メニエール症候群の症状や原因・検査法は?薬など治療法は?
メニエール症候群の症状や原因・治療について
原因について色々と議論されることの多いメニエール症候群ですが、その症状はなかなか悩ましいものとなっております。
どうすれば治るのだろうかと、薬など治療方法について調べられている人も多いようです。
本記事ではこのメニエール症候群の症状や原因、検査方法や治療法などについてお伝えしたいと思います。
メニエール症候群の症状
メニエール症候群の症状はぐるぐる回っているように感じるめまい、片耳に感じる閉塞感や耳鳴り、難聴症状や頭痛などが該当します。
とくに、メニエール症候群によるめまい症状はかなり重い人も多く、普通に歩くことが困難なほど深刻な方もいるようです。
ここで、めまいが激しすぎるとこれらの症状に加えて嘔吐症状や冷や汗、動悸などの症状が発生するようになりさらに苦しめられることになるでしょう。
めまいを中心とした発作症状はだいたい30分程度で収まる人もいますが、数時間続いてしまう人もいて、立っていても横になっていても辛い状態が続いてしまいます。
頭痛も、押さえつけられたような圧迫感があるものになるので、歩くこともできずにひどい頭痛に苛まれている方は救急車を呼ぶことも考えた方がいいでしょう。
また、めまいが頻繁に発生していると平衡感覚が狂ってきてしまう方もいるようで、発作が起きていないのに日常生活中にフラフラしたり、身体が傾いているような感覚に襲われることがあるようです。
この状態になると、日常生活に大きな支障が出るので、こうなる前に治療を開始しましょう。
メニエール症候群ではめまいなどの症状の前に肩・首のこりが起こる?
メニエール病の代表的な症状は間違いなくめまいなのですが、それ以外の症状もあります。
先ほどストレスが非常に多くかかっている人にメニエール病はなりがちと記載しましたが、このストレスによって肩こりや首のこりが起こることが非常に多いのです。
つまり、ストレスによる緊張状態から肩や首に力が入りやすくなって発症してしまうということです。
またストレスがかかると血行が悪くなるので、この影響によっても肩こりや首のこりが起きます。
ですので、メニエール病特有の症状が出る前段階で、肩や首のこりの症状が出ることは十分あります。
また人によっては、肩こりや首のこり以外に頭痛などの症状に悩まされることがあります。
これらを解消することで逆にメニエール病の予防になるとも言われております。
肩こりや首のこりはずっと続くと辛いものなので、メニエール病の予防という考え方がなくても、体のケアの一環として対応するようにしましょう。
原因について
内耳を満たしている内リンパ液が過剰になることで内リンパ水腫(すいしゅ)になることが原因と言われております。
しかし、この内リンパ液が過剰になる理由については明らかになっておりません。
ただし、先進国に住んでいてストレスが非常に多くかかっている人に多くなりがちなので、ストレス過多の人は要注意の病気と言われております。
このように明言できない部分が多い病気なので、治療法も100%これだと言われるものがありません。
なぜ発症したのか分かりづらいことから、その原因を取り除くことに医師も本人も苦慮することになります。
また、ストレス以外にも過労の人や睡眠不足の人は発症しやすいと言われているので、仕事があまりにも忙しい状態が続き、人間関係もうまくいかずに、睡眠も普通にとれないような方は要注意ということになるでしょう。
検査・診断方法について
めまいといった症状は、耳鼻科の他、神経内科・内科・脳神経外科などいくつかの専門科が対象になります。
めまい=メニエール症候群と断定することはできないのでしょうがない部分ではありますが、発見が遅れると治療も遅れるので悪化する恐れがあり、何れにしても早く検査されるのが望ましいです。
検査内容は、音がしっかり聞こえているかを判断する聴力検査、ふらつきが発生していないのかを調べる平衡感覚検査、そして口頭での問診などが基本となり、状況に応じてその他の検査が行われることもあるでしょう。
薬で治る?
