サルモネラ菌による食中毒!感染経路や症状・検査・治療法は?
サルモネラ菌の検便など検査方法と感染経路や治療・予防法
食中毒の一つであるサルモネラ菌は日常生活において気をつけておかないと感染してしまう可能性のあるものです。
そのため、感染経路や症状、予防方法を知っておいた方が良いかと思います。
知っていることで防げる確率が高まります。
そして、もし感染の疑いがある時はどのような検査をするのか、治療法はどのようなものかも知識として増やしておかれると良いかと思います。
本記事ではサルモネラ菌による食中毒について、色々と記載して参ります。
サルモネラ菌とは?
サルモネラ菌とは牛や豚や鶏などの家畜の腸の中や川や海に生息している生物の体内にも生息している非常に幅広い生息域を持っている細菌です。
ネズミ以外にもハエやゴキブリといった害虫が汚染されていることもありますし、ペットとして飼っている犬や猫が感染することもありますので、人からではなくそのような虫やペットからうつされることもあります。
また、非常に幅広く分布される細菌なので2500種類以上の血清型(細胞の型)が存在しているとされており、駆逐されることはないでしょう。
もちろん、それら全てが人間に害を及ぼすわけではありません。
一応の区別として害をなすサルモネラ菌は腸チフスやパラチフスといったチフス菌と感染型食中毒を起こすものに大別されています。
日本では食中毒の原因となるサルモネラのことをサルモネラ菌として指摘されるようになったので、一般的には「サルモネラ菌=食中毒を起こす細菌」という認識になっています。
感染経路は?
サルモネラ菌の感染経路は感染している卵や肉を摂取してしまうことで感染してしまう食中毒経路がかなり有名ですが、それ以外にもそれらの感染している卵や肉を調理したときに使った調理器具や手指を介して感染してしまうパターンもあります。
良くあるのが包丁やまな板にサルモネラ菌が付着してしまうというケースです。
それ以外にも感染していた人の吐瀉物や糞便処理のケアが不十分で感染してしまうこともありますし、感染者がトイレから出てきた時にその人が触った場所からうつされてしまうこともあります。
また、最もやっかいなのが犬や猫にとっては有害ではないサルモネラ菌も人間にとっては有害というものです。
つまり、ペットが保菌していたとしても症状が特に出ないで全く気がつかず、いつも通りペットに接していたらいつのまにかうつされるというパターンもあるのです。
基本的に多いのは感染していた卵や肉の加熱が不十分でそこから調理器具も感染して感染拡大するというパターンなのですが、稀にペットからうつされるというパターンもあるので注意していても防げないこともあります。
症状について
感染者をいち早く見つけることがそれ以上の感染拡大を防ぐために必須となるのですが、そのためにはどのような症状が出るのかを把握しておく必要があります。
このサルモネラ菌感染による症状は嘔吐・腹痛・悪心(吐き気)・発熱・下痢です。
発熱は38℃程度までは上がります。
これらの症状はその人の体力や免疫力次第ではありますが3~7日は続くと考えましょう。
よほど体調が悪く悪化してしまった人になると1週間以上続いてしまうことがあります。
特に、元から体力がなく免疫力も低めの幼児やお年寄りになると、サルモネラ菌感染すると重症化しやすいので熱や下痢が治まらない場合はすぐに病院で診てもらうようにしましょう。
検査方法は検便?
サルモネラ菌に感染しているのかどうかの検査はやはり細菌検査となりますので、便からサルモネラ菌がいるのかどうかをチェックするという工程が基本となります。
要するに、検便になるということです。
ただし、全身の状態をチェックしたり炎症がどのようになっているのかを調べるために検便以外に血液検査をするというケースもありますので、検査をする病院や状態次第で検査項目も増えると考えましょう。
治療方法は?
腹痛や発熱や下痢が続くサルモネラ菌感染ですが、下痢や嘔吐がひどすぎる時には電解質の補充や脱水症状防止のために点滴などの治療を施しますが、抗生物質などが存在しておらず、また安易な治療は出来ないようです。
変に薬を処方してしまうと、その薬に耐性がついたサルモネラ菌が誕生するケースもありますので、対症療法にとどめるようです。
もちろん、重症化しているお年寄りや子供の場合はそれぞれの症状やサルモネラ菌に合った抗生物質を投与されるようですが、抗生物質の投与のたびに薬剤に耐性を持ったサルモネラ菌が誕生するケースが増え、かなりの速度で世界規模で増殖しているという情報もあります。
このような状況にありますが、重症化した場合のケアについては病院の医師に一任されることになっているようです。
基本的には自然に治ることが多いので、整腸剤などの服用や脱水症状を防ぐための水分補給といった簡単なケアを続けることになると考えられると良いでしょう。
病院での治療や診察を望む方は内科や消化器内科に行けば良いでしょう。
予防方法について
サルモネラ菌は検査方法や治療方法になると情報の数が減少しますが、予防のお話になると一気に情報数が増します。
基本的に抑えてもらいたい情報は7~9月の夏頃に感染のピークになるということと、卵や生肉を食べることでの感染が非常に多いということです。
特に、日本人に多いのは卵かけご飯にして食べた結果感染したというケースなので、賞味期限を確認して保存状態にも注意しましょう。
高温多湿の環境になればなるほど細菌は一気に増殖しますので、卵や肉は購入後すぐに冷蔵庫で冷やしましょう。
特に割った後の生卵の放置は避けるようにしましょう。
ただし、細菌の動きが鈍り増殖が抑えられるのはマイナス15℃以下なので冷蔵庫の温度でも細菌は増えます。
できる限り早めに食べましょう。
また、細菌やウイルスは熱に非常に弱いので加熱処理してしまえば高確率で死滅します。
できれば卵も肉も生で食べるのではなく加熱処理したものを食べるようにしてください。
目安は75℃で1分です。
また、生肉を扱った調理器具に感染していることも多いので熱湯や次亜塩素酸ナトリウムを使って良く調理器具を洗って下さい。
もちろん、自分たちの手に付着しているケースも多いので、手の洗浄や消毒は徹底しましょう。
調理をする前にも手を清潔にして、調理後にも洗って清潔にして下さい。
調理器具も使用前と後両方で洗浄と除菌をしましょう。
幼い子供が感染しているケースもあるので、赤ちゃんのおむつ交換の後でも手洗いをする必要がありますし、ペット経由で感染することも稀にありますのでペットに触った後も手洗いをした方がいいでしょう。
特に症状がないペットからの感染が一番防ぎにくいので、ペットに触った後はケアをするという習慣はつけた方が良いでしょう。
サルモネラ菌による食中毒につきまして次のサイトも参考にして下さい。
http://www.n-shokuei.jp/eisei/sfs_index_s01.html
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではサルモネラ菌感染に関する情報をお伝えいたしました。
サルモネラ菌は夏頃になると必ず話題に出てくるものなので、名前だけでも知っているという人は多いでしょう。
食中毒としても知れ渡っているので具体的な症状は知らないという人でも、食中毒のケアに関しては徹底しているという方も多いのではないでしょうか?
サルモネラ菌感染で命を落とすことや重症化することは少ないですが、しばらくの間下痢や発熱で苦しむのはしんどいものがあるので、できる限りの対策はしましょう。
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