肋間神経痛の原因はストレスや咳?10代・20代でもなる?
ストレスや咳など肋間神経痛の原因
肋間神経痛は原因の特定がいまだに100%できていない非常に厄介な症状です。
一説にはストレスや咳をすることにも原因があるとされているようですが、実際のところいかがなのでしょうか?
本記事では肋間神経痛の原因が何であるのか、ストレスや咳が原因なのか、また10代や20代でもなる可能性はあるのかを調べてお伝えしていきたいと思います。
肋間神経痛とは?
通常通りの日常を過ごしていたのに、突然肋骨のあたりに痛みが生じてしまうような症状を肋間神経痛といいます。
この肋間神経痛とは名前の通り肋間神経が痛む症状のことです。
この肋間神経は背髄から左右12対の肋骨に沿ってできている神経のことで、人の体の広い範囲を覆っている神経となっています。
つまり肋間神経痛によって痛みが生じる箇所は広いということを意味していて、実際に人によって痛みが出る場所はバラバラになり、感じ方もバラバラにです。
痛みが生じる部位は背中・あばら・胸・脇の下・みぞおち・脇腹などとなっていて、痛みの感じ方は歩くことすらできない激痛が生じる人からチクチクするような痛みですむ人もいます。
また、肋骨の痛みを乳がんや肺や心臓の病気と勘違いするパターンも多々あるようなので、病院を受診してしっかり確認しましょう。
肋間神経痛の原因はストレス?
肋間神経痛の原因の一つにストレスがあげられます。
人間はストレスにさらされると筋肉が緊張したり体がこわばる状態になったりしてしまいます。
そうすると、肋間神経痛の原因になる脊柱起立筋・僧帽筋・菱形筋にも影響が及び筋肉が凝り固まって神経が圧迫され、痛みを生じるようになってしまうでしょう。
また、この肋間神経痛になってしまうと痛みが体をおそうので、さらにストレスが溜まりやすくなってしまい症状が悪化することもあるようです。
咳が原因に?
肋間神経痛の原因は何らかの原因で筋肉が緊張することで肋間神経が圧迫されるようになって痛みが発生することなのですが、この筋肉の緊張に喘息などの長時間の咳が関係しています。
どういうことかというと咳というのは胸郭を大きく動かす動作が行われ、肋間筋が強く緊張します。
そしてこの動作が繰り返し行われると肋間筋の緊張が度を越し、神経を圧迫するようになってしまいます。
たまに肋間神経痛になったせいで咳が出るようになったと言われる方がいますが、それは逆で咳のせいで肋間神経痛になったというわけです。
また喘息以外でも気管支炎や症状が重い風邪でも咳がよくでることがあり要注意となるので、気を付けてくださいね。
その他の肋間神経痛の原因は?運動不足?
肋間神経痛においてよく指摘される原因は先に挙げたストレスや咳ですが、それ以外にも指摘されるものがあります。
それは肋骨の外傷・運動不足・加齢・悪い姿勢といったあたりです。
特に、加齢や悪い姿勢は肋骨神経を圧迫するケースが増えますので、肋間神経痛になってしまう確率を引き上げます。
また運動不足になるとどうしても筋力が低下してしまいますので、体に必要な筋肉まで衰えて姿勢維持がしにくくなり悪い姿勢に繋がりやすくなりますし、血行不良にもなりやすいので体の老化も加速度的に進みます。
運動不足のみが主要因というわけではありませんが、運動不足によって連鎖的に体にとってのマイナス面が蓄積されていくようになるので、肋間神経痛にもなりやすくなってしまうでしょう。
運動不足になると自律神経の働きも鈍くなってしまいやすいのでホルモンバランスの乱れに繋がる可能性も高まり、精神的な乱れも発症しやすくなります。
10代・20代でもなる?
