アトピー改善に有効な食事法やレシピ!食事制限は必要?
食事によるアトピー改善法とレシピ
アトピーには、さまざまな原因が考えられます。
そして、その原因に即した改善法も数多く考案されています。
その方法の一つとして「食事」による改善法がありますが、アトピーを改善するための食事とはどのようなものなのでしょうか?
本記事ではアトピーを改善するための食事内容や食事法、レシピなどについて解説していきます。
アトピーの改善に有効な食事法
アトピーの改善を食事に求める場合、食べるものだけでなく、その「食べ方」にも気を付ける必要があります。
具体的には「腹八分目」「よく噛んで食べる」「寝る直前に食べない」といった健康的な食事法が、アトピーの改善にも効果的なのです。
まず「腹八分目」に関しては、食べ過ぎると消化不良のまま多くのタンパク質が腸に運ばれたりし、このことでIgE抗体( 身体の中に入ってきたアレルギーの原因物質に対して働きかけ、身体を守る機能を持つ抗体)の働きを活発にし、アトピーの症状を悪化させます。
また、腸内環境が悪化するので、これもアトピーの症状を悪化させる原因となります。
次に「よく噛んで食べる」ということですが、これも消化が関わります。
よく噛むということは、唾液に含まれる消化酵素をしっかりと食べたものに馴染ませ、消化しやすい状態で腸まで食べ物を運ぶことができるからです。
また、消化しにくい状態で胃腸まで食べ物を送ってしまうと、消化酵素が大量に消費され、体調を崩す原因になります。
最後に「寝る直前に食べない」ということですが、これは睡眠によって消化の働きが弱まることで、きちんと食べ物を消化できなくなることが原因となります。
眠りが浅くなるので睡眠の質も低下し、体調を崩す原因にもなります。
このように、食べ物の種類だけではなく、それをどういった方法で食べるかということも、アトピーの改善に効果をもたらしたり、逆に悪化させる可能性もあるのです。
食べるものにだけ注意するのではなく、それをアトピーの改善に役立てるためにも食べ方にも注意しましょう。
おすすめレシピについて
「アトピー改善向けのレシピ」として、インターネット上のレシピサイトでも数多く紹介されていますので参考にされるといいでしょう。
ここでは一つおすすめするとしたら「おにぎり」なんて良いのではないかと思います。
これは、糖分や添加物の多いスイーツの代わりに三時のおやつ代わりにも利用できますし、お弁当にも活用できます。
おにぎりが嫌いな人はそう多くないと思いますし、何かとアレンジしやすい上に利用できるシーンも多いです。
中身の具には「梅干し」や「おかか」、「昆布」といったアトピーを悪化させない材料のみの、消化に良い具材を利用すると良いでしょう。
それに野菜の入った味噌汁なんかを付けると良いかと思います。
「和食」にも該当しますので、アトピー改善向けに和食オンリーの食生活を目指す人にも最適です。
その他にも、野菜中心のレシピがアトピー改善に効果的ですが、サラダのように調味料を使わないとそのままでは食べにくい場合には、脂分の多いドレッシングやマヨネーズの使いすぎには注意しましょう。
可能な限りノンオイルのドレッシングを利用するなりして工夫しましょう。
もちろん、何を食べるとアトピーが悪化するかは、時間の経過とともに変化するので、もし今までは何の問題もなかったレパートリーでアトピーの症状が現れた時には、レシピを見直して原因を調べ、それを抜いたレシピにするか、根幹となる材料だった場合にはそのレシピを使いわないようにする形になるかと思います。
アトピーの改善に食事制限が必要な食べ物
逆に、アトピーの症状が現れている時には食べない方が良い食べ物というものも多く存在します。
その最たるものとしては「アレルギーの原因となる食べ物」です。
「卵」や「乳」といった代表的なアレルギー源だけではなく、「蕎麦」などの一般的ではないものでもアレルギーが起こる可能性があります。
一つ注意しておきたいことは、アレルギーが起こる原因は変化するということです。