原因不明な病ともいえるメニエール症候群は薬による治療が主体です。
めまい症状を軽くするために抗めまい薬を使うこともありますし、内リンパ水腫を軽減するために利尿剤といった薬が使用されることもあります。
しかし、メニエール病は原因がいまだはっきりと特定できていない病気なので治療がスムーズにいかないこともあります。
そのため、完治することができずに発作の回数を減らしたり難聴症状を抑え込んだりすることはできても、再発を防ぐことはできないというケースもあるようです。
これは現状ではどうしようもない部分があり、治る人もいれば治らない人もいると考えた方がいいでしょう。
また、治ったとしても再発する確率が高いのも特徴なので、症状が軽くなったからといって油断をすることはできないのです。
薬を飲む事も出来ないような状態の時は安静にしてめまい止めの点滴をうつことになります。
完治させるための治療について
メニエール病はなかなか治すことができないものであり、気を抜くと再発する可能性も非常に高い本当に悩ましいものではありますが、ストレス・疲労・睡眠不足といったものも悪影響をもたらすと考えられているので、薬による治療と並行して日常生活改善も行っていくことになるでしょう。
特にストレスが原因になることが多いと考えられているので、このストレスの原因は何なのかを見つめ直す必要が出てくると思います。
もし、それが全て仕事や会社にあるのならその会社とのこれからをしっかりと見つめなおす必要も出てくるでしょう。
こういったことから、メニエール症候群を完治させるには薬による治療と並行して、ストレスの解消、生活習慣を正す、といった生活全般の見直しが大切になるかと思います。
病院の何科を受診?
メニエール症候群の症状が出ている方は耳鼻科に行くのがベストとなりますが、耳鳴りやめまいから「自分はメニエール症候群だから耳鼻科にいこう!」と気が付ける人は少ないと思います。
そのため、めまい症状の違いから原因が何なのかをある程度予測できるようになるのが大切です。
まずは、耳から生じるようなめまいは回転性のめまいになるので、耳鳴りや難聴といった症状が発生しぐるぐる回っているかのように感じるのです。
こちらは耳鼻科になるのです。
次に脳から感じるめまい、つまり脳梗塞や脳卒中が原因のめまいは持続期間が長く、物が二重に見えたり手足のしびれが同時にあらわれることがあります。
麻痺や痺れといった症状が特徴的なので、こちらはすぐに脳神経内科や脳神経外科に行かれるのが良いかと思います。
そして、フワフワするようなめまいや血液量が不安定になっていることで発生するめまいは高血圧や、不整脈などが原因のことが多く心因的な要因、つまりストレスや睡眠不足といったものが主体になるめまいと言えるのです。
寝不足といった症状が続くのなら、精神科に行ったほうがいいでしょう。
メニエール症候群での仕事の考え方
メニエール症候群になると、日常生活に支障が出るようになるので、仕事を続けられないことが多くなります。
実際に、職場でひどいめまいがして普通に動くことができなくなってしまった人もいるのです。
そのため、上司にはメニエール症候群になってしまったということを報告する必要があると思います。
この報告の時は、病名を言われてもおそらくピンとはこないので、しっかりとどのような症状なのか、発作の頻度はどの程度なのか、対処法はどうしたらよいのか、治療はなかなか困難ではあるが治る可能性は十分あるといったことを伝えられると良いでしょう。
職場によってはめまいが酷すぎるなら今の職場では危険ということで、部署移動も考えてくれるはずです。
ストレスが多い職場の方が発症する確率が高い病気ですので、そのような職場の場合は注意しましょう。
会社を自主的に辞める必要はないかと思いますが、タクシードライバーや電車の運転士がこの病気になると、仕事中に発作が起こってしまっては大惨事になりますので必ず社内への報告は行いましょう。
メニエール症候群とメニエール病の違いは?
メニエール症候群というのはメニエール病で生じる症状が出ている人たちのことで、めまい・耳なり・難聴といった症状が出ている人たちのことを示しているようです。
メニエール病の場合は原因が水腫にあるケースを言い、メニエール症候群の場合は原因がはっきりしていないけれど、メニエール病のような症状が出ていることを意味しているようです。
実際の使われ方はあいまいで、使い分けもはっきりしていません。
そのため、メニエール症候群=メニエール病と捉えている医師も多くいるので、「メニエール症候群=メニエール病」と一応考えておくといいのではないでしょうか。
ただし、とくに検査もしないで「メニエールだ!」と指摘する医師がいた場合は、要注意で必ず聴力検査などを行った後に「メニエールです」と言われたのなら、これは信用できると思います。
基本的にめまいや頭痛といったものが水腫によって引き起こされているのならメニエール病という言葉を使われるのではないかと思います。
メニエールにつきましては次のページも参考にしてください。
蝸牛型メニエール病の症状や原因・治療法は?完治する期間や再発は?
最後に
以上、いかがでしょうか?
本記事では、メニエール症候群の症状や原因についてまとめてまいりました。
このメニエール病とメニエール症候群の違いはあやふやで使われ方も今一つ定まっていないので、今回は同一視して紹介しました。
メニエール病になってしまうと通常の仕事業務を行うのも困難になってしまいますが、運転士といった仕事をしている方はおそらくかなりの不安にかられてしまうと思います。
メニエール病を発症してしまった場合は上司に誠心誠意相談されると良いでしょう。
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