬を用いてのものとなりますが、薬には様々なものがあり副作用についても知っておく必要があります。
そこまで発生率が高くないものが多いのですが、ステロイドを用いることもありますので医師に必ず確認するようにしてください。
たとえば、めまいに効果があるベタヒスチンメシル酸塩の場合は吐き気などの消化器系の症状が出ることがありますし、めまいや耳鳴りに効果があるジフェニドール塩酸塩では口が乾いたり食欲不振になることだってあるようです。
ステロイド薬の場合は短期間なら良いでしょうが長期間だと皮膚が薄くなってしまったり、太るようになるという副作用があるので要注意です。
筋力低下・高血圧・緑内障・高血糖などなどいろんな症状がありますので、使う時には医師と必ず相談するようにしてください。
メエール病は何科を受診する?
メニエール病で気を付けるべきところは、めまいといった症状が出ている時に診察をしてもらい、早めの治療を開始してもらうことになります。
メニエール病が疑われる場合は耳鼻科を受診されるといいでしょう。
ただ、めまいだけではメニエール病かどうかは分からず、脳神経外科や内科、そして精神科といったものも考えられますが、なかなか一般の人が判断するのは難しいと思われますので、まずは耳鼻科が良いと思われます。
食事など予防法は?
ストレス・寝不足・過労等が原因で発症しやすくなると考えられているメニエール病ですが、食事にも気を使うことを示唆されるようになります。
まず、塩分をとり過ぎると体に水分が溜まりやすくなってしまうので内耳にも水分が溜まりやすくなり悪化させると考えられており、塩分が多すぎる食事をしている方はある程度の制限をかけられるとのことです。
具体的には5~6gとなると言われております。
日本食は塩分が高めな傾向にあるので、かなり見直しを求められることになるでしょう。
カフェインやアルコールもメニエール病を悪化すると考えられているので要注意です。
ただし、これらの飲み物はストレス発散に用いられることもあるので、一概に否定することはできないと言われております。
この部分の考え方は担当する医師に確認するようにしましょう。
メニエール病改善のための生活習慣は?
メニエール病の予防や改善のために必要なことは、非常にシンプルです。
ストレスをため込まないようにして、疲れを残さないようにしっかりと休息を取り、睡眠不足にならないように睡眠時間を確保して、運動を適度に行うなど健康的な体が手に入るよう心がけるということです。
ある意味、生活習慣病の予防を意識するのに近いです。
特に、規則正しい食生活をして、肥満体型や高血圧、糖尿病にならないように意識しましょう。
メニエール病は塩分を摂り過ぎることで発作を誘発する危険性があると言われているので、改善のためには必須となります。
このように規則正しい生活をすることが強く推奨されておりますので、できれば発症する前にできる限り健康を維持できる生活スタイルを身につけましょう。
メニエール病における仕事の考え方
メニエール病になってしまうと、仕事の考え方や付き合い方も変えていく必要が出てきます。
発作が起こると仕事中でもフラフラしてしまいますし、ひどい人では数時間立ち直れない人もいるでしょう。
そのため、この病気になってしまったのなら上司に症状と発作の回数、そして治療の度合いを報告された方が良いでしょう。
また、同僚にも何かしらの影響が及ぶかもしれませんので、職場の同僚には伝えた方が良いかと思います。
特に注意が必要なのが、とび職やトラック運転手といっためまいが突然発生したら命の危機に発展するような職業です。
これらの職業の方は真っ先に上司の報告するようにしましょう。
メニエールにつきましては次のページも参考にしてください。
蝸牛型メニエール病の症状や原因・治療法は?完治する期間や再発は?
メニエール病につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事ではメニエール病についてお伝えして参りました。
ストレス等が原因で発症するこの病気は、体質によってなりやすさやなり難さがあるので非常につかみどころのない困った病気ともいえるでしょう。
しかし、ストレスの緩和により、改善が見込めるかと思いますので、まずは症状を受け入れ、じっくりとストレスの緩和に取り組まれるのが良いでしょう。
とび職や運転士といった仕事に就かれている方はこの病気になってしまうと、特に不安に感じたりするかもしれませんが、職場の方にも理解していただき、冷静に方向性を決めていくしかないのかと思います。
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