結膜炎がうつる期間は?会社や幼稚園は休む?眼帯ならOK?
結膜炎のうつる期間や会社の出勤などについて
結膜炎の症状が出た場合にふと思うのが会社勤めの方の場合は「会社に行っていいのか?」やお子さんがなった場合は「幼稚園に行っていいのか?」ではありませんでしょうか?
もし結膜炎がうつるものであるなら、はやり休むべきかなと思われるかもしれませんね。
本記事では、結膜炎のうつる期間や会社や幼稚園は休むべきかを中心にお伝えしたいと思います。
結膜炎がうつる期間は?
ウイルス性結膜炎の感染期間は流行性角結膜炎(はやり目)や咽頭結膜熱(プール熱)では約1~2週間で急性出血性結膜炎では3~4日と言われております。
かかってしまった場合は人に移さないような行動をとる必要があります。
会社を休むべき?
感染する可能性の高いウイルス性結膜炎にかかった場合、会社を休むべきかというと、会社によるとしか言えません(ウイルス性ではなくアレルギー性等の感染しない場合は出勤するよう促されるでしょうし、医師からストップもかからないでしょう)。
基本的には、はやり目などの感染力が強い結膜炎の場合、医者によって「感染するから行くな!」と言われることが多いでしょう。
しかしここで大切なことは、感染力の高い結膜炎にかかったとしても法律によって出勤停止が定められていないということです。
つまり医者の言葉はあくまで強制力のあるものではなく、会社に出てきてくださいと言われた場合、基本的には出勤することになります。
もちろん感染力が高いため医者の「会社に行くな」という言葉は正しいのですが、そのためには会社を説得するという行為が必要となります。
説得作業には医師からの診断書が必要となるでしょう。
休めることができる場合でも有給休暇を使うことになりますので、有給はある程度残しておく必要があります。
(有給休暇がなければ欠勤という扱いになってしまうでしょう)
子供が結膜炎の時は幼稚園を休むべき?
ウイルス性結膜炎のような感染力が強い結膜炎でも会社は出る場合もあるなら学校や幼稚園はどうなの?と思う方もいるでしょう。
こちらは出席停止になります。
こちらは社会人とは違い法律上禁止されているため、原則的に出席はできません。
もう少し詳しく解説すると法律に学校保険安全法というものがあり、そこに「感染症を起こした児童は出席停止」という旨が記載されております。
ここでいう感染症とは有名どころではインフルエンザになりますが、この感染症にプール熱やはやり目、急性出血性結膜炎が含まれております。
ここで注意することとして細菌性結膜炎も感染する危険性のあるものですが、感染力が先に上げた3つに比べて弱いため感染症の対象外となっております。
そのため子供に結膜炎の症状が見られた場合は早急に病院に行きどの結膜炎かを判断してもらうことが大切になります。
風邪による結膜炎などうつる種類は?
たとえば自分だけでなく周りの人が結膜炎になった場合、気にすることはこの結膜炎がうつるかどうかではありませんか?
結膜炎にも種類があり、感染するものとしないものがあるのです。
一般的に感染するものとして有名なのはウイルス性結膜炎のはやり目やプール熱でしょう。
はやり目やプール熱の原因となるアデノウイルスは非常に感染力が高い危険なウイルスです。
一人発症者が出た場合、対応が遅れると一気に感染者が広がる危険性があります。
基本的に風邪によって起こる結膜炎は風邪ウイルスから引き起こされる結膜炎であるため、ウイルス性結膜炎のカテゴリーに入ります。
もちろん風邪ウイルスであるため感染します。
またウイルス性結膜炎以外にもクラミジア結膜炎や細菌性結膜炎も感染によって広まるタイプの結膜炎となっております。
うつらない種類について
前述したウイルス性結膜炎とは違い感染しない結膜炎もあります。
感染しない代表的な結膜炎には花粉症やハウスダスト等が原因のアレルギー性結膜炎があります。
こちらは人から人へと感染することはありません。
あくまでアレルギー症状はアレルゲンがアレルギーを持っている人に接触または体内に入ることで起こる症状であるため感染するものではないのです。
豆知識としてアレルギー性結膜炎には2パターンあり花粉などが原因の「季節性アレルギー性結膜炎」とハウスダストのような季節に関係ないものが原因の「通年性アレルギー性結膜炎」があります。
眼帯をすべき?