この症状は基本的に中高年世代で発症する方が多くなっているものですが、早い方では10代から肋間神経痛になってしまう人もいるのです。
肋間神経痛はどうしてなってしまうのかは今だに100%は解明されてはいませんが、原因の一つにストレスがあることは確実視されています。
このストレスは大人以外にも子供も受けるものであるため、肋間神経痛になる確率は子供にもあると言えるのです。
また、子供の方が感受性は大人よりも高いため痛みによるストレスは多く感じるようになってしまいます。
そのため一度発病してしまうと大人の肋間神経痛よりも回復に時間がかかるようになってしまい長年にわたってのケアに発展することもあるようです。
肋間神経痛で息苦しくなる原因は?
肋間神経痛で息苦しくなる原因は肋間神経が、胸部にもあることが原因です。
すなわち胸部にある神経が炎症することで肺が圧迫されるようになるため息苦しさを感じるようになってしまいます。
それ以外にもあまりに痛みがひどいため、うまく酸素を取り入れることができなくなってしまい息苦しさを感じるようになることもあれば、胸部にある神経が炎症しているため深く呼吸をすることができずに呼吸が浅くなってしまい息苦しさに繋がっていることもあります。
対策について
肋間神経痛への対策は、とにかくストレスを溜めないことでしょう。
これはかかって改善された後に、またかからないための予防策にもなります。
そのためまずはストレスを溜め込まないようにするために、ストレス解消方法を身に付けましょう。
次に長時間同じ姿勢をとらないようにすることも大切です。
同じ体勢をし続けると筋肉が固まってしまうので、デスクワークの人でも1時間に1回は深呼吸をしたりストレッチを行うようにしてください。
1日1回は体操をすることも有効ですし、とにかく筋肉をコリ固めないようにしましょう。
また、食事内容の見直しも大切です。
とにかく食事をバランスの良いものにしてこまめにカルシウムやビタミンの補給を行いましょう。
最後に肋間神経痛以外の神経痛にも当てはまりますが、体を冷やすことが一番の原因となることも多いので、体を冷やしすぎないようにしてください。
体が冷えるとどうしても筋肉が萎縮して固まりやすくなるため、体幹と肩を冷やさないように暖かい服装を意識しましょう。
治療法について
肋間神経痛はストレスが原因であった場合は痛みを軽減する対症療法を中心として生活環境の改善も行います。
とにかく原因となるストレスが何かを突き止めないと根本的に治すことができないため、ストレスの元の特定から始まるでしょう。
そこから痛みが発生しても対応できるようにお薬と湿布、痛みどめの塗り薬を処方されるようになります。
ただ人によってはこのストレスの原因究明によってストレスが取り除かれたことで、たちまち治ってしまった人もいるようです。
ここで、痛み止めの薬が効かず痛みがあまりにもひどい場合は胸椎に麻酔薬を注射する神経ブロックすることがあります。
痛みをとる治療としては最高峰のものであるため、ここで痛みが取れない場合は他の病気が疑われるようになるでしょう。
その他の治療として、筋肉の緊張をほぐすべくハリ治療や低周波治療を行うこともありますのでとにかく筋肉や神経の過度な緊張をとる方法をすすめられると思っていただきたいです。
その他の肋間神経痛に関する内容につきまして、次のページも参考にしてください。
肋間神経痛の症状【背中・胸・肋骨の痛み】息苦しいことも?
肋間神経痛はどのくらいで治る?薬【ロキソニン】が効果的?
肋間神経痛につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は肋間神経痛になる原因が何なのかを探り、皆さんにお伝えしてきました。
肋間神経痛の原因はとにかく筋肉が固まってしまうことになるため、ストレスをためたり長時間同じ姿勢でいることは危険であることがわかりましたね。
ストレス社会かつパソコンが普及した日本ではなりやすい症状の一つに上げられるので、自分は関係ないと思わないで予防はしっかりと行いましょう。
特にストレスはこの症状以外の原因になることも多いので、ストレス解消方法やストレスを溜めないようにするテクニックを身に着けるのは重要なことだといえるでしょうね。
今回のこの記事が肋間神経痛に対しての参考の一つとして役に立つことがあれば幸いに思います。
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