c型肝炎の治療期間や費用の助成と薬や副作用・完治について
c型肝炎の原因と治療薬や副作用及び治療期間と完治について
b型肝炎はよく知られていると思いますが、c型肝炎となるとご存じない方が多いかもしれません。
そのため、治療期間やその費用、薬の種類や副作用の有無、そして完治するのかどうかといった情報を知らないという人も多いでしょう。
同じ肝炎でありながらもここまで差ができてしまうのも事情があるわけですが、本記事ではc型肝炎についてお伝えしたいと思います。
c型肝炎とは?
b型肝炎やc型肝炎というのはいわゆる肝臓で炎症が起きる病気の一つです。
肝臓の炎症により細胞が破壊されてしまい、そのまま肝機能が低下していく病気になります。
破壊された肝臓の細胞はそのまま硬質化していくので機能低下につながってしまいます。
このように肝機能障害が悪化していくことで最終的には肝硬変や肝臓がんにつながっていきます。
また、この肝炎は肝臓の炎症が6ヵ月以上続いた状態になると慢性肝炎と診断されます。
慢性肝炎の原因の9割が肝炎ウイルス感染にあり、この肝炎ウイルスにはa型・b型・c型・d型・e型が存在しておりいわゆるb型肝炎もc型肝炎も肝炎ウイルスの一種ということになります。
ちなみに、慢性肝炎の原因はb型肝炎ウイルスが15~20%でc型肝炎ウイルスが約70%と意外に多いのがc型であるということが分かっております。
c型肝炎の治療期間は?
これはどの程度の状態なのかで大きく変わってきますが、今現在使われているインターフェロンフリー治療はだいたい治療期間は3~6ヵ月間と言われておりますので、この期間を参考にするといいでしょう。
2017年には新規c型肝炎治療薬として最短8週間で治る薬も作られたという情報があります。
基本的には短くても慢性になると3ヶ月程度はかかると考えるといいでしょう。
費用の助成を受けることができる?
C型の慢性肝炎に対するインターフェロンフリー治療やインターフェロン治療には医療費の公的な助成金制度が設定されているので金銭面ではある程度カバーできるようです。
感染経路は問わないとのことなのでc型肝炎に感染してしまい、インターフェロン治療やインターフェロンフリー治療を受ける必要が出てきてしまった方はこの助成を受けられると良いです。
世帯の市町村民税課税年額によって自己負担額は月額1万円と2万円に分かれますが、それでもかなり大きな援助となりますので手続きされると良いと思います。
ただし、この助成期間は地域によって違うとのことなので、必ず各市町村の役所で確認しておきましょう。
治療は薬で行う?
c型肝炎はインターフェロンと呼ばれる抗ウイルス剤の注射や肝機能を守る薬の投与によって治療を行うようです。
ただし、c型肝炎も慢性ではなく急性だった場合は症状も軽く、気が付かないうちに発症して気が付かないうちに治るというケースも多いので薬などは使わないことの方が多いようです。
薬を使うのは基本的に慢性のc型肝炎と考えましょう。
慢性のc型肝炎の場合はインターフェロンという注射薬やペグインターフェロンという週1回の注射を行う薬剤が基本的に使われるようになるそうです。
また、注射薬と併用してリバビリンという飲み薬を使う時もあるようです。
しかし、最近ではc型肝炎の治療法もかなり進化したようでインターフェロン治療よりもインターフェロンを使わないインターフェロンフリー治療が主流になっているようです。
その方法はウイルスの増殖を抑え込んで排除させる抗ウイルス薬を飲み続けるというもので、毎日薬を飲みます。
副作用はある?
インターフェロンによりC型肝炎ウイルスで厄介といわれているのが副作用が重いということです。
その症状はインフルエンザ感染によるものと酷似しています。
発熱・筋肉痛・頭痛・関節痛・食欲不振・倦怠感・悪寒などインフルエンザでみられる症状が軒並み発生するようです。
もちろん、治療を続ければこれらの副作用も軽くなりますが、治療開始時はかなりきついものとなるそうです。
また、副作用が重くなると1~2%の確率で鬱にまでつながってしまいますので、要注意となっております。
これらの副作用の重さは患者によって大きく異なることから、副作用が重くひどいという人は治療方法について担当の医師とよく相談した方がいいでしょう。
インターフェロンの量を減らすことで副作用は出にくくなるようですので、必ず相談するようにしましょう。
また、熱がひどいという方は鎮痛解熱薬を投与することで軽減できるというお話もありますので、副作用の状況を正直に説明して対抗処置を施してもらいましょう。
完治するの?
急性のc型肝炎ならばほとんど症状もなく自然と完治しますが、これが慢性のc型肝炎となると完治するかどうかは微妙になります。
今までのインターフェロン治療でも完治する人はいましたが、効果に波があるので完治できない患者も相当数いたようです。
しかし、2015年に新たな抗ウイルス薬が開発されたことで状況が変わりました。
国内臨床試験では高確率でこの抗ウイルス薬「レジパスビル/ソホスブビル」を使えば治るという結果が出たので、今ではこのc型肝炎は治る時代になったと言えそうです。
c型肝炎の原因について
C型肝炎の原因はc型肝炎ウイルスに感染してしまうことですが、このc型肝炎ウイルスに感染してしまう原因は、感染者の血液を輸血してしまうことや感染している人に使った注射器を使ってしまった場合です。
B型肝炎の場合は高確率で感染する性行為といった粘膜接触や母子感染もありますが、c型肝炎の場合はこれらで感染するケースは少ないようです。
また、性行為ならば感染はする確率が少なからず存在しているようですが、唾液による感染はないとのことなのでキスではうつらないようです。
基本的には輸血や注射器の共用が原因となっていると考えられています。
平成になる前は献血による血液に対して肝炎ウイルスに感染しているかどうかの検査が行われていなかったので、b型肝炎ウイルスやc型肝炎ウイルスが見逃されてかなりの集団感染が発生してしまいましたが、平成元年からは検査がされるようになったので輸血による感染はほとんどなくなっております。
現代に入って感染者数も減少していましたが、2000年以降若い人たちの感染確率が上昇しているようです。
この原因が覚せい剤のような注射器を回し打ちによるものであったり、ピアスやタトゥーのように針を使う必要があるもので使い回したりしてしまうことが原因にあるようです。
基本的にこのc型肝炎はb型肝炎と比べると症状が弱く潜伏期間も平均して45日程度あるので気が付かないうちに針や注射器の使い回しによって周りの人たちに感染させていたというケースもあるようです。
c型肝炎につきまして、次のサイトも参考にして下さい。
肝炎情報センター:c型肝炎 http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/c_gata.html
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではc型肝炎についてお伝えいたしました。
c型肝炎は慢性化してしまうと、なかなか治らない病気として知られていた感じがあるのですが、新たな薬の登場によってそれらの認識が変わってきつつあるようです。
今まで完治する確率は低いと言われていた病気が駆逐される世の中になったと考えると喜ばしいことであります。
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