感染する危険性があるということは患部を隠したほうがいい=目だから眼帯を使おうという考えにたどり着く人も多いと思います。
この考えは間違えてはいないのですが、デメリットもあるため眼帯はしないほうがいいと思います。
メリットとしては感染予防になることがあげられますが、眼帯をすることによって目の周りが湿ってしまい二次感染のリスクを助長させる危険性があるため眼帯の使用はしないほうが良いと思います。
その他にも眼帯の長期使用は視力低下に繋がる危険性もありますし距離感がつかめなくなるため、ものにぶつかったり転倒する危険性もあります。
医師にも上記のような危険性を考慮して眼帯を推奨する人は減ってきていると言われております。
結膜炎がうつる原因は?
ウイルス性結膜炎が感染する原因は二つあります。
それは飛沫感染と接触感染です。
飛沫感染は咳やくしゃみによって生じ接触感染は手や触ったものから生じます。
基本的に接触感染が原因となることが多いのですが、咽頭結膜熱(プール熱)の場合は咳が生じるためそこから飛沫感染することもあります。
接触感染とは直接患者に接触することで生じるだけでなく、ウイルス性結膜炎患者が目をこする→つり革を持つ→他人が同じつり革を使う→その他人が目をこするといった一般生活においても気が付かないうちに感染するのです。
このような感染経路以外にも水が感染経路となるため感染者がお風呂に入る順番にはくれぐれも注意してください。
治し方について
結膜炎は細菌性結膜炎であれば、細菌に対して効果がある抗生物質がまさに特効薬となってくれるので、病院に行って点眼薬をもらうことで素早く治療をすることができます。
しかし、これがウイルス性の結膜炎だった場合は抗生物質では効き目がありません。
そのため、抗菌点眼薬を使用した対症療法となってしまいます。
要するに自然回復が基本となってしまうということです。
体内でウイルスに対する抗体ができるまで待ち続ける必要がありますが、ただ待っていただけでは他の人に移してしまいますので、他人への感染防止対策は行ってください。
アレルギー性の結膜炎だった場合は市販のアレルギー薬でも効力が発揮されますので、数日で症状が緩和される可能性が大きいです。
また、結膜炎になると目に膿がたまるようになってしまいますので、こまめに膿をふき取るようにしてください。
この時、目の中に膿が入らないように気を付けましょう。
糸くずの出にくいタオルを水でぬらしてしっかりと絞った後に瞼の上から優しく押し当てるのも有効です。
予防法は?
感染を予防する方法は感染経路を途中で遮断することにつきます。
どういうことかというとウイルス性結膜炎の感染経路で多いのは接触感染であり、自分の手ついたウイルスが目に触るなどで自ら目に運んでしまうことが原因となっています。
つまり手についた病原菌を取り除く必要があるということ、徹底した手洗いをすることが大切になるということです。
必ず石鹸を使ってしっかりと指先や指の隙間など雑になりそうな個所も丁寧に洗うことで予防することができるのです。
また、外出先では電車のつり革やドアノブ、エレベーターのボタンなど多くの人が触るものを触れた場合、その手で目を触らないようにすることも予防に繋がります。
結膜炎の種類や感染につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
医療法人 藤田眼科 結膜炎とは、結膜が赤く充血して炎症を起こす病気です
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は「結膜炎がうつる期間は?会社や幼稚園は休む?眼帯ならOK?」と題しまして、結膜炎になってしまった場合に一番気にしていそうなところを追究してきました。
大切なことは結膜炎の症状が見られた場合に自己判断をしないで医師の判断を仰ぐということになります。
ウイルス性結膜炎のような感染力が高いものに発症したのにそれに気が付かないで病気を拡散させるのは非常に危険な行いで、場合によっては強く非難されることもあるでしょう。
そのためには他人を守ることで自分も守れるという精神を持ち、病院にかかないようように努めていただきたいです。
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