例えば、今までは卵を食べてもアレルギー反応を起こすことがなかったにも関わらず、ある日から急にアレルギー反応を示すようになったということも十分に考えられます。
なので、今までは大丈夫と食べてきたものでも、いつアレルギーの原因になるか分からないということです。
そのため、病院の検査でも数年単位でアレルギー検査を行い、新たにアレルギーの原因になる食べ物が増えていないかを確認するのが良いです。
ある物を食べて、アレルギー症状を発症した場合には、一度その食べ物はしばらく避けておくのが無難です。
また、添加物の多く含まれるインスタント食品も、避けることが大切です。
添加物が多いと消化にエネルギーを使い、免疫力を低下させてアトピーの症状を悪化させる恐れがあります。
生鮮食品を中心に食べるようにしましょう。
アトピーの改善に良い栄養素
ではもう少し具体的にアトピーの改善に有効な「栄養」について触れてみたいと思います。
皮膚症状である皮膚の炎症を抑えるためには、ステロイド薬などの塗布が必要になりますが、対症療法であるこれらの薬では、症状の根本的な改善は難しいです。
そこで、アトピーの改善に効果的な栄養を積極的に摂取することで、アトピーの症状を改善していこうというのが「栄養療法」です。
アトピーの改善には、まず炎症の対策として「ビタミンB」「ビタミンC」「ビタミンE」「EPA」といった栄養が効果的と言われています。
次に皮膚の力を強めるためには「ビタミンA」「タンパク質」「鉄」「亜鉛」といった栄養が効果的です。
また、これらの栄養の吸収をスムーズに行うことをサポートし、かつ直接的にもアトピー改善効果のある「乳酸菌」で腸内環境を整えることも重要です。
最も重要なのはバランスよく栄養を摂取する食事を継続することですが、これらの栄養を積極的に摂取することも意識してみると良いでしょう。
ただし、「過剰症」といって、特定の栄養を摂取し過ぎるのは避けなければなりません。
「サプリメント」などがその原因になりやすいのですが、「体に良いから」という理由で特定の栄養ばかりを過剰に摂取しないように注意しましょう。
アトピーの改善に良い食べ物
アトピーを改善するためには、上記の栄養を豊富に含んだ食べ物を積極的にその生活に取り入れたいものです。
しかし、バランスよくこれらの栄養を、しかも継続的に摂取するということはなかなか難しいものです。
ちょっと意識しなくなるだけで、すぐに元の食生活に戻ってしまいます。
そこで、簡単な指標として「和食」という選択肢があります。
和食は栄養バランスに優れ、低カロリーなものが多く、野菜をふんだんに取り入れている食事内容となることが多いです。
「これと、これも毎日食べるようにして」とか「栄養のバランスはこれと、これを中心に摂取して」という認識よりも、「毎日、和食を中心に食べる」と考えたほうがわかりやすく、継続しやすくなります。
もちろん、毎日同じものばかり食べていては栄養のバランスが乱れてしまう可能性がありますので、さまざまなレパートリーを用意しておきましょう。
また、「お米」を食べる場合には、精製度の低い「玄米」「雑穀米」といったものを食べると、栄養価を高めることが出来ます。
「食の欧米化」が進み、定着している現代だからこそ、和食の存在意義を問い直す必要があるということなのです。
最後に
アトピーを改善するためには、薬の使用だけでは効果的な治療を継続することは出来ません。
アトピーを悪化させる環境的な要因を取り除くことが重要であり、その方法として食事という要素は極めて大きな意味を持ちます。
食べるものだけではなく、その食べ方や調理の仕方なども工夫して、食事によるアトピー改善を目指しましょう。
もちろん、それだけでアトピーが治るのかといえばその限りではありませんが、積極的にアトピーの改善をしたいというのであれば、決して無視できない要素であることは間違いありません。